日本株下落、週明けにも暴落か?



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From;西村剛

今日は、Xデーとも考えられる日ですので、単刀直入に申し上げましょう。

これが本当に暴落のきっかけになるのか?それとも、単なる思い過ごしになるのか、その境目とも考えられるのが、今日9月9日です。今日は、北朝鮮の建国記念日です・・・

Xデーを前に日本株下落…

それに伴い、昨日(9/8)の日本株市場は、下落しました。日経平均株価は、前日比0.6%マイナスの19,274円82銭、マザーズ指数は前日比0.1%マイナスの1013.86ポイントでした。

この下落の要因は、ただ一つでしょう。依然として米朝関係の緊迫が続く中、とうとうXデーとも言われている北朝鮮の建国記念日を控えているからです。これにより、投資家のリスク回避が強まり、その地政学リスクから日本株は下落しました。

これまで、私はVIX指数の動きなどから、すでに様々な危険性は織り込み済みなので、暴落の危険性は少ないとお伝えしてきました。しかしながら、やはり直前の株式市場は、いくら織り込み済みとはいえ、動いてきました。それが、昨日のリスク回避の動きでしょう。

やはり、警戒は必須

それをふまえると、今日の北朝鮮の動き次第では、日本株が週明けにも暴落という可能性も出てきたでしょう。ただし、暴落と言っても、私は先日のこの記事でご説明したように、リーマン・ショックのような暴落が起きるとは考えていません。やはり、それには記事に書いた3つのシナリオが必要なので、その可能性は低いのではないかと考えています。しかし、今日の北朝鮮の動き次第では、ここまでではないものの、暴落が起きることを警戒しておいたほうが良いでしょう。

でも、もし暴落が起きれば、これまでお伝えしてきた通り、私たちシステムトレーダーにとっては、大きなチャンスになるでしょう。だから、この話を聞いて、あまり大きな声では言えませんが、そのチャンスを待っているシステムトレーダーも多いのではないでしょうか。

ですが、そのチャンスに目が行き過ぎて、このようなとき案外「陥りやすい罠」があります。今日は、その陥りやすい罠をお伝えしましょう。

私たちが陥りやすい罠

では、その陥りやすい罠とは何か?さっそく答えを言うと「ドローダウン」です。暴落時には、逆張り戦略が発動し、人によっては大量のシグナルが出て、大きなチャンスになるでしょう。たしかに、そうなれば本当にそれはチャンスでしょう。

しかし、そのときチャンスを同時に、しっかりと考えておかなければならないのが「ドローダウン」です。当然のことながら、暴落とは株式市場全体が悲観的になるときです。暴落の状況によっては売りが売りを呼ぶ状況になるので、株価が一段、二段と下がることもあります。

暴落時のドローダウンの恐怖

もし、そうなった場合、私たちシステムトレーダーが避けて通れないのが、ドローダウンです。もちろん、逆張り戦略が上手くはまれば、ドローダウンは一時的なもので、気が付けば高い確率で、出たシグナルは含み損から含み益に変わり、利益確定につながるでしょう。

でも、いくら逆張り戦略でも、チャンスに集中するあまり、大きくリスクを取っていることに気が付かないと、そのドローダウンにやられてしまう場合があります。例えば、ありがちなのは、自分の想定よりもドローダウンが大きくなり、それ以上の損が怖くなって、損失を抱えたまま売ってしまうということです。でも、その後、株価が回復し、もし保有し続けて、売りシグナルを待っていれば、問題なく利益を上げることができたと、後で後悔することです。

もちろん、私たちシステムトレーダーは、シグナルの奴隷のごとくトレードすることが合言葉ですので、そんなことはないだろうと思うでしょう。でも、実際に経験をしたことがあるあなたは分かると思いますが、暴落時にドローダウンが拡大するのは、いくら勝率が高い逆張り戦略だと分かっていても、怖いものです。特に、システムトレードをはじめて間もない方や、リスクを大きくとることに慣れていない人にとっては、厳しい局面でしょう。

だから、暴落のきっかけになる出来事がある今、私はこのようなことをあなたに伝えています。では、このドローダウンを回避するには、どうすれば良いのでしょうか?

暴落時のドローダウンを回避するには?

答えをさっそく言うと、「銘柄分散数を増やす」です。

「あ~、知ってる」と言われてしまいそうな回答ですが、でもこれが重要な答えです。意外かもしれませんが、システムトレードの特性上、検証結果を重視しすぎてしまうと、こういった罠にはまります。

例えば300万円で運用している売買ルールの場合、1銘柄に投入する金額が100万円よりも50万円、50万円よりも30万円にするほうが、ドローダウンが小さくなりやすいです。

なぜなら、これは資金を分散することでリスク分散しているからです。でも、検証結果の成績だけを追い求めると、気が付かないうちに集中投資をしていることがあります。もしくは、気が付いていても「これだけの確率で勝てるのだから大丈夫だろう」と慢心してしまい、そのままにしてしまうことがあります。

だから、この銘柄分散は、本人が気が付かなかったり、あえて見ないことをしたりすることがあります。そして、それが思わぬ落とし穴になってしまうものです。

ただし、ドローダウンは、100%回避することはできません。それだけは注意してください。あくまでも、そのドローダウンの危険性をできるだけ小さくするにはという視点です。でも、これを知るか知らないかで、現実は全く変わるでしょう。

経験せずに事前回避しよう!

暴落時のドローダウンの怖さは、経験してみないとなかなか分からない部分かもしれません。でも、その経験をしている人から見れば、今回の内容は「絶対にしておいたほうがいいよ!」という内容でしょう。

もちろん、この方法以外にもドローダウンを回避する方法はあります。ですが、このXデーを目の前に対応するには、この方法が短期間で効果的でしょう。今日の北朝鮮の動き次第で、週明けの株式市場がどうなるか全く見えない状況です。決して、悪い方向に向かわないことを祈りますが、でも、このような準備は怠らないようにしましょう。

ぜひ、この週末は逆張り戦略の再確認に時間を割きましょう。

ー西村剛

 

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西村 剛

Yahoo!ファイナンス 株の達人・証券アナリスト兼ファンドマネジャー・AllAboutガイド。 現在、30名の一流システムトレーダーを育成する特別プログラム講師に従事 (過去にも120名以上が一流システムトレーダーとして成長した実績がある) システムトレードを、全くの初心者でも分かりやすく、やさしい言葉を使うことから、受講生の成長度の高さや信頼を多く集める、教え上手な専門家。