AIで売買履歴データベース(DB)を作る。実は決めることは、ほとんどない

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こんにちは、夢幻です。

前回は、AIで最初に作る一本として、
売買履歴データベース(DB)がいい、という話をしました。
集計や派手な分析よりも、まず土台を作る。

今回は、その続きです。
では、その売買履歴DBを、実際にどう作るのか。

結論から言うと、作業はとてもシンプルです。
自分で決めることは、ほとんどありません。

■ まず、「何を入れるか」だけ決める

最初に決めるのは、DBにどんな項目を持たせるか。ここだけです。
標準項目として揃えるなら、このあたりで十分です。

・日付
・銘柄コード
・銘柄名
・市場
・現物/信用
・売り買い
・株数
・約定価格
・金額
・信用区分
・取引証券

シンプルでいい。複雑にしない。

ひとつだけ補足すると、「取引証券」の列は外せません。
複数の証券会社をまとめるとき、この列がないと、
どのレコードがどこの取引か追えなくなります。
最初から入れておく前提で組みます。

■ 複数証券会社のCSVをマージする

各証券会社のCSVは、フォーマットも項目名もバラバラです。
列の並びが違う。日付の書き方が違う。
「現物」「信用」の表記が違う。売り買いの持ち方も違う。

これを手作業で揃えるのは、正直、骨が折れます。
でも、AIになら任せられます。
コツは、いきなり変換させないこと。次の順番で進めます。

【手順1】サンプルを渡す

使っている証券会社それぞれの、数日分(3日ぶんもあれば十分)の
取引CSVを用意して、AIに渡します。
いきなり全期間ではなく、まず少量で「型」を確定させるのがコツです。

【手順2】対応表を作らせる

こう頼みます。

「各社のCSVの列を、次の標準項目に対応づけてください。
まず対応表を提示してください。

標準項目:日付、銘柄コード、銘柄名、市場、現物・信用、
売り買い、株数、約定価格、金額、信用区分、取引証券

標準項目にない列が各社にある場合は、
勝手に捨てず、いったん一覧にしてください」

【手順3】自分で確認する

出てきた対応表を、目で確認します。ここが、いちばん大事な工程です。
「この会社の”取引区分”の列を、”売り買い”に当ててよかったか?」を、人間が判断する。
ここを飛ばすと、誤対応に気づけません。

【手順4】本変換とマージ

対応表でOKが出たら、本番です。

「この対応表のとおりに、全期間のCSVを共通フォーマットに変換し、
縦に積んで一本のテーブルにしてください」

これで、行が積み上がっていく一本のテーブルができあがる。
それが、あなたの売買履歴DBです。

■ 器は、まずExcelでいい

では、そのテーブルをどんな形で保存しておくか。おすすめは、Excelです。

最初はExcelという「保管場所」で十分です。

売買履歴DBの中身を、まずはExcelで管理するイメージです。

「このテーブルを、一つのExcelファイルに保存してください」
と頼めば、それで十分です。
使い慣れたExcelなら、中身を目で見て確認しながら、育てていけます。

慣れてきたら、の話を少しだけ。
データが何万行にもなったり、スクリプトから何度も読ませたくなったら、
SQLiteのような、データベース専用の形式にする手もあります。
軽くて、大量のデータでも速い。
ただ、それは先の話です。入口は、Excelで構いません。

「まずDBから作る」という発想は、これまでプログラマーだけのものでした。
それを、個人トレーダーが使える時代になっています。

■ まとめ

今回のポイントです。

・作るとき、自分で決めるのは「何を入れるか」だけ
・標準項目を決めて、各社のCSVをそこに対応づける
・「取引証券」の列だけは、最初から入れておく
・複数証券をマージして、一本のテーブルにする
・変換も保存も、AIに頼める
・土台ができれば、あとは集計を積み上げるだけ

作り方そのものは、驚くほど簡単です。
むずかしいのは、作ることではなく、
「まず土台から作る」と決めることのほうかもしれません。

今週やってみてほしいこと。

まずは1社分のCSVをAIに渡し、標準項目に並べ直してもらってください。
余裕があれば、もう1社分も同じフォーマットに揃えて、マージまで。
ここまでできれば、あなたの売買履歴DBは、ひとまず完成です。

次回は、このDBの上に乗せる集計ツールの話です。
ルール別、裁量別、銘柄別の損益集計。
そして、システムトレードソフト上の成績と、実際の損益のズレを、どう見つけ出すか。
これは、DBを作ったからこそ見えてくる景色です。

それでは、また次回もお楽しみに!

 

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夢幻

平均年利100%以上を叩き出し、今なお資産を増加し続ける現役の専業システムトレーダー。 会社員時代は投資教育会社の統括マネージャーとして、成果を挙げた個人投資家やプロトレーダー、ファンドマネージャーなどに数多く会い、様々な実践トレードの手法を学ぶ。 斉藤正章氏や西村とも古くから交流があり、「システムトレードの達人」を開発当初から愛用している。 退職後は、当時の資金500万円のうち100万円を設備投資に使い、資金400万円で専業トレーダーに転身。 トレードの利益から生活費を捻出するため、当初は、資産がなかなか増えていかない状況が続くも、「システムトレードの達人」を使い独自の投資手法を構築することで、本格的にトレードを開始した2013年以降は年利回りが50%下回ることがないという安定した実績を残している。