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こんにちは、夢幻です。
前回は、売買履歴データベース(DB)の作り方をお伝えしました。
複数の証券会社のCSVをまとめて、一本のテーブルにする。これで、土台ができました。
今回は、その続きです。
できあがったDBの上に、いよいよ集計を乗せていきます。
そして、最初に見てほしいものがあります。
それは、システムトレードソフトの成績と、実際の損益の「ズレ」です。
■ ソフトの成績は、いわば「理想値」
システムトレードソフトの上では、資産曲線がきれいに伸びている。
ルール別の成績も良い。ドローダウンも想定の範囲。
でも、それはあくまで「理想の世界」での話です。
実際の売買では、同じようにはいきません。
約定しなかった注文がある。注文が一歩遅れた。
履歴が複数の証券会社に散らばっている。そこに、裁量のトレードも混ざる。
こうしたズレが積み重なると、
ソフト上の成績と、口座の実損益は、少しずつ食い違っていきます。
■ なかでも大きいのが「指値同値」のズレ
代表的なのが、指値同値です。
システムトレードソフトの上では、
その値段をつければ、約定したものとして扱われることが多い。
でも実際の板では、同じ値段に触れても、
自分の注文まで順番が回らず、約定しないことがあります。
ソフトの中では、「取れた」はずの利益が、現実には取れていない。
一回ずつは小さくても、これが何十回、何百回と積み重なると、
無視できない差になります。
■ だから、実売買のログから集計する
ここで、前回作ったDBが効いてきます。
DBに入っているのは、理想値ではありません。実際に約定した、本物の取引です。
つまり、DBを集計すれば、
「現実に、いくら儲かって、いくら損したのか」が見える。
ソフトの成績ではなく、口座の真実を、自分の手で確かめられます。
もしDBを作っていなかったら、
SBIを開く。楽天を開く。裁量を分ける。シストレを分ける。Excelで集計する。
これを、分析するたびに繰り返すことになります。
でも、DBがあれば違います。
「銘柄別で集計して」「月ごとにまとめて」、そう頼むだけで済む。
これが、DBを作った価値です。
■ DBだけで、すぐ見えること
まず、DBだけで、すぐ出せる集計があります。
たとえば、銘柄別。
「自分が苦手な銘柄」が見えてきます。
知らず知らずのうちに、いつも似たような銘柄で負けている。
逆に、相性の良い銘柄群があるかもしれない。
自分でも気づいていなかったクセが、見えてきます。
月別や、証券会社別も同じです。
どの月が好調だったか。SBIと楽天で、成績に差はないか。
これらは、DBに入っている情報だけで出せます。
AIに「銘柄ごとにまとめて」と頼むだけ。集め直しも、整理し直しもいりません。
■ でも、いちばん知りたいことは、ここで止まる
本当に知りたいのは、たぶん、これです。
「どのルールが、本当に稼いでいるのか」
バックテストで優秀だったルールが、実売買でも期待通り動いているのか。
裁量とシストレを分けたら、どちらが効いているのか。
ところが、ここで壁にぶつかります。
DBに記録されているのは、「いつ・何を・いくらで売買したか」という結果だけ。
「それが、どのルールのシグナルだったか」は、どこにも入っていません。
そして、AIにも分かりません。
約定の記録を見ても、それがどのルールの分なのか、裁量なのか、判別しようがない。
■ 答えは「売買シグナルの抽出ファイル」にある
実は、その答えは、すでにあなたの手元にあります。
システムトレードソフトが、日々出している「売買シグナルの抽出ファイル」です。
そこには、どのルールが、どの銘柄を、いくらで、何株、どう発注しろと指示したか。
それが、すべて記録されています。
これと、DBを突き合わせる。
すると、ひとつひとつの約定に、ルールの名前が付きます。
ルール別の損益も、裁量との分離も、ここで初めて出せます。
しかも、突き合わせると、
「指示されたのに、約定しなかったもの」まで見えてきます。
これが、さっきの指値同値のズレ。ルールごとに、測れるようになります。
ただし、この突き合わせは、それ自体が一本のテーマになるくらい、奥が深い。
だから次回、じっくりお伝えします。
■ まとめ
今回のポイントです。
・ソフトの成績は「理想値」。実損益とは、ズレる
・代表例が指値同値。取れたはずの利益が、現実には取れていない
・だから、実際に約定したDBから集計する
・銘柄別・月別・証券会社別は、DBだけですぐ出せる
・でも「ルール別」は出せない。DBに、どのルールか書かれていないから
・答えは、システムが日々出す「売買シグナルの抽出ファイル」にある
ソフトの上の成績に、一喜一憂する。その段階から、一歩抜け出せます。
見るべきは、口座に残った、本物の数字です。
今週やってみてほしいこと。
前回のDBができていれば、
まずは「銘柄別の損益」を、ひとつ出してみてください。
「このDBを、銘柄ごとに損益集計して」と頼むだけ。
よく勝っている銘柄と、よく負けている銘柄が、数字で見えてくるはずです。
次回は、いよいよ核心です。
実際のDBと、システムが出す「売買シグナルの抽出ファイル」を、どう突き合わせるか。
ここがつながると、ルール別の損益も、指値同値のズレも、一気に見えてきます。
その突き合わせの手順を、お伝えします。
それでは、また次回もお楽しみに!
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夢幻
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