止まらない日本株の上昇 この先どうなる? 【田村祐一】



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日本株市場の上昇が止まりませんね。

誰がこんな展開を予想できたでしょうか?(笑

正直、私はまったくと言っていいほど、
こんな展開は想定外でした。

上昇の勢いが強くなったのは、5月25日以降からですが、
6月4日時点で15営業日強い相場が続いています。

15営業日中、日経平均株価が下落したのはわずか1日であり、
その1営業日ですら、38円42銭安と小幅な下落にとどまっています。

この15営業日で、日経平均株価は、
20653円41銭から22668円17銭と約2000円上昇しています。

上昇率は約10%となっています。

「15営業日で、上昇率10%」と数字は、
過去の相場でみても、非常に珍しいケースです。

ここまで珍しい強い上昇を目の当たりにすると、
今後の相場展開については、見通しが立てにくいですよね。

私も、正直ココまできたら、どこまで上昇するのか、
そして調整するのかすら不明です(笑

そんな、見通しの立たない展開の時に、
私が必ず行っていることがあります。

それは、過去の株価データの分析です。

「15営業日で、上昇率10%」を記録した後、
過去の日本株市場はどのように推移したかを分析するのです。

検証ソフト「システムトレードの達人」を使って、
以下のような、分析を行いました。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
検証対象:日経平均株価(指数)
検証期間:2000/01/01~2020/05/30

買い条件
・15日前の終値と比較して、10%以上大きい

売り条件
・20日(約1ヶ月)経過後の翌日営業日に、寄り付きで売り
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

上記の条件で、分析した場合の分析結果は以下の通りとなりました。

【分析結果】
 勝率: 65.63 %
 勝ち数: 21 回
 負け数: 11 回
 引き分け数: 0 回

 平均損益(率): 1.44 %
 平均利益(率): 4.38 %
 平均損失(率): -4.19 %

上記を少し確認すると、2000年以降に
「15営業日で、上昇率10%」を記録した回数は、「32回」でした。

そして、「15営業日で、上昇率10%」を記録した後、

1ヵ月後の株価が上昇していた回数が21回、
1ヵ月後の株価が下落していた回数が11回であり、

勝率は約65%となりました。

つまり、この結果を見る限りは、
「15営業日で、上昇率10%」を記録した後の日経平均株価は、
その後1ヶ月は株価上昇が続く確率が高いと言う事です。

あれだけ、急騰している日本株市場ですが、
まだ株価が上がる余地は十分にあるという結果です。

私の相場勘的には、もう流石に調整するだろうと思っていただけに、
この結果には少し驚きました。

ただし、過去のデータ上では、
上昇する確率が高いと言う事です。

そして、上昇が続いた場合には、1ヶ月の上昇幅の平均は約4.4%
仮に下落した場合には、1ヶ月の下落幅の平均は約4.2%でした。

よって、4日時点の日経平均株価は22668円17銭ですので、

上昇が続いた場合には、23665円56銭まで上昇し、
下落に転じた場合には、21716円10銭まで下落する

という見通しが立つでしょう。

そして、上昇が続く可能性のほうが高いと言う事です。

これはあくまでも過去のデータ上の話なので、
参考程度の予測でしかありませんが、

今のような未知数の相場では、
こういった予測数字は非常に心強いです。

2万3500円程度まで上がったら、ある種のピークと考え、
利益確定売りのタイミングと判断できます。

こういった、ものさしを持つことで、
市場の動きに惑わされずに、投資方針を決めることができます。

過去のデータは、投資判断を下す上で
ひとつの材料に過ぎませんがないよりはましです。

今回の結果を見て、自分の相場勘の甘さを認識しました。
(まさか、まだ上がる可能性があるなんて想像していませんでした)

未知数の相場ほど、情報がなく、
投資判断が下しにくい状況となりますが、

過去の相場のデータを用いることで、
情報が得られることも良くあります。

ぜひ、みなさんも過去の相場を、ただの過去として捨て置かず、
活用してみてはいかがでしょうか。

ー田村祐一

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田村 祐一

統計データを重視したシステムトレードとファンダメンタルを組み合わせて銘柄分析を行う。株価を大きく動かすイベントに合わせて銘柄を売買する「イベント投資」にも注力。