森をみて、林をみて、木をみる



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From;田村祐一

日経平均株価は、2万2000円を挟んで売り買いが交錯しており、日本株市場には、不穏な空気が蔓延しています。このような時期になると、私はある相場の格言を思い出します。

その格言とは、「森をみて、林をみて、木をみる」です。

この格言は、株式市場で利益を上げるためには、まず「森」を見て、
その後に「林」、「木」の順で見るべきであるということを意味しています。

「森」「林」「木」はそれぞれ、

「森」 = 日本株市場
「林」 = 業種、テーマ
「木」 = 個別銘柄

を指しています。

よって、この格言を言い換えると、「日本株市場全体を見てから、業種・テーマを見て、最後に個別銘柄を見よ」ということです。そして、この順番を間違うと、損するリスクが高くなるでしょう。

「木=個別銘柄」の業績が良くとも、「林=テーマ」が人気化していないと個別銘柄の株価もいまいちパッとしない可能性が高いでしょう。そして、どんなに魅力的な「林=テーマ」でも、「森=株式市場全体」が下がっていると、テーマも盛り上がりません。

一方で、「森=株式市場全体」が盛り上がっている相場では、たいしたことないテーマでも人気化したり、多少業績が悪い銘柄でも株価は上昇します。

このように、株式市場において一番重要なのは、相場の流れが上向きなのか、下向きなのかを掴むと言うことです。これを掴むことができる投資家が、勝てる投資家と言えるでしょう。

3つに優先順位をつけるとすると
「森>>>>>>林>>>木」と言ったところでしょうか。

これだけ、森が重要であると私は思っています。

直近の株式市場全体を見ると、日経平均株価は、5月中旬、6月中旬、7月中旬の3度、2万3000円の突破を目前につき返されており、トリプルトップを形成している状況です。そして、東証マザーズ指数も年初来安値を更新し続けています。

「森」は下向きである可能性が非常に高いでしょう。この下向きのトレンドに逆らった投資行動は、負けトレードに一直線であると言えるでしょう。

「コントロールできることに集中しよう」でもお伝えしましたが、株式市場のトレンドを私たちが変えることは出来ません。出来ることは、「自分の投資行動」のみです。

軟調な相場展開となっている場合には、

・いつもよりもキャッシュポジションを増やす
・保有銘柄を徐々に手仕舞いしていく
・軟調な相場に強い戦略を用意する

などの行動を行うことで、不用意な損失を回避できるでしょう。

いくら、魅力的なテーマや銘柄があったとしても、過度に運用資金を回すのは危険です。いくら自分が魅力的に感じている銘柄、名残惜しい銘柄でも、相場全体がそもそも魅力的な相場ではなくなっています。

多くの投資家が資金を引き上げているときに、あなただけ資金を置いたままにするのは、自殺行為です。トレンドにあわせた投資行動を徹底すべきでしょう。

また、システムトレードにおいても、「森をみて、林をみて、木をみる」は重要です。

いくら統計的に有効と判定された売買ルールであっても、トレンドによって、成績が大きく変化します。例えば、順張り戦略は上昇トレンドでは機能しますが、下落トレンドでは、損失を被る可能性が高いでしょう。やはり、相場に適した売買ルールが存在します。

下落相場にあわせた戦略や、既存の売買ルールを見直しを行い、これから本格的に来るかもしれない、急落相場に備えましょう!

ー田村祐一

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田村 祐一

統計データを重視したシステムトレードとファンダメンタルを組み合わせて銘柄分析を行う。株価を大きく動かすイベントに合わせて銘柄を売買する「イベント投資」にも注力。