競馬に学ぶトレード【Korosuke】



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korosukeです。
早いものでもう12月も後半に入ってきました。

例年だと忘年会のラッシュで忙しい年末ですが、今年はコロナもあって自粛してずっと家にいるので落ち着いた年末を過ごしています。
12月のこの時期になると、もうすぐクリスマスがありますが、その後にもう一つ楽しみなイベントがあります。

はい、それは競馬の一年の締めくくりとなる大きなレース「有馬記念」です。

競馬を見たことがない人も、名前は聞いたことがあるかもしれません。
一年の最後にこれまで活躍した有名な馬たちが一堂に集まる、一年で一番盛り上がるレースです。

競馬は学生時代によくやっていましたが、その後はそれほど力を入れてやるようなことはなく、大きなレースの時だけちょっとした遊び
程度にやるくらいですが、有馬記念のときだけは、少し普段とは違ってよく見るようにしています。
競馬はもちろんギャンブルですので、期待値を知ってしまうと、長期的には儲からないことがわかるので、エンターテイメントとして
観戦料を払って見ているくらいのものです。

ただ、有馬記念は少し例外的な要素があるレースです。
それは、有名なレースで多くの人が注目しているため、テレビや新聞などでもたくさん取り上げられ、普段から競馬をやっている人だけでなく、初めて競馬をやる人もこのレースだけやってみよう、として参加する人が多いのです。

この初めて参加する人=素人 が多く参加するというのがポイントです。

競馬のオッズは人気投票ですので、多くの人が買った馬ほどオッズが低くなります。
例えば、有馬記念の場合、何を買っていいかわからない素人が、とりあえず人気の馬を買ってみたり、好きな芸能人が買っているのと
同じ馬券を買ってみたり、何かと話題性があるような馬を買ってみたりします。

そのため、テレビなどでよく取り上げてられているヒーローのような人気馬、このレースで引退するドラマチックな人気馬、などに必要
以上に素人の買いがはいって人気が集まり、オッズが歪む傾向があります。

本来ならそれほど人気が出るような実力がない馬でも、意外な高いオッズがついてしまったりすることがあります。
そのため、オッズが歪んだときに過剰に人気になった馬が外れると、思わぬ高配当になる確率が高くなります。
これは、株の世界にもあてはまるもので、素人が集まって思惑でたくさんの買いが入って割高になった銘柄も同じ原理です。
本来の価値に対して、素人が入ってくると、実体以上に買われすぎてミスプライスを起こし、プロの投資家はそのような乖離を狙って
仕掛けます。

プロ同士の戦いになると、本来の価値と実際の株価の乖離が少ないため、利益をとりにくくなりますが、素人がはいってくることで、
その乖離が大きくなるため、利益を得やすくなります。

バブル相場というのがまさにその典型的なもので、勢いに乗って素人の投資家が参戦して高値だろうと買っていくため、異常な上昇が起きてしまいます。
そのような時は完全に市場がミスプライスを起こしている状態なので、利益を得るチャンスとなります

システムトレーダーはそのようなミスプライスが発生するタイミングを虎視眈々と狙って、いつ仕掛けるかをじっくりと待ちましょう。

周りに流されず、チャートと株価の動きからそのような局面が来るのを定量的にとらえ、ここぞという優位性のある時に仕掛けられる
ように日ごろからバックテストを行い、システム作りに励みましょう。

 

ーKorosuke

 

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korosuke

現役システムトレーダー。売りと買いを組み合わせたデイトレード戦略に特化した独自のスタイルを確立し、安定的に利益を得ている。セミナー講師も務めており、いずれも好評。 著書:暴落を上昇エネルギーに変える V字回復狙いの短期システムトレード (現代の錬金術師シリーズ) 出版社 : パンローリング

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