日本株上昇だが…素直に喜べない2つの不安材料とは?



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From;西村剛

ようやく日本株が上昇しました。

昨日(2/15)の日経平均株価は、前日比1.4%プラスの21,464円98銭、マザーズ指数は、前日比1.5%プラスの1154.98ポイントでした。この上昇の理由は、前日の米国株式市場の上昇でした。

ようやく日本株上昇…

ようやく日本株に反発の兆しが出てきました。これまでは、米国株式市場が上昇しても、日本株は下落する展開が続いていました。ですが、やっと通常の動き通り、米国株式市場の動きに日本株市場が連動し、株価が上昇しました。アメリカがくしゃみをすれば…と表現されることもありますが、まさにそうなったところでしょう。

これで落ち着きを取り戻した?

また、その連動による上昇もありますが、もう1点注目したいところが、昨日の上昇にはありました。それは、為替が1ドル106円台前半と依然円高傾向があるのですが、ありまり反応することなく日本株は上昇しました。これらを見る限り、昨日配信した記事で再び暴落の危険があると注意喚起しましたが、雰囲気が変わったと考えられるでしょう。

落ち着きを取り戻した日本株市場。たった1日で流れが変わってきたように見えます。しかし、一見そう見える日本株市場ですが、実はまだ手放しで喜ぶことはできません。まさに、これです。

警告!!日本株上昇で落ち着いたように見えますが…

「警告!!日本株上昇で落ち着いたように見えますが…安心してはいけません。」という状況なのです。確かに、流れが変わったように見えるのは事実です。ただし、「変わったように見える」だけであって、まだ「変わった」とは言い切れません。それが、まだ2つの不安材料を残しています。

日本株が抱える2つの不安材料とは?

まず、1つ目の不安材料は、今回の暴落の要因にもなった「米国10年債の利回り」です。この利回りは、依然として「2.91%」の高い水準を付けています。この節目が3%ですので、もし3%を超えるようなことがあえれば、株価は下落し、下落トレンドに突入する可能性が高いでしょう。

そして、2つ目の不安材料は「恐怖指数」です。恐怖指数とは「VIX指数」のことです。VIX指数は分かりやすく言うと「恐怖指数」と呼ばれています。その、恐怖指数を確認してみましょう。

<VIX指数>
https://www.bloomberg.co.jp/quote/VIX:IND
(『VIX 銘柄 – CBOE SPXボラティリティ指数 名称 – Bloomberg Markets』より引用)

こちらを見ていただくと分かる通り、一時の37ポイントからは下落しています。しかし、依然として、20ポイント前後と、過去と比べると高い水準を保っています。グラブの期間を、1ヶ月、1年、5年などに変更してみると、その高さは一目瞭然でしょう。

昨日の株価の動きを見ると…

つまり、この2つの不安材料を抱えている日本株は、何らかの悪材料が出たら、もう一段の下落が、いつあってもおかしくない状況です。ただし、昨日の株価の動きを見る限り、今回の米国金利上昇懸念は、ある程度織り込んでいるのではないかと思われます。

それをふまえると、素直にいけば反発するでしょう。ですが、2つの不安材料を抱えているので、素直にそういかない可能性も含んでいるでしょう。ですので、まだまだ日本株は、どちらに転ぶか分からない状況なのです。

そして、こういった場面は、この何日か続けてお伝えしているように「リスク管理」が重要になってきます。このようなときは、値動きが荒い展開が続くものです。そうなった場合、過度にリスクを取りすぎていると、1回の負けでやられてしまうということも十分に想定できるでしょう。

やはりリスク管理の強化が重要

そう考えた場合、やはり私たちシステムトレーダーがすべきことは、資金管理を見直し、リスクを過度に取りすぎていないか確認し、必要があれば修正をすることでしょう。特に、暴落の危険性がなくなったわけではないので、ドローダウンの更新したときを想定するなど、十分過ぎるほどのリスク管理が必須でしょう。

ですので、このようにマイナスのシナリオになっても、もしくは素直に反発しても、どちらでも慌てることなく、シグナル通りにトレードできるように準備を怠らないようにしましょう。定番ですが、備えあれば憂いなし、まさにこれでしょう。

ー西村剛

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西村 剛

Yahoo!ファイナンス 株の達人・証券アナリスト兼ファンドマネジャー・AllAboutガイド。 現在、30名の一流システムトレーダーを育成する特別プログラム講師に従事 (過去にも120名以上が一流システムトレーダーとして成長した実績がある) システムトレードを、全くの初心者でも分かりやすく、やさしい言葉を使うことから、受講生の成長度の高さや信頼を多く集める、教え上手な専門家。