第1四半期決算の見るべきポイント



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From;田村祐一

梅雨が明けたと思ったら、一気に気温が上昇して、
いやーな夏がやってきましたね。

室内と室外の温度差が激しいので、
体調を崩さないように気をつけないとですね。

夏真っ盛りでアツアツの日本ですが、
その一方で、日本株市場はというと、、、

ヒエッヒエの相場になっていますね。

日経平均株価は辛うじて2万1000円をキープしているので、
一見すると、堅調な相場展開のように思うかもしれませんが、

東証1部の1日の売買代金が2兆円割れが続いていて
市場参加者がほとんどいない状況ですよね。

今は、堅調に推移しているように錯覚しますが、
もろい足場の上に立っているようなもので、

少しでも悪いニュースがあると、
一気に急落するリスクもありそうですよね。

相場の展望や解説は他の方にお任せするとして、
今日お話したいのは、やっぱりコレについてですよね!!

そうです!

『3月決算企業の第1四半期決算』

です。

先週から今週にかけて、決算発表が本格化しています。

3月期決算企業の第1四半期(4月から6月)の業績推移が発表されますが、

「まだまだ今期業績で残された期間は長い」と考え、
熱心に分析している投資家も少ないかもしれません。

でも、実は、第1四半期決算発表って、
私は一番大事な決算発表じゃないかと思っています。

それは、なぜか?

会社が想定している業績見通しに対する
進捗度合いを最初に確認できる決算発表だからです。

会社の業績予想って、本当に当てにならないんですよ。

例えば、強気のイケイケ社長の会社であれば、
業績見通しは、そのとおりイケイケの数値が出てきます。

逆に、ちょっと保守的な社長や大企業であれば、
業績見通しは、確実に達成できる数字しか出さないです。

企業ごとに、クセがあるので、
本決算で発表された数字を鵜呑みにするのは危険です。

だからこそ、会社が出した業績見通しに対して、
最初に進捗度合いを確認できる第1四半期決算って重要なんですよ。

会社が言っている業績予想なんて、
半分程度の気持ちで見といたほうが無難ですね。

会社予想が信用できるかの見分け方だけでも、
多分A4用紙10枚くらいのレポート書けてしまうのですが、

せっかく決算発表真っ只中なので、
第1四半期決算でみるべきポイントを紹介したいと思います。

第1四半期決算でみるべきポイント

私が、第1四半期決算で重視して確認するのは、

============================================================
1.今期業績予想(売上および利益)が前年よりアップしているか?

2.第1四半期業績(売上および利益)が前年同期比で、
 今期業績予想のアップ率よりも更に向上しているか?
============================================================

以上の2点を意識して見るようにしています。

消費税増税の影響や米中貿易摩擦の激化による世界経済の低迷を意識して、
今年の企業業績は、非常に保守的な数字が並んでいます。

前期までは比較的好調な事業環境であり、
今期は売上と利益のハードルが上がっている上に、
10月には消費税増税が予定されていることから、

今期の業績が前期を上回る収益を出すことができれば、
成長性のある企業とみなすことができます。

そのような観点で、私はまず、

「1.今期業績予想(売上および利益)が前年よりアップ」

している企業を選別したいと考えています。

なお、今期業績予想が前年同期比で
二桁の増収増益を計画している企業が良いと考えています。

そして、「2.第1四半期業績(売上および利益)が前年同期比で、
今期業績予想のアップ率よりも更に向上しているか?」についてですが、

具体的には以下のように第1四半期の④から⑥の数値が、
今期業績予想の①から③までの数値を上回っているかを確認します。

■A社(架空の企業です)

【今期業績予想(2019年3月期)】
売上高〇〇〇億円(前年同期比 ① %アップ)、
営業利益〇〇億円(前年同期比 ② %アップ)、
純利益 〇〇億円(前年同期比 ③ %アップ)

【第1四半期業績】
売上高〇〇〇億円(前年同期比 ④ %アップ)、
営業利益〇〇億円(前年同期比 ⑤ %アップ)、
純利益 〇〇億円(前年同期比 ⑥ %アップ)

①<④の数値の方が大きい、②<⑤の数値の方が大きい、③<⑥の数値の方が大きい

以上のように第1四半期の④から⑥の数値が、
今期業績予想の①から③までの数値を上回っているかを確認することで、
業績の進捗状況を確認できます。

業績の進捗状況が良いことで、今後、中間決算や
第3四半期決算で業績の上方修正期待が持てるでしょう。

ちなみに、

「2.第1四半期業績(売上および利益)が前年同期比で、
 今期業績予想のアップ率よりも更に向上しているか?」

については、現在発表している第1四半期決算の内容を
吟味して見つけ出さなければなりません。

3月期決算企業は2,000社以上あると言われ、その中から手作業で、
以上の条件を満たす銘柄を探し出すことは大変かもしれません。

しかし、手作業で探し出すということは面倒なことなので、
その分だけ他の投資家は面倒だと考え、行わないことでしょう。

自動化されていない手作業があるからこそ、
努力で差別化ができる行為といえます。

地道なことですが、第1四半期決算を発表した企業の中から
手作業で以上の条件を満たす企業を見つけ出せれば、
他の投資家が見つけていないような成長性の高く、
業績の上方修正期待の持てる企業を発見できるということです。

第1四半期決算では、その年の株式市場を牽引するような
いわゆる大化け銘柄を見つける絶好のチャンスです。

よって、他の決算発表(中間、第3四半期、通期)よりも、
多くの時間を割いて分析すべきだと思います。

ちょうど決算発表が一巡するタイミングは、
お盆休みに入りますので、

お盆休みがある方は、
少し分析に時間を割いてみてはいかがでしょうか?

うちの会社はカレンダー通りの休みなので、
残念ながら私には、お盆休みはありませんが、、、(笑

私は、土日で短期集中で分析に取り組みたいと思います。。。

正直めんどくさいので、やるのは億劫ですが、
それでもやる価値のある作業です。

ぜひ、私のように地道な作業の中から、
成長性のある企業を見つけ出してみませんか?

ー田村祐一

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田村 祐一

統計データを重視したシステムトレードとファンダメンタルを組み合わせて銘柄分析を行う。株価を大きく動かすイベントに合わせて銘柄を売買する「イベント投資」にも注力。