AIの「ズレ」を武器に変える。比べながら使うと、問いかけの精度が上がる理由

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こんにちは、夢幻です。

前回までのアクション①~③で、
4つのAIを使い比べてみました。

対話したときの各AIの違い。
IR資料を読ませたときの違い。
売買データを分析させたときの違い。

同じ問いを投げても、
返ってくる答えは微妙に違う。

その「ズレ」に気づいた方も多いと思います。

今回は、そのズレを「ただの違い」で終わらせず、
自分の武器に変える方法をお伝えします。

 

■ 「ズレ」の正体は何か

まず、なぜAIによって答えが違うのかを
簡単に整理しておきます。

各AIは、学習してきたデータの量・種類・重みづけが違います。
また、回答を組み立てるときの優先順位も異なります。

だからこそ、
同じ資料を読ませても注目する箇所が違う。
同じ問いを投げても切り口が違う。

これは欠陥ではなく、特性です。

そしてこの特性を理解すると、
AIの使い方が一段変わります。

 

■ ズレを武器にするステップ

具体的には、こう使います。

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【ステップ1:ズレを見つける】

アクション①~③でやったように、
同じ問いを4社に投げて答えを並べてみる。

この中で、
「このAIだけ独自の視点で答えてきた」
「この項目の切り口が他と全然違う」
「この分析視点は思いつかなかった」

というポイントを見つける。

これが出発点です。

 

【ステップ2:そのズレを他のAIにも出させる】

気になった視点や項目を見つけたら、
それを他のAIにも出させてみる。

例えば対話の中で、
1つのAIだけ「決算の数字より経営陣のコメントに注目すべき」
という独自の切り口を返してきたとします。

その視点を他のAIに対して、こう投げてみる。

「先ほどの分析に加えて、
経営陣のコメントや姿勢という観点からも
この資料を読み直してください」

こうすることで、
最初は出てこなかった視点を
他のAIにも引き出すことができます。

データ分析でも同じです。

あるAIが「保有日数で勝ちトレードと負けトレードを
分類して比較する」という視点を出してきて
「これは使える」と思ったら、
他のAIにこう伝える。

「別のAIが『保有日数で勝ち負けを分類して比較する』
という分析を提案しました。
同じ視点でこのデータを分析してください」

こうすることで、
どのAIのアウトプットも
自分の理想に近づけることができます。

 

【ステップ3:問いかけの精度を磨く】

このプロセスを繰り返すうちに、
自分の問いかけの精度が上がっていきます。

「どう聞けば、欲しい答えが出てくるか」

「どの情報を追加すれば、AIの分析が一段深くなるか」

これを言語化できるようになると、
AIは「使うもの」から「使いこなすもの」に変わります。

つまり、
AIごとの違いを観察しているようで、
実際には「自分の思考」を調整しているのです。

相場で言えば、
同じチャートを見ても
ベテランと初心者では見えているものが違う。

AIも同じで、
問いかけの質がそのままアウトプットの質に直結します。
─────────────────────

■ インターリービング効果をさらに引き出すには

以前お伝えしたインターリービング学習の話に戻ります。

同じ情報に、複数の角度から何度も触れることで
理解が深まる、という学習の仕組みです。

4社のAIを使い比べることで、
同じテーマを「4つの異なる角度」から見ることになります。

さらに今回お伝えした
「ズレを他のAIに出させる」という作業は、
自分が能動的に角度を増やしていく行為です。

受け身で複数のAIを使うより、
「このズレはなぜ生まれたのか」を考えながら
能動的に使い比べる方が、理解は格段に深まります。

IR分析でも売買分析でも、
この姿勢で使い続けると
AIへの問いかけが変わり、
自分の相場観の解像度が上がっていきます。

 

■ まとめ

今回のポイントはシンプルです。

・AIのズレは欠陥ではなく特性
・気になったズレは、他のAIにも出させてみる
・このプロセスを繰り返すことで、問いかけの精度が上がる
・結果として、どのAIからも質の高いアウトプットを引き出せるようになる

「AIを使う」から「AIを使いこなす」へ。

AIを比較しているつもりが、
実際には自分の思考を鍛えている。

ここ数回にわたってお伝えしてきた
AI活用の実践編は、今回でひとまず区切りです。

次回からは、また新しいテーマでお届けします。

それでは、また次回もお楽しみに!

 

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夢幻

平均年利100%以上を叩き出し、今なお資産を増加し続ける現役の専業システムトレーダー。 会社員時代は投資教育会社の統括マネージャーとして、成果を挙げた個人投資家やプロトレーダー、ファンドマネージャーなどに数多く会い、様々な実践トレードの手法を学ぶ。 斉藤正章氏や西村とも古くから交流があり、「システムトレードの達人」を開発当初から愛用している。 退職後は、当時の資金500万円のうち100万円を設備投資に使い、資金400万円で専業トレーダーに転身。 トレードの利益から生活費を捻出するため、当初は、資産がなかなか増えていかない状況が続くも、「システムトレードの達人」を使い独自の投資手法を構築することで、本格的にトレードを開始した2013年以降は年利回りが50%下回ることがないという安定した実績を残している。