日経平均株価2万2000円回復…このまま上がる?



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From;西村剛

良いニュースです。

日経平均株価が、2月末以来、2万2000円を回復しました。しばらく軟調…というよりも、このまま下落トレンド特有のダラダラ下がる雰囲気に飲まれ、下落を続けるのかと思うところに、明るいニュースが飛び込みました。他の指標を確認しても、昨日(4/18)の日本株市場は上昇しました。

日本株大幅上昇

日経平均株価は、前日比1.4%プラスの22,158円20銭、マザーズ指数は、前日比1.9%プラスの1135.87ポイントでした。この上昇の要因は、前日の米国株が上昇したことです。また、北朝鮮情勢の安定化への期待が株価に反映され、上昇しました。

久々に日経平均株価、マザーズ指数の両方が大きく上昇しました。あくまでも昨日限定の話ではありますが、昨日は相場の雰囲気が良い方向に進み、更に上昇する期待も持てる状況でした。特に、前々日のマザーズ市場の動きは、暴落の恐れがある状況からの大幅上昇でしたので、たった1日で状況が一変しました。

この上昇は続く?

ただし、そうはいっても、やはりまだまだ株価が下がる可能性があるという状況からは抜けきれていません。良いニュースですとお伝えしましたが、それは昨日限定の話であって、それより前の日や、今後もこの良いニュースが続くかは分からないのが、今の状況でしょう。

22,237円が上値抵抗線

具体的に見ると、例えば、日経平均株価は、75日移動平均線である22,237円が上値抵抗線になっています。そこまで、あと80円程度上がればというところです。ですので、この水準を上に抜ければ、再び上昇トレンドに入る可能性もあるでしょう。

しかし、冷静に考えなければならないのが、これまでの上昇トレンドの中でれば、この80円程度の上昇は難なく到達し、上に抜けることができました。ですが、今のトレンドは、昨日は一時的に良かったものの、俯瞰して見ると下落トレンドの中です。

たった80円ほどの上昇だが…

ここ最近の株価の動きを見ていただくと分かるように、一時的に上昇したと思うと下落し、また上昇したと思うと下落しという状況が続いています。まさに、これが今までの上昇トレンドとは違って株価が重たい状態でしょう。だから、これまでと違って、カンタン上がってきた株価も、更に上昇が難しい状況なのです。

それを踏まえると、再び、ここから下落トレンドにさらに突入するか、それとも上昇トレンドに転じるかの、境目が今だということでしょう。もし、ここから再び下落すると、下落トレンドの勢いが増し、一気に株式市場の雰囲気が悪くなり、その雰囲気の悪さが、株価にマイナスの影響を与えるでしょう。まさに、負のループです。

もちろん、反対に日経平均株価が上値抵抗線を上に抜けるようなことがあれば、これにより状況が変わり、株価が再び上昇トレンドに入る可能性も否めません。このように、どちらの方向にも動く可能性のある、難しい時期と言えるでしょう。

彼らにとって辛い時期

ですので、私たちシステムトレーダー以外の個人投資家たち…つまり経験とカンと思い込みでトレードしている個人投資家は、ここから非常に難しい局面に入るでしょう。こういった、トレンドがどちらに向くか分からない状況のときは、株価が乱高下することが予測されます。

株価が乱高下するということは、それが意味するのは、彼らにとって株価が思った方向と逆方向に動くことが多くなるということです。上がると思ったら下がった…下がると思ったら上がった…彼らの投資家心理をあざ笑うかのように反対方向に動いていくのが乱高下の特長です。

また、彼らは、その目の前の株価の動きに一喜一憂しながら、その動きを追いかけて、株価に振り回されて翻弄されてしまいます。そうなると、彼らの行動の中心は目の前の株価ですので、株価の動きに右往左往し、まるで触覚を抜かれたように、徐々に方向感覚を失います。そして、方向感覚を失うと…それはあなたの想像通りの末路です。

私たちシステムトレーダーにとってはチャンスだが…

反対に、私たちシステムトレーダーにとって、ここから来るであろう株価の乱高下は、利益の源泉です。乱高下するということは、ボラティリティが大きくなりますので、それだけ利益のチャンスが大きく広がります。つまり、私たち以外の個人投資家が目の前の株価に翻弄されるのを横目に、株式市場に眠った利益を、私たちシステムトレーダーが独り占めするということです。

しかし、美味しい話の裏には、必ずワナがあります。それが「資金管理」です。特に、今のような下落トレンドの中で、更に下落トレンドの勢いが増すか、それとも上昇トレンドに再び入るかという状況では、この資金管理が物を言います。

予想しない株価の動きに注意!

私たちシステムトレーダーは、利益のチャンスが増えるほど、フルポジションになりやすくなります。もちろん、それはそれで良いことなのですが、ここで忘れてはいけないのが、今は下落トレンドであり、下落トレンドでは、あなたが予想しない株価の値動きになることが多発することです。

ですので、先日のラジオで斉藤正章さんが、これまでの上昇トレンドと下落トレンドの違いとして、「同じ戦略でも、これまでと同じように利益が上がらなかったり、負けることが多くなるので、それを覚悟しておかねいといけない」と言っていました。

アベノミクスバブル以降システムトレーダーになったあなたへ

まさに、この言葉が示すように、下落トレンドの中では…特にアベノミクスバブル以降にシステムトレーダーになったあなたは、これまでとは違った株価の動きをすることが多発する可能性があるでしょう。もちろん、ここ数年も異例の株価の動きをしていましたが、それはあくまでも上昇トレンドの中です。ですので、異例の動きでも、それほどダメージを受けることがなかったでしょう。

ですが、今は上昇トレンドではありません。下落トレンドの中です。つまり、これまでは株式市場全体が上昇傾向にあったら小さな損失ですんでいたことが、この下落トレンドの中では、想像しない損失になる可能性が十分にあるということです。

十分すぎるほどのリスク管理を…

そして、そのときに物を言うのが、リスクをマネジメントする「資金管理」です。ここで必要以上のリスクを取っていないか、または最大ドローダウンがしっかりと抑えられているかなど、そういったリスク面を、再度確認しておく必要があるでしょう。

アベノミクスバブル以降にシステムトレーダーになったあなたにはなかなか実感できない部分もあるかもしれません。ですが、ここまで私が何度もお伝えするということは、それだけ状況が違うということです。ですので、ここから株価が乱高下し利益のチャンスが増えることを楽しみにしつつ、リスク管理は十分すぎるほどしておきましょう。

ー西村剛

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西村 剛

Yahoo!ファイナンス 株の達人・証券アナリスト兼ファンドマネジャー・AllAboutガイド。 現在、30名の一流システムトレーダーを育成する特別プログラム講師に従事 (過去にも120名以上が一流システムトレーダーとして成長した実績がある) システムトレードを、全くの初心者でも分かりやすく、やさしい言葉を使うことから、受講生の成長度の高さや信頼を多く集める、教え上手な専門家。