日本株 年末に23,382円15銭超え？

2017.11.18

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From；西村剛

年末の日経平均株価23,382円15銭超え…

相場を予想するのは、システムトレーダーとしては非常識なことですが、一人の個人投資家として、このようなことを考えています。やはり、システムトレーダーである以前に、株が好きで興味関心がある私としては、株価がどう動くか？など分析することが好きなので、本当に興味深いところです。

ですので、ここからの話は、半分は趣味としての個人投資家の話として、そして半分はシステムトレーダーとしての話としてお聞きください…

これまでの株価上昇のターニングポイント

いつだったか時期は忘れてしまいましたが、以前私は「大相場が来るかもしれない」とお伝えしたことがありました。その理由は、外国人投資家が大量に先物買いをしたときでした。大量にといっても、それは単なる大量ではなく、今まで見たことがないような数字でした。外国人投資家は、先物を買ったあと、現物株に資金を流入する傾向があるので、その資金が現物株に流れることを想定すると、今まで見たことがないような株価の動きをすると思われるターニングポイントでした。

この出来事は、選挙前のことでしたが、選挙後グングンと株価は上昇しました。先週は、続落するなど不安になる動きもありましたが、依然として上昇基調に変わりはありません。ですので、今考えると、やはりあの外国人投資家の動きは、一つ大きなものだったのかもしれません。

株価はどこまで上昇するか？

そして、そのような背景の中、今注目されるのが日経平均株価がどこまで上がるか？ということです。もちろん、システムトレーダーの私たちは、日経平均株価と勝負しているわけではないので、これを考えることに意味はありません。しかしながら、一人の個人投資家としては、興味深いところではないでしょうか。

年末に日経平均株価は…

実は、そんな中、期待しているのが

「2017年末に、日経平均株価が高値引けする」

ということです。

言い換えれば、12月に入り日経平均株価が前回の高値23,382円15銭を超えるのではないかということです。もちろん、これは無根拠に言っているわけではありません。ここからは、システムトレーダーとしての判断ですが、株価の傾向を考えると、十分にあり得る話なのです。その理由は2つあります。

理由その.1：12月は日本株市場が上昇しやすい

1つ目の理由は、「12月は株価が上昇しやす傾向」があるからです。もし、12月初めに株を買い、月末近辺で売った場合を想定して検証すると、「勝率50.4％、平均損益率0.12％」という検証結果が出ます。勝率は50％を超え、1回あたりのトレードの損益がプラスですので、これは利益になりやすいということを意味します。ここから、日本株市場は、11月は下がりやすい傾向がありますが、来月12月は上がりやすい傾向があります。それを考慮すると、年末に日経平均株価が高値更新することは十分に考えられるでしょう。

理由その.2：12月は米国株式市場も上昇しやすい

そして、これに追い風となるのが、2つ目の理由である「米国ダウ指数が12月は最も上昇傾向にある」ことです。12月の米国ダウ指数も検証すると「勝率81.4％、平均損益率1.8％」という検証結果が出ます。日本株よりも大きく勝率50％を上回り、1回あたりのトレードの損益も大きく上回っています。しかも、他の月も調べると、この12月が最も株価が上昇しやすい傾向にあることが分かります。

つまり、この2つの理由を考えると…

つまり、これらを考慮すると、12月に米国ダウ指数が高値更新し、それに連動して日経平均株価が上昇することが考えられます。特に、日本株市場は、自力でも株価が上昇しやすい傾向があるところに、米国の追い風が吹きます。そうなると年末に日経平均株価が高値引けすることが十分に期待できるのです。

これからは上昇したときも想定した戦略を…

もちろん、株価が上がるか下がるかは誰にも分かりません。しかしながら、上昇しやすい環境は十分に整っているように思われます。もし、本当にここから株価が上昇するのであれば、次々と経験していない相場環境に突入します。

そういった意味では、これまで「株価がどこまで下がるか？」は常に想定しながら戦略を練っていたと思いますが、ここからは「株価がどこまで上がるか？」「どれくらいのスピードで上がるか？」なども想定しながら、戦略を練る必要があるでしょう。

全く反対のことですが、これからはこのような想定が必要なところに来ています。これは、私たちシステムトレーダーでも、私たち以外の個人投資家でも、一つ重要なことになってくるでしょう。ですので、ぜひこのような情報も参考にしながら、今後の戦略を練っていきましょう。

ー西村剛

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西村 剛

Yahoo!ファイナンス 株の達人・証券アナリスト兼ファンドマネジャー・AllAboutガイド。 現在、30名の一流システムトレーダーを育成する特別プログラム講師に従事 （過去にも120名以上が一流システムトレーダーとして成長した実績がある） システムトレードを、全くの初心者でも分かりやすく、やさしい言葉を使うことから、受講生の成長度の高さや信頼を多く集める、教え上手な専門家。