日本株再び失速…やはりこれが天井か?



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From;西村剛

日本株が再び失速しています。

急ブレーキという表現は妥当ではないかもしれませんが、日経平均株価が2日連続の下落で600円下がったことで、体感としてはそう思ってもおかしくないでしょう。そして、これが象徴するように、昨日(5/24)の日本株市場は下落しました。

25日移動平均線を割り込む…

日経平均株価は、前日比1.1%マイナスの22,437円01銭、マザーズ指数は、前日比0.3%マイナスの1166.77ポイントでした。この下落の要因は、為替が円高方向に動いたことと考えられるでしょう。また、下値と見られていた「25日移動平均線」を割り込んだことに投資家が嫌気したからと考えられるでしょう。

つい先日『日本株下落…やはりこれが天井か?』という記事をお届けしました。それをふまえて、現状を見ると、やはり日経平均株価「23,000円」が価格帯別出来高の視点から見ても、一つの分岐点であることが実感できるのではないでしょうか。

やはり、天井だったのか?

では、この分岐点である日経平均株価「23,000円」から跳ね返されてしまったからと言って、やはりこの水準が天井だったのでしょうか?これについては、先日の記事で、まだどちらになるか分からないとお伝えしました。もしかすると、この連続下落で大きく下げたことにより慌てている人もいるかもしれませんが、私の見解はまだ変わりません。

やはり、まだ日経平均株価「23,000円」を超えるか、上値が重たい状況ではありますが、まだ分岐点が継続していると考えています。つまり、まだ日経平均株価「23,000円」が天井とは言い切れないと考えています。ただし、注意したのは、繰り返しになりますが「分岐点」であるということです。

どっちつかずの話に聞こえるかもしれませんが…

天井とは言い切れないからと言って、それは再び上昇するということではありません。まだ、方向感が定まらないので、上昇の可能性も、下落の可能性もあるということです。ですので、もしこの短期的に発生した上昇トレンドが、まだ継続するならここから、日経平均株価「23,000円」を超え上昇する可能性があります。

しかしながら、上昇トレンドを順張り戦略で考えると、勝率は平均的に見て40%ですので、60%の確率でダマシである可能性があります。また、先日の記事でもお伝えした通り、価格帯別出来高の視点で見ると、日経平均株価が22,700円から23,000円に出来高が多くなっていました。

今、株式市場で起きている環境の変化

それを考えると、やはり依然として、この連続の下落で日経平均株価が600円下がったからと言って、これがダマシで、日経平均株価「23,000円」が天井とは言い切れないないのです。また、参考になるのは、昨日お届けした、テクノ・ファンダメンタル投資の専門家である横山利香さんの記事でしょう。

ここでは、『どうして私の持ち株は上がらないの?』と題して、なぜ、指標は上がっているのに、自分の持ち株だけ上がらないのか、その理由について書かれています。その主な理由が、これまでは株式市場全体が上昇したので、何でも上昇する環境だったが、これからは人気のある銘柄は上昇し、人気のない銘柄は下落するからということでした。

当然と言えば、当然の話であり、これが株式の原則かもしれませんが、私たちシステムトレーダーとは違って、他の個人投資家は、案外このような視点を見落としがちです。つまり、この株式市場全体の環境の変化から見ても、市場全体が下落に入るわけでもなければ、上昇に入るわけでもないので、どちらの勢いが強いかで、この分岐点をどちらに進むのかが分かれるのでしょう。

こんなとき、私たちシステムトレーダーがすべきことは?

ただし、色々と「これが天井か?」とそういった話をしてきましたが、正直に言えば、この話は、私たちシステムトレーダーにとっては、全く関係のない話です。株価が天井になっても、天井にならなくても、いつでもやることは変わりません。

常に、様々なトレンドに合わせた戦略、つまり売買ルールを持ち合わせていれば、株価が上昇トレンドに入れば、順張り戦略が機能し、下落すれば逆張り戦略が機能するだけです。また、もしここから再び上昇することがあれば、それは押し目買い戦略が機能するだけです。

このように私たちシステムトレーダーは、他の個人投資家と違い、一つの戦略ではなく、複数の戦略を持ち、それらを同時に運用することで、将来の株価がどう動いても対処できるように事前準備しています。だからこそ、このような難しい分岐点でも、決して慌てることなく、平常心でトレードを継続することができるのでしょう。

特権に慢心することなく…

まさに、これが私たちシステムトレーダーの特権とも言える部分でしょう。ただし、決してこの特権に慢心することなく、素直に謙虚に現状の自分を受け止め、1円でも多く利益を上げるために、改良などを継続していきましょう。そうすることで、長期にわたり安定的に、そして着実に利益を積み上げていくことができるでしょう。

そうなれば、あなたが望む成功に、まだ一歩近づくことができますよね。ぜひ、この特権を意識しつつ、この気持も忘れないようにして、さらなる高みをめざしましょう。

ー西村剛

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西村 剛

Yahoo!ファイナンス 株の達人・証券アナリスト兼ファンドマネジャー・AllAboutガイド。 現在、30名の一流システムトレーダーを育成する特別プログラム講師に従事 (過去にも120名以上が一流システムトレーダーとして成長した実績がある) システムトレードを、全くの初心者でも分かりやすく、やさしい言葉を使うことから、受講生の成長度の高さや信頼を多く集める、教え上手な専門家。