日経平均小幅下落、今月の利益は難しい？

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From；西村剛

「あ゛～～～～シグナルが出ない！退屈！」

おそらく、このような気持のシステムトレーダーが、今月は多いでしょう。昨日（8/17）の日本株市場を振り返れば、日経平均株価は、小幅下落の前日比0.1％マイナスの19,702円63銭でした。一方、東証マザーズは小幅上昇し、前日比0.7％プラスの1097.39ポイントでした。

売買代金が低迷する市場

昨日の株式市場を振り返ると、売買代金が低迷する中、前日の株高の反動で利益確定の売りが目立ちました。その影響からか、日経平均株価は、その利益確定に押され小幅下落しました。そして、新興市場は、その中でも値動きの軽い銘柄に個人投資家の資金が集まり、小幅上昇しました。

つまり、大型株も中小型株も、今の株式市場は値動きが小さいということです。まさに、この状況は動画レポートなどでもお届けしたように「夏枯れ相場」でしょう。売買代金が低迷し、特にこれといった材料も乏しく、日経平均株価のボラティリティも低い状況です。

つい先日はまでは、北朝鮮問題で、値動きがあったように見られましたが、その話も今のところ収縮しました。だから、一時の値動きの荒さは落ち着き、例年通り「夏枯れ相場」に戻ったと言えるでしょう。

ただ、こうなると私たちシステムトレーダーが注意しなければならないのが…「シグナルが出なくて、退屈だ！」という感情に負けてしまうことです。

私たちの悪い感情…

私たちシステムトレーダーは、他の個人投資家と違って、投資で買ってトレードで売るというようなアベコベのことをせず、しっかり売買ルールに基づいて「短期トレード」に徹しています。ただ、そうなると、今のような値動きが小さい状況では、なかなか上手く利益を上げることができません。だから、シグナルがなかなか出ない状況だと思います。

そうなると、今まで影を潜めてきた悪いクセであり、悪い感情である「シグナルが出なくて、退屈だ！」が、突然表に出てきて「無理にでも利益を上げたい病」もしくは、「無理にでもシグナルを発生させたい病」にかかってしまうのです(笑)

シグナルなしの意味は？

でも、これは何度もお伝えしていますが、短期的に見れば、このような値動きの小さいボックス相場でシグナルが出なかったり、利益が上がらなかったりするのは、仕方がないことです。これは、私たちシステムトレーダーに限らず、トレーダーや投資家が、ほぼ全員利益を上げることが難しいでしょう。

だから、私や斉藤正章さんは、このような場面で、決して退屈だ！と思ったり、イライラすることなく、今の場面は「トレードしても利益にならない」という「シグナルなし」というサインが出ていると受け入れています。格言のようなもので「休むも相場」というものがありますが、まさにこれでしょう。

今、私たちが利益のためにすべきこと

しかし、「休むも相場」だと言って、本当に休んでしまっては良くありません。もちろん、今後に備えて、心身をリフレッシュさせるために本当に休むというのも方法でしょう。でも、もしあなたが、今月のような値動きが小さく、利益を上げることが難しいときでも利益を上げられるようになりたいなら…このようなときだからこそ研究すべきことがあります。

それが、「今のような市場全体が動かない中で、どのような銘柄が上昇しているかを調べること」です。

今の状況ですが、あくまでも市場全体の値動きが小さいだけで、全ての銘柄がこれに該当するわけではありません。言ってしまえば、今の状況は偶然、値動きが小さい銘柄のほうが市場全体を占める割合が大きいから、こうなっているだけです。

ですので、このような状況でも、上昇している銘柄が全くないとは言い切れません。やはり、このような状況でも上昇している銘柄は存在します。例えば、そのような銘柄は、ここから見つけることができます。

https://info.finance.yahoo.co.jp/ranking/?kd=1&tm=d&mk=1
（『値上がり率：株式ランキング – Yahoo!ファイナンス』より引用）

しかも、私たちシステムトレーダーは、シグナルをもとにトレードしているので、感覚を忘れがちですが、私たち以外の個人投資家たちは、このような銘柄を探し、資金がそこに集中する傾向があります。

ですので、このようなランキングを調べることで、このような夏枯れ相場でも上昇する銘柄の特長を調べることは可能です。そして、その特長を調べたら、それを売買ルールにすれば、きっとこのような夏枯れ相場でも利益を上げる売買ルールが作れるでしょう。

感情に負けるよりも、すべきことは…

だから、「退屈だ！」「シグナルが出ない！」という感情に負けるよりも、よほどこのような研究をしたほうが、あなたの将来の利益につながることが実感できるのではないでしょうか。ぜひ、このようなときほど、自分の中にいる悪い虫に負けず、将来の利益のことを考えて動き出しましょう。

それが、着実に利益を積み上げる私たちの進むべき道です。そして、その道を進むことで、よりあなたの望む成功へ最短ルートで到達することができるでしょう。

ー西村剛

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西村剛

Yahoo!ファイナンス株の達人・証券アナリスト兼ファンドマネジャー・AllAboutガイド。現在、30名の一流システムトレーダーを育成する特別プログラム講師に従事（過去にも120名以上が一流システムトレーダーとして成長した実績がある）システムトレードを、全くの初心者でも分かりやすく、やさしい言葉を使うことから、受講生の成長度の高さや信頼を多く集める、教え上手な専門家。