日本株上昇トレンド突入…ここからの展開は?



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From;西村剛

いよいよ日本株が上昇トレンドに突入しました。

昨日(10/16)の日経平均株価は、前日比0.4%プラスの21,255円56銭、東証マザーズ指数は、前日比0.9%マイナスの1087.43ポイントでした。日経平均株価は、2015年6月に付けた高値を更新し、21,000円台に突入しました。約2年3ヶ月ぶりの高値ブレイクアウトです。

また、今回の上昇は、日経平均株価だけでなく、TOPIX、東証2部指数、JASDAQ指数も高値ブレイクしています。つまり、日本株全体が上昇トレンドに入ったと考えられるでしょう。

上昇トレンドに出遅れている市場が…

ただし、そのような好調な中で、一つだけ出遅れている指数があります。それが「東証マザーズ指数」です。東証マザーズ指数だけは、4月につけた高値を更新してしません。では、なぜ東証マザーズ指数だけが出遅れているのでしょうか?その理由は、個人投資家の資金投入の特長でしょう。

東証マザーズに上場している銘柄の多くは、新興企業が多いです。値動きも荒く利益を獲得しやすい環境にあることから、比較的個人投資家に好まれています。そのようなこともあり、個人投資家の資金が流入すると上がりやすく、資金が離れると下がりやすい傾向があります。

新興市場の独特の傾向

特に、個人投資家の場合は、群衆心理なのか、一気に同じ方向に動く傾向があります。だから、資金が流入するときは一気に流入するので、一気に株価が上がります。反対に、資金が離れるときは一気に離れるので、一気に下がります。それに伴い、チャートの形がなだらかなものではなく、いびつになる傾向が見られます。

通常、個人投資家だけでなく市場全体の資金の流れを考えると、まさに今のように、まず日経平均株価に採用されるような大型株が上昇します。そして、その上昇が一段落したタイミングで、マザーズ銘柄に資金が流れ、マザーズ銘柄が出遅れて上昇していく傾向が見られます。

今後の展開は?

ただ、今の状況は、まだ日経平均株価が約2年3ヶ月ぶりの高値ブレイクアウトして、上昇トレンドに突入したばかりです。ですので、当面、日経平均株価に採用されるような大型化や業績の良い東証二部銘柄を中心に株価が上昇すると考えられるでしょう。そして、その後、マザーズのような新興企業に資金が流れ、株価が上昇してくような展開が見込めるでしょう。

私たちシステムトレーダーがすべきこと

さて、このような状況で、私たちシステムトレーダーがどのように挑めば良いかですが、一つは、いつもと変わらず、シグナルの奴隷のごとく、シグナルに忠実にトレードすることです。これは、着実に利益を積みげる、最良の手段なので、絶対に外せないでしょう。

大型株専用の売買ルールの作成も方法の一つ

そして、もう一つあります。これは売買ルールに関することですが、このようにトレンドに多少ばらつきがあるときは、「トレンドが明確な市場だけでトレードする」ということです。例えば、今であれば「大型株専用」の売買ルールという選択肢があります。その流れで考えると、今使用している売買ルールのトレード対象が市場全体なら、市場を分割して売買ルールを作成するのも一つだと考えられます。

出遅れ銘柄を狙った戦略

特に、今のように新興市場が出遅れているのであれば、その特長を利用して、大型株専用の売買ルールと、新興市場専用の売買ルールに分けるのも方法でしょう。他にも、東証二部の出遅れ銘柄を狙った戦略などもありますが、そういったものを参考にするのも良いかもしれません。

そうすることで、トレンドが明確なものにしっかり乗り、その後そのトレンドが終わっても、次に発生するトレンドに乗ることができるでしょう。そうなれば、より着実に利益を積み上げることができるでしょう。

もし、周囲で景気の良い話を耳にしても…

このように一部は出遅れているものの、日本株全体が上昇トレンドに突入すると、私たちシステムトレーダー以外のところから、何かと景気の良い話を耳にする機会が増えるかもしれません。ですが、私たちシステムトレーダーは、いつでもやることは同じです。仮に、今回お話ししたような戦略の改良をしても、それはあくまでも売買ルールの改良の話であり、長期にわたり安定して利益を上げられるようになるためのものです。

私たち以外の個人投資家の話は…

一方、これから耳にするかもしれない景気の良い話は、一時的なものが多いです。経験とカンと思い込みで買ったものが偶然良い結果を生み、もう一度同じことをしようとしてもできない場合がほとんどでしょう。

また、景気が良い話だと思っても、実は利益確定した話ではなく、含み益の段階であることが多いものです。子どもの遠足の話ではありませんが、家に着くまでが遠足と同じように、トレードは利益を確定をしてはじめてトレードとして成立します。だから、その含み益は、トレンドの転換を上手くつかめず、一気に縮小する可能性があります。もしくは、最悪の場合は含み損へ変わり、「きっと、また上がる!」と思って保有を続け、いつしか塩漬けになる可能性が高いものです。

私たちの特権を長期で活かそう!

ですので、ここからどのような話を耳にしても、最終的には私たちシステムトレーダーが着実に利益を積み上げ、あなたの望む成功に近づくと考えると良いでしょう。そして、仮にここから上昇トレンドが続くものの、トレンドが転換しても慌てずに利益を積み上げていけるのが、私たちシステムトレーダーの特権です。

ぜひ、その特権を大切にして、この上昇トレンドで着実に利益を積み上げていきましょう。また、このトレンドが変わってからも長期にわたり利益を着実に積み上げられるように、いつもの行動でいきましょう。

ー西村剛

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西村 剛

Yahoo!ファイナンス 株の達人・証券アナリスト兼ファンドマネジャー・AllAboutガイド。 現在、30名の一流システムトレーダーを育成する特別プログラム講師に従事 (過去にも120名以上が一流システムトレーダーとして成長した実績がある) システムトレードを、全くの初心者でも分かりやすく、やさしい言葉を使うことから、受講生の成長度の高さや信頼を多く集める、教え上手な専門家。