日本株軟調…ここから上がる?下がる?



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From;西村剛

パッとしないな~

まさに、今の日本株を一言で表すと、この言葉が最適でしょう。いくら、8月は株価が下がりやすい傾向があると言っても、本当にパッとしない展開が続いています。

数字を見てもパッとしない展開

ただ、これはあくまでも感情の部分ですので、数字の事実でも確認すると、このような状況です。気がつけば、5月以降日経平均株価は、19,500円から20,500円を挟んでボックス圏で推移しています。また、東証マザーズ指数も6月につけた高値から約10%下落しています。

やはり、数字で確認しても、体感しているようにパッとしない展開が続いていることがよく分かりました。特に、日経平均株価のような上にも下にもいかない方向感のないボックス圏は、トレーダーにとって利益の上げどころが少なく耐えるしかない時期とも言えます。

さて、この日本株ですが、これから一体どのように推移するのでしょうか?そこで、まず今のパッとしない展開が、なぜ起きているのか、その点について私の見解をお伝えしましょう。このパッとしない展開の理由ですが、私は2つあると考えています。

パッとしない理由.1:北朝鮮問題

1つ目の理由は「北朝鮮問題」です。やはり、依然としてこの問題は根強いでしょう。北朝鮮と米国の関係が緊迫化したことにより、「戦争リスク」が台頭しています。戦争リスクが顕在化したことで、為替は円高方向に動き輸出関連企業の株価が伸び悩んでいます。

このようなことが背景となり、投資家全体として、積極的に株式を買ってリスクをする人が減っています。やはり、株価は需給バランスで決まりますので、株式自体を買う人が減れば、それだけ値動きは軟調ぎみになります。ですので、この北朝鮮問題により、株式を買う人が減っていることが、今日本株がパッとしない展開である理由の一つでしょう。

パッとしない理由.2:トランプ政権への不信感

そして、2つ目の理由は「トランプ政権への不信感の台頭」です。トランプ政権のロシア疑惑や度重なる側近閣僚の解任、人種差別報道など「トランプ政権への不信感」が台頭しています。このようなことが背景になり、米国ダウ指数も8月初旬につけた高値更新できず伸び悩む状況が続いています。

やはり、日本株は米国株式市場と連動しますので、その米国株式市場が伸び悩んでいるのも、今日本株がパッとしない展開である理由の一つでしょう。

日本株のこれからの展開は?

私は、これら2つが、今の日本株がパッとしない展開になっている理由だと考えます。では、この2つの理由をふまえると、これからの日本株は上がるのでしょうか?それとも下がるのでしょうか?もしくは、このままパッとしない展開が続くのでしょうか?

まず考えなければならないのは、この2つの理由の共通点です。あなたは、共通点に気がついたでしょうか?日々熱心に勉強しているあなたであれば、きっと気がついていることでしょう。その共通点は「日本以外の問題」ということです。

外部要因で崩されている

北朝鮮問題もトランプ政権のことも、日本の問題ではありません。つまり、今の日本株市場は「外部要因」が理由で、こうなっているということです。言い換えれば、日本がいくら頑張っても、米国や北朝鮮で解決してくれないと、この問題が解決することはありません。もしくは、これらを払拭するような、よほどの大きな材料が日本株から出ないと、これらを崩すのは難しいでしょう。

しかも一つは、地政学リスクで、全く別次元の問題です。そうなると、すぐに解決することは難しいので、この展開は、まだ続くでしょう。

ここから株価が上がるトリガーは?

では、もしこの状況を打破するトリガー(引き金)があれば、それは一体何でしょうか?

私は、それを「米国ダウ指数の高値更新」だと考えています。米国ダウ指数が高値を更新することで、北朝鮮問題やトランプ政権に対する不信感を市場はある程度織り込んだと判断できるのではないかと考えられるでしょう。

米国ダウ指数の高値は8月8日に付けた「22179ドル11セント」です。24日の終値が21812ドル09セントなので、米国ダウ指数が高値を更新するまで、あと2%上昇というところまで来ています。ですので、もし米国ダウ指数が高値を更新すれば、日本市場の閉塞感も払拭され、この展開が変わることでしょう。

もちろん、将来の株価がどうなるかは誰にも分かりません。しかしながら、現実に起きていることと、数字の事実を確認すると、このような状況であることは分かります。そして、もしここから日本株市場が動き出すトリガーが米国ダウ指数の高値更新なら「あと2%」ということが分かりました。

そういった意味では、もし、そのトリガーが現実になるなら、今はつかの間の休息でしょう。米国ダウ指数の高値更新まで「あと2%」と考えると、いつまでも、今の展開にドギマギしていても良くないでしょう。もし、株価が動き出したときを考えて、しっかりと今のうちから準備をしておくのが良いでしょう。

こんなとき私たちがすべきこと

ただ、もちろん、私たちシステムトレーダーは、いつでもやることは変わりありません。シグナルの奴隷のごとく、株価が動いてシグナルが発生したら、シグナル通りにトレードするだけです。そして、それが着実に利益を積み上げることを、私たちは知っています。また、それが私たちの望む成功への最短ルートであることを知っています。

だからこそ、今の展開が続くとは考えつつも、株価が動き出すトリガーになるかもしれない米国ダウ指数の高値更新を考えて、急にシグナルが発生し始めた場合のことを想定したり、売買ルールを見直すなどしたりして準備しておきましょう。

ー西村剛

 

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西村 剛

Yahoo!ファイナンス 株の達人・証券アナリスト兼ファンドマネジャー・AllAboutガイド。 現在、30名の一流システムトレーダーを育成する特別プログラム講師に従事 (過去にも120名以上が一流システムトレーダーとして成長した実績がある) システムトレードを、全くの初心者でも分かりやすく、やさしい言葉を使うことから、受講生の成長度の高さや信頼を多く集める、教え上手な専門家。