日本株、選挙後さらに上昇?



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From;西村剛

日経平均株価が12連騰です。

昨日(10/18)の日本株市場は、上昇しました。日経平均株価は、前日比0.1%プラスの21,363円05銭、マザーズ指数は前日比0.4%マイナスの1081.15ポイントでした。昨日の上昇の要因は、前日の米国ダウ指数が高値を更新したことでしょう。それに連動して、日本株も上昇しました。今の日本株は、依然として大型株を中心に上昇トレンドを継続しています。

では、この上昇トレンドですが、このまま継続するのでしょうか?それとも、ここ最近、ラジオなどで出てきていますが、日銀の買い支えが終わり、それを転機にトレンドが変わってしまうのでしょうか?ただ、日銀の動きは、正直なところ、全く予想がつきません。しかし、一つだけ、目の前に、そのトレンドを変える可能性がある出来事があります。

選挙後に考えられる「3つのシナリオ」

それが、日曜日に行われる「衆議院選挙」です。衆議院選挙の結果次第では、短期的ではありますが、株価が大きく変化する可能性もあります。そこで、ここからは選挙結果で、どのように株価が動くか、私の見解をお伝えしましょう。まず、整理したいのが、選挙結果のシナリオです。考えられるのは、この3つでしょう。

○1.与党の大勝利

○2.与党の大敗、野党が大勝利

○3.与党が前回とほぼ変わらない

あくまでも短期的な株価の動きの話になりますが、この3つの状況をふまえて、どのように動くか考えてみましょう。まず、一番株価に大きな影響を与えるものから見てみましょう。

一番株価に影響与える選挙結果…

一番株価に影響を与えるのは、やはり「1.与党の大勝利」でしょう。この理由は「外国人投資家」です。日本株の二大投資家の一人であり、売買の大きな比重を占める外国人投資家は「政権、政策の安定性を重視」します。私も専門的なところは分かりませんが、例えば、その安定性の一つとして外交が良い例だと、耳にしたことがあります。これは首相の安定のことです。あまり諸外国はコロコロ変わらないので、日本の首相が変わらなければ安定した外交ができると聞いたことがあります。まさにそうような部分も、外国人投資家の動向として関連しているのでしょう。

ですので、もし今回の選挙で与党が大勝利した場合、外国人投資家が日本株をさらに買ってくる可能性が高いでしょう。もし、そうなれば、日経平均株価は、短期的に見て、さらに上昇する可能性があるでしょう。

もう一つ好影響を与える結果…

そして、もう一つ好影響を与える結果があります。それが「3.与党が前回とほぼ変わらない」です。この場合も、現政権や政策が維持される可能性は高いでしょう。そうなれば、当然のことながら、外国人投資家が今の動きを急転させることは少ないでしょう。つまり、継続して日本株を買ってくる可能性が高まります。よって、この場合は、「1.与党の大勝利」ほど、株価の上昇がないものの、緩やかに上昇トレンドを継続し、株価が上昇するのではないでしょうか。

日経平均株価20000円割れの可能性…

最後は、株価にとって最悪のパターンです。残るは「2.与党の大敗、野党が大勝利」です。この場合は、現政権、政策が変更される可能性があります。そうなると、「政権、政策の安定性を重視」する外国人投資家が、いったん様子見で日本株から資金を引く可能性が高いでしょう。つまり、大幅に売ってくると考えられますので、日経平均株価が再び20000円割れの水準まで下落することも十分に考えられるでしょう。

こんなとき私たちシステムトレーダーがすべきこと

今のところ、報道では与党の過半数維持の可能性が高いと言われています。しかしながら、過去にも与党の選挙直前の失言などで状況が急転したことがあります。そう考えると、まだこれは予測の段階ですので、結果が出るまでどうなるか全く分かりません。

そう考えた場合、やはり将来の株価がどう動くかは、誰にも分かりませんので、短期的に見て選挙後の株価の動きは、あらゆることを想定しておかなければならないでしょう。そうなった場合、このような話を聞いた私たち以外の個人投資家は、どのシナリオかに賭けて動くか、全く想像しない株価の動きに振り回される可能性が高いでしょう。

一方、私たちシステムトレーダーは、いつでもやることは同じです。確かに、このように選挙後の株価の動きは想定されます。しかしながら、やることはいつでも同じです。シグナルの奴隷のごとく、シグナル通りにトレードするだけです。

もしくは、選挙も一つの株価を動かす材料ですので、これを利用した売買ルールの開発というのも面白いかもしれません。または、これは純粋なシステムトレードとは違いますが、システムトレードを活用して、選挙のときに強い銘柄を統計的に分析するのも面白いかもしれません。

いずれにしても、私たちシステムトレーダーは、他の個人投資家とは違って、選挙後株価がどう動こうが、全く気にすることなく着実に利益を積み上げていくことができます。ですので、この3つのシナリオはシナリオとして、受け止めておきましょう。むしろ、これを上手く使った売買ルールができないか考えるほうが、あなたにとって時間の有効活用になるでしょう。

こういった出来事があるときは、アイデアを生み出すチャンスでもあります。いつもと変わらない行動をしつつ、ぜひ、このような機会を利用して、次の利益のチャンスを考えてみましょう。

ー西村剛

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西村 剛

Yahoo!ファイナンス 株の達人・証券アナリスト兼ファンドマネジャー・AllAboutガイド。 現在、30名の一流システムトレーダーを育成する特別プログラム講師に従事 (過去にも120名以上が一流システムトレーダーとして成長した実績がある) システムトレードを、全くの初心者でも分かりやすく、やさしい言葉を使うことから、受講生の成長度の高さや信頼を多く集める、教え上手な専門家。