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こんにちは、夢幻です。
以前のメルマガで、私はこう書きました。
AIは、システムトレーダーにとって追い風になる、と。
あのときは、正直、半分は期待でした。
でも、この2か月半、実際にツールを作ってみて、確信に変わりました。
今日は、その理由をお話しします。
■ ツールは、誰でも作れる時代になった
まず、認めなければいけないことがあります。
AIのおかげで、ツールを作るハードルは、劇的に下がりました。
プログラムを書けない私でも、
売買データを集計するツールを、作れてしまった。
これは、少し前まで、考えられなかったことです。
「専門家しか作れない」と思われていたものが、
誰の手にも届くようになった。
一見すると、これは、私たちの強みが消える話に聞こえます。
みんなが同じ道具を持てるなら、差がつかないのではないか、と。
でも、実際は、逆でした。
■ AIは、平気で間違える
この連載で、ずっとお話ししてきたことを思い出してください。
AIは、平気で間違えます。
決まっていないことを、もっともらしく埋めて、外す。
全部のチェックをパスしているのに、最終的な回答が間違っている。
人間なら一目で気づく間違いを、AIは平然と見逃す。
しかも、たちが悪いのは、
間違っていても、堂々と、それらしく答えてくることです。
だから、AIを使うと、こういうことが起きます。
もっともらしい答えが、出てくる。
でも、それが正しいかどうかは、誰も保証してくれない。
ツールは、簡単に作れる。
でも、そのツールが正しいかどうかは、別の話なのです。
■ 差がつくのは「気づけるか」だった
ここが、いちばん大事なところです。
AIが出した答えが、間違っている。
そのとき、間違いに気づけるか。
これが、決定的な差になります。
私が2か月半でやってきたことは、
突き詰めれば、この「気づく」の連続でした。
合っているように見えて、合っていない。
それを、もう一度作り直して、突き合わせて、あぶり出す。
合っていることより、合わないことが宝。
この感覚を持っている人だけが、
AIの間違いを、止められます。
■ その力は、どこで身についたか
では、その「気づく力」は、どこで身につくのか。
私たちは、システムトレードで、ずっとやってきました。
バックテストでは、うまくいっていた。
でも、実際に運用すると、成績が違う。
その「ズレ」と、何年も向き合ってきました。
数字を疑う。前提を疑う。
「本当にこれで合っているのか」と、確かめる。
この習慣は、一朝一夕では身につきません。
そして、AIには、この感覚がありません。
AIは、答えを出すのは速い。
でも、「その答え、本当に正しい?」と、自分を疑うことはできない。
疑えるのは、人間だけ。
しかも、検証を積んできた人間だけです。
■ だから、追い風だった
ここまで来て、”AIは、システムトレーダーにとって追い風であるか?”の答え合わせができます。
AIは、誰でも使えます。
でも、AIが出したものを、検証できる人は、多くありません。
そして私たちは、その検証を、何年も訓練してきた。
つまり、こういうことです。
道具が誰にでも配られたからこそ、
その道具を正しく使いこなせる人の価値が、上がった。
AIは、土台のない人を、一気に引き上げる魔法ではありません。
土台を持っている人の力を、何倍にも広げる道具です。
そして、その土台を、私たちは、すでに持っている。
だから、追い風なのです。
■ まとめ
・AIで、ツールは誰でも作れる時代になった
・でも、AIは平気で間違える。もっともらしく、堂々と
・差がつくのは、その間違いに「気づけるか」
・気づく力は、検証を積んできた人ほど強い
・道具が配られたからこそ、正しく使える人の価値が上がった
・私たちシステムトレーダーは、その最前列にいる
AIを、怖がる必要はありません。
かといって、鵜呑みにしてもいけません。
出てきたものを、自分の目で確かめる。
その一手間を惜しまない人が、これからは強い。
そして、それができる素養を、我々はもう持っています。
逆に、この視点を持たない投資家は、AIの言うことを鵜呑みにし、
投資判断まで、AIに委ねることになります。
そのツケは、大きいものになるはずです。
AIは、これからも進化します。
でも、何を正しいとするかを決めるのは、これからも、私たちの仕事です。
その一手間を惜しまないことが、
これからの時代の、いちばんの武器になると思います。
それでは、また次回もお楽しみに!
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夢幻
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