聖杯探し【korosuke】



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korosukeです。

トレーダーが多く集まるグループLINEがあり、毎日頻繁に参加している人たちがコメントしていて、相場について議論してにぎわっています。

私は、とくにコメントはしないで見ているだけなのですが、グループの中でトレード経験が長く、勝っているトレーダーの方にまだ初心者の方やなかなかうまく勝てずに悩んでいる人たちが質問をしていました。

多くの参加者が気になるのは、その勝っているトレーダーがどんな手法でトレードをしているか、というところで、おそらく何か特別なトレード手法があってそれを使って利益を上げているのだろう、と考えているようなコメントが多くありました。

トレード手法について聞いていくと、移動平均線を見ていたり、RSIを見たり、と多くの人がおそらく使っているようなものを使っているという答えでした。

それに対しての他の人たちの反応は、皆が使っているような基本的なテクニカル指標なので、これで簡単に勝てるのなら、誰でも簡単に勝ててしまうから、おそらく核心的なところは言えないのだろう、というような推測をしていました。

トレード手法が世の中いろいろと出ていますが、よく言われるのは聖杯と言われる優れたトレード手法で、常勝トレーダーは何かしらの聖杯のような独自のトレード手法を持っている、と考えている人も多いかと思います。

そのような手法は教えると優位性がなくなってしまうので、誰にも教えられないような秘密のトレード手法をプロトレーダーは人知れず使っていると考えることでしょう。

もちろん、そのようなトレード手法も存在するかもしれません。

しかし、ベースにあるチャートの見方、トレンド分析、テクニカルの使い方、などが分かった上で初めてその先に独自のトレード手法が出来上がってくるものなので、このベースの部分を飛ばして、最終的なトレード手法を追い求めても、なかなか普遍性のあるトレード手法にはたどり着かないでしょう。

以前投資本の中で書かれていたもので、とあるテクニカル指標のパラーメーターはこのような数値で設定することで優位性があり、これが独自のトレード手法のノウハウであるかのように書かれていました。

初めて読んだ人は、このように数値を設定すればトレードで勝てる、ためしに、そのパラメーターに数値を入れてバックテストをしたらいい成績だったので、ついに聖杯を手に入れた、と喜ぶことでしょう。

しかし、そのような数値を限定しているような場合は、たまたま、その数値の時だけ優位性が出ているように見えますが、僅かでも設定した値をずらすと全く違う結果になり、機能しなくなる、ということになる可能性が高いです。

いわゆるカーブフィッティングというもので、たまたま、その数値だけいい条件を拾ってよく見えているだけ、ということがよくあります。

今は、バックテストを自分で行って検証できますが、以前はいきなりそのような設定する数値を、聖杯トレードとして売られていましたが、先日TSUTAYAのカフェで見た多くの投資本の中でも、まだそのような設定する数値が聖杯であるかのように書かれているものがありました。

もちろん、その長期的な検証結果はなく、短期的にうまくいったときのパターンがチャートで説明されていますが、それもたまたまいい時だけをピックアップしている可能性もあり、根拠となるデータや考え方が何もないため、良いか悪いか判断はできません。

簡単に言えば、俺の言うことを信じろ、と言っているのと同じように思いました (笑)

まだ始めたばかりのトレード初心者の人が見ると簡単でいかにもごく限られた人しか知らない秘密のトレードノウハウだ、とすぐ飛びついてしまいそうですが、システムトレードをしている皆さんならまずは検証して本当に優位性があるかどうかを確かめましょう。

そして、そのノウハウとなる部分を真似して使えばよい、というだけでなく、「なぜ」そうなるかを基本となるチャートやテクニカルの使い方などに立ち戻ってよく考えてみましょう。

 

ーkorosuke

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korosuke

現役システムトレーダー。売りと買いを組み合わせたデイトレード戦略に特化した独自のスタイルを確立し、安定的に利益を得ている。セミナー講師も務めており、いずれも好評。 著書:暴落を上昇エネルギーに変える V字回復狙いの短期システムトレード (現代の錬金術師シリーズ) 出版社 : パンローリング

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