パフォーマンスを決める7つの要素【後編】



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From;夢幻

 

前回は、パフォーマンスを決める7つの要素のうち5つを紹介しました。

1・トレードスキル(トレーダーの能力)
 →優良なトレードモデルの作成、執行能力

2・リスク量
 →資金投入比率、レバレッジ、投資対象のボラティリティ等

3・資金量
 →運用資金の絶対額、大きいほどパフォーマンスを上げづらい

4・投資対象
 →国内株式、外国株式、FX,商品先物、デリバティブ(先物、オプション)、インデックス投資、投資ファンド、仮想通貨等

5・投資戦略(手法)
 →ファンダメンタル投資(成長株投資やバリュー株投資など)、テクニカル指標を用いた裁量トレード、システムトレード等

この5つはある程度、自分でコントロール(選択)可能です。

したがって、内的要因として分類しました。

本日は、残りの2つを紹介したいと思います。

これらは基本的には自分でコントロール出来ない外的要因になります。

6つ目は【マーケットの難易度】です。

一般的な易しい相場の特徴としては

・トレンドがはっきりしている
・株価が右肩上がり(上昇)
・○○ショックのような大きな暴落が無い

などが挙げられます。

例えば、2019年は後半に日経平均株価が大きく上昇した事もあって、買い方はプラスで終えた方も多く、比較的易しい相場だったのではないかと思います。

システムトレードでいえば、易しい相場とは、買い・売り、デイ・スイング、順張り・逆張りなど、どのようなストラテジーでも上手く利益を上げられる相場という言い方もできます。

システムトレードは平均的な値動きを基準にトレードしますから、素直な値動きの多い、また同じパターンが継続すると易しい相場になります。

よく、トレーダー同士の話に出るのがアベノミクス相場の2013年です。

強い上昇相場でしたが、不思議なことに売りでも利益が出る不思議な相場で長期的に優位性のあるストラテジーであれば、どのようなタイプのストラテジーでも利益の出る非常に易しい相場でした。

私の経験則でいえば、10年間で易しい相場が1~2年、難しい相場が1年あります。

難しい相場は勝つ人の割合が1~2割と非常に難易度の高い相場です。

アベノミクス以降は緩やかな上昇局面が多く比較的易しい相場が続いています。

一般的には5年前後でトレンドが変わることが多く、もし何かのきっかけでトレンドが変わると、やや難しめの相場が来る可能性も高いです。

そういった相場が来ても利益を上げられるようにトレード戦略を作り上げておきたいところです。

7つ目は、【相場運】です。

文字通り、相場における”あなた”自身の運です。

これは、その年のマーケットと、あなたのトレード戦略との相性とも言えます。

トレード戦略も利益を上げやすい(機能している)年と、利益を上げづらい(機能していない)年があるものです。

しかし、長期的に優位性のあるトレード戦略であれば、そのおおよそのパフォーマンスの平均値(アベレージ)があります。

私のパフォーマンスの数字でいえば、

2014年 +95%
2015年 +282%
2016年 +64%
2017年 +92%
2018年 +58%
2019年 +75%

なので、平均は110%程度ですが、2015年が平均値と大きく外れているのでこれを除く数字を平均すると約90%程度となります。

このアベレージを大幅に上回れば相場運があり、逆にアベレージを大幅に下回れば相場運が無いといえると思います。

2015年は平均値を大幅に上回っており、相場運があったと言えるかもしれません。

先日お話したトレーダーの方でこんな方が居ました。

昨年2019年の前半は利益が出ているシステムトレーダーが多く、比較的システムは機能している相場でしたが、その方は、今まで比較的安定的に高いパフォーマンスを出していたにも関わらず、昨年前半はプラマイゼロがやっとという厳しい状況だったそうです。

これはトレード戦略と相場との一時的な相性の悪さといえ、相場運が無いケースといえます。

どんなトレード戦略でも、1年単位でこのようなバラつきがありますので、パフォーマンスの良し悪しが出てしまうのも致し方無いと思います。

もし、そういった相場との相性もほとんど無いような堅牢で安定的にパフォーマンスを残せるトレード戦略が出来れば良いに越したことはありません。

「運も実力のうち」

とは良くいったものですが、年ごとのパフォーマンスのバラつきを凌駕するほどのトレード戦略の構築が出来て、どんな年でも十分なパフォーマンスを残せれば

「(相場)運も実力のうち」

と言えるのかもしれません(笑)

ー夢幻

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夢幻

平均年利100%以上を叩き出し、今なお資産を増加し続ける現役の専業システムトレーダー。 会社員時代は投資教育会社の統括マネージャーとして、成果を挙げた個人投資家やプロトレーダー、ファンドマネージャーなどに数多く会い、様々な実践トレードの手法を学ぶ。 斉藤正章氏や西村とも古くから交流があり、「システムトレードの達人」を開発当初から愛用している。 退職後は、当時の資金500万円のうち100万円を設備投資に使い、資金400万円で専業トレーダーに転身。 トレードの利益から生活費を捻出するため、当初は、資産がなかなか増えていかない状況が続くも、「システムトレードの達人」を使い独自の投資手法を構築することで、本格的にトレードを開始した2013年以降は年利回りが50%下回ることがないという安定した実績を残している。