珍しい?12月の傾向



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From;田村祐一

ファーウェイCFOが逮捕されたことで、また、米中の貿易摩擦への懸念が再沸騰しています。せっかく、この前のG20で一旦収まったかのように見えたのに、また振り出しに戻ってしまいましたね。

これは個人的な感覚なんですけど、毎年12月初旬って良いニュースが出ないんですよね。

いつも悪いニュースが流れて、株式市場が下がるイメージが強いです。

ただし、後半に入ると、、、実は、12月の株式市場は、他の月にはない非常に珍しい傾向が確認できます。

 その傾向とは、

 「12月前半は下がりやすく、12月後半は特に上がりやすい」

 というものです。

これ、非常に強いアノマリーとして知られています。

12月初旬に全上場銘柄を買い付けし、12月中旬(15日前後)に手仕舞いした場合の成績は、

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■12月前半(1日~15日)までの株式市場の傾向

〇勝率:47.95

〇平均損益:0.06

〇平均利益:6.88

〇平均損失:-6.23

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という分析結果が出ています。

勝率は5割を割り込み、平均損益は辛うじてプラスであることから、下がりやすい傾向があると言えないものの、上がりやすい傾向があるとも言えない非常に微妙な結果となっています。

一方で、12月中旬に全上場銘柄を買い付けし、12月月末(30日前後)に手仕舞いした場合の成績は、

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■12月後半(15日~30日)までの株式市場の傾向

〇勝率:57.71

〇平均損益:2.11

〇平均利益:7.71

〇平均損失:-5.37

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という分析結果が出ました。

 勝率が5割を大きく上回り、平均損益も大きなプラスです。

 以上の結果から、12月後半がいかに上がりやすい傾向があるかをご理解いただけるでしょう。

このように、12月前半と後半では、全く異なる相場展開となることが、12月の面白い傾向なのです。よって、直近の株式市場が軟調に推移しているのは、例年の傾向と同様であり、それほど悲観するものでもないのかもしれませんね。

また、12月前半は下がりやすく、12月後半が上がりやすいというアノマリーを利用すれば、利益を掴むチャンスでしょう。

「12月前半の株式市場の調整局面で優良銘柄を買い付けし、

 12月後半の反発局面で手仕舞いする」

という戦略が有効でしょう。

この戦略、単純すぎてあんまり良さそうに思えないかもしれませんが、この戦略はアベノミクスが始まった2012年以降の相場では、2015年を除いて、利益を積み上げることが出来ています。(51敗)

案外馬鹿に出来ない戦略であり、著名な投資家の方も結構重視している戦略なのです。

よって、私の今週および来週の作業は、12月前半に株価が調整している優良銘柄を探すことです。

優良銘柄の選定は?

ここで問題になるのが、優良銘柄の選定ですよね。でも、12月中旬は優良銘柄を見つけることは以外にも簡単です。

 なぜなら、四季報の冬号が発売されるからです。

今年は1214日に発売されますね。

四季報発売によって、優良銘柄が探しやすくなります。四季報を熟読することで、業績が好調な銘柄が発掘することができるでしょう。よって、今週末は、世の中がクリスマスに向けてお祭りムード一色になるなかで、私は四季報分析で家にこもります(笑

 12月後半の株式市場の上昇を期待して、みなさんも直近株価が調整している優良銘柄を探してみてはいかがですか?

 

■追伸

テクニカルアナリストで、かつ四季報分析の達人でもある横山利香さんが四季報冬号発売直後の1216日(日)に【四季報成長株研究会】を開催します。

12月中旬~年初に株価上昇が期待できる銘柄等が紹介される可能性が高そうです。開催日直前で急遽キャンセルがでたので、ほんのわずかですが参加席数に空きが出たようです。

開催日直前ですが、非常に面白い研究会ですので、興味がある方は一度参加してみてはいかがでしょうか。

 横山さんに株の分析の話はとっても楽しくウキウキするような銘柄やテーマが聞けると思いますよ

「~大化け期待の有望成長株を発掘しよう~

横山利香の四季報成長株研究会 四季報2019年新春号編」

ぜひお早めにお申し込みくださいませ!

http://fairtrade.shop-pro.jp/?pid=136775507

※残席わずか!

 

―田村祐一

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田村 祐一

統計データを重視したシステムトレードとファンダメンタルを組み合わせて銘柄分析を行う。株価を大きく動かすイベントに合わせて銘柄を売買する「イベント投資」にも注力。