なぜ、あなたの売買ルールは実運用で崩れるのか?



【お知らせ】
下記リンクのメルマガを中心に情報を更新していく予定です。
無料ですのでぜひご登録いただけるとありがたいです

西村剛の投資戦略メルマガ【無料】




From;西村剛

平均年利80%、月勝率90%、最大ドローダウン10%

このような売買ルールが存在したら、あなたは今すぐ実運用したいと思いませんか?システムトレーダーのあなたであれば、誰もがそう思うでしょう。いつも使っているような、全体の年利や勝率とは違った表現なので、現実以上によく見えている部分もありかもしれません。ただ、それでもこのような売買ルールがあったら魅力的なのは、間違いないでしょう。

カーブフィッティングではないの?

ちなみに、この売買ルールですが、上級者の人であれば「カーブフィッティングではないの?」と疑うでしょう。たしかに、100%カーブフィッティングではないとは言い切れません。あまりに成績が良い場合、上級者ほど、カーブフィッティングを疑ってしまうものです。

まさに、理想に近づけば近づくほど、違う意味の怖さがある…と言ったところでしょうか。こういった懸念は、私たちがお届けしている上位プログラムのメンバーほど、石橋を叩いて渡るがごとく慎重に進めるところでもあります。

システムトレードに最低限必要な2つの条件

さて、なぜこのような話をしたかと言うと、私はあなたに「検証結果では見えないリスクが必ず存在する」ということをお伝えしたかったからです。システムトレードは、株価をデータ分析した結果なので、高い確率で現実で同じことが起きます。ただし、それには最低この2つの条件が必要です。

◯1.カーブフィッティングしていない
◯2.未来も同じことが起きると考える

1つ目は「カーブフィッティングしていない」です。これは冒頭から話が出てきていますが、システムトレードの要である売買ルールの検証結果が現実で再現できるかどうかは、一番ここにかかっていると言っても過言ではないでしょう。

カーブフィッティングとは、日本語で表現すると「過剰最適化」です。もう少し詳しく説明すると、自分の都合の良い条件を前提に売買ルールを作成する行為のことです。これは深く追求すればするほど、見分けることが難しく、それこそこれまで蓄積した検証量でしか分からないとも言えます。

勝率100%

もちろん、その領域以前のこととして、売買ルールを構成する条件式が多すぎないということや、売買の対象が成績の良いものだけに集中していないということがあります。他にも、極端に売買回数が少ないということなどもあるでしょう。

もっと分かりやすく言えば、検証結果上で勝率100%のものは作ることは可能です。ただ、それを作るには、ほぼ間違いなく過剰に最適化をしなければなりません。過度に条件を作れば作るほど、負けないようにはできます。でも、それは現実でその条件がそろうことは難しいので、結果としてそれはカーブフィッティングになってしまうということです。だから、この「カーブフィッティングしていない」ことは、検証結果が現実で起きるためには、必須なのです。

これ忘れてない?

そして、2つ目の「未来も同じことが起きると考える」ですが、これは案外忘れられてしまうことです。システムトレードの基本的な概念は、「歴史は繰り返す」などの表現がありますが、まさにこれです。過去に起きたことは、再び起きるだろうという概念のもと成立しています。

もしくは、システムトレードに特化した話をすれば、過去に起きた株価の動きで利益を上げることができた売買ルールであれば、将来同じような株価の動きがある限り、利益を上げることができると考えています。例えば、◯◯ショックと名付けられた暴落がありますが、その暴落でも耐えられる売買ルールであれば、将来同じことが起きたときに利益を上げられるという考え方です。

天気予報と同じ…

つまり、基本的には未来も同じことが起きるという概念ですので、違う角度で言えば、同じことが起きなければ、システムトレードは成立しなくなるということです。ただ、だからといってシステムトレードがおかしいというわけではありません。

天気予報などもこれに該当します。もし、あなたが天気予報は、過去のデータから分析して、未来も同じことが起きるとは限らないから…と考えていれば、天気予報を見ることはないでしょう。でも、天気予報を見ているのであれば、それはシステムトレードと同じ概念のもと頼りにする情報として見ているのです。

でも、天気予報を考えると分かりますが、中には「外れる」ことがあります。晴れと言っていたのに、雨が降ることや、雨が降ると言っていたのに晴れることなど、こういったことはあります。そして、そのとき予報士は、こう言います。「予報ではこうでしたが、今回の雲の動きは違いました…」「今回は、気圧がこう変化しました…」などと。

つまり、どれだけデータ分析しても、現実で100%同じことが起きるとは限りません。天気予報が外れることがあるように、システムトレードでも、検証結果では良かったのに、実運用では上手くいないということも、十分に考えるのです。

テスト運用の存在

だから、システムトレード上級者ほどするのが「テスト運用」です。仮に売買ルールが出来上がっても、いきなり想定運用資金で運用することはせず、少額の資金で試し、実運用してみないと分からないリスクなどを把握し、それをもとに更に改良するということをします。そうすることで、もし作成した売買ルールが、天気予報が外れるようになってしまうことを上手く回避しているのです。

検証結果に出ていないリスクの存在

また、もう一つすることが「検証結果に出ていないリスクを想定する」ということです。まさに、天気予報が外れたときに、予報士が「今回は、過去の動きと違って…」という部分を、株価の動きでも想定しておくということです。例えば、このようなことがあります。

◯過去に例のない暴落が起こったときのドローダウンに耐えられるか?

◯これまでにない長期の下落相場が続いてもプラスの成績を残せるのか?

など、他にもたくさんありますが、一部を取り出せばこのようなところでしょう。というように、良い検証結果が出て、これで実運用できると思っても、常に検証では想定できないことを考えているのです。そして、その想定外が起きたときは、その現実を分析し、次に同じことが起きたときは利益を上げることができるように改良を進めwていきます。

いかに自分を律するか

このように、システムトレードは高い確率であなたに利益をもたらしてくれますが、とはいえ天気予報と同じで、100%あたるとは限りません。ただ、そのようなことが分かっていながらも、良い検証結果が出ると、嬉しくなってしまい、目の前の利益に意識が集中してしまい、そのリスクを忘れがちです。

だからこそ、良い検証結果が出て、今すぐ運用したい!と思ったときこそ、検証結果には現れていないリスクを想定し、テスト運用などを重ねてから、本格的な実運用に入るのが必須なのです。ただ、これは上手く自分を律することができないとなかなかストップが効かないものです。ですので、もしこの話を聞いて、あっ…と思ったあなたは、今からでも全く遅い話ではなく、むしろ今気がついたのは最高のタイミングなので、今から行動を変えて行きましょう。

ー西村剛

【無料】システムトレードの検証ができる株式投資ソフトのフリー版を無料プレゼントします。こちらをクリックください!


The following two tabs change content below.

西村 剛

Yahoo!ファイナンス 株の達人・証券アナリスト兼ファンドマネジャー・AllAboutガイド。 現在、30名の一流システムトレーダーを育成する特別プログラム講師に従事 (過去にも120名以上が一流システムトレーダーとして成長した実績がある) システムトレードを、全くの初心者でも分かりやすく、やさしい言葉を使うことから、受講生の成長度の高さや信頼を多く集める、教え上手な専門家。