
日本株のなかから、10月後半の
「たった1銘柄」だけを無料で公開しています
投資助言業者フェアトレード(関東財務局長(金商)第2669号)が、毎回1銘柄だけを選び抜くレポートです。事業内容の解説・決算の数字・株価の割安度に加えて、推奨買い価格と3段階の目標株価まで、PDF全3ページに収めました。
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4日の日経平均株価は、
前日比806円46銭高の6万5020円94銭と5日ぶりに反発しました。
率にしてプラス1.26%です。
一方、TOPIXは前日比1.19ポイント高の4103.23でした。
率にしてプラス0.03%です。
東証プライム市場では、
値上がり788銘柄に対して値下がりは712銘柄でした。
33業種のうち上昇したのは11業種にとどまり、
指数の見た目ほど全面高ではありません。
日経平均株価を大きく押し上げたのは、
ソフトバンクグループを中心とした値がさ株です。
ソフトバンクグループ1社の寄与度は461円で、
日経平均株価の上昇幅の57.2%を占めました。
上昇寄与度の上位5銘柄を合計すると829円61銭となり、
日経平均株価の上昇幅を上回っています。
米国金利の低下とArm株の上昇をきっかけに、
AI・半導体・SaaS関連へ買いが集中しました。
買いたい投資家が、
AI関連株を買う理由を探した一日だったと言えます。
ただし、TOPIXはほぼ横ばいです。
日経平均株価が6万5000円を回復したからといって、
日本株全体が強さを取り戻したとはまだ言い切れません。
指数の上昇を見て安心してよいのか、
それとも急反落を警戒すべきか迷っている方も多いでしょう。
今の相場は、
【上値が軽い銘柄ほど、下への値幅にも備える相場】です。
今日、その特徴が最もよく表れたのがキオクシアです。
キオクシアは前日比2790円高の5万4460円で取引を終えました。
率にしてプラス5.40%です。
上昇のきっかけは、米国金利の低下と米ハイテク株高です。
金利低下で成長株が買い戻され、
AI向けメモリ需要への期待も重なりました。
売買高は2984万株に膨らみ、
日経平均株価を70円87銭押し上げています。
ただ、今日の上昇で本当に重要なのは、
5万2500円近辺の厚い保有者層を上抜けたことです。
この価格帯には、株価が戻ったら売りたい投資家が多く、
これまでは上値を抑える壁になっていました。
その売りをこなしながら5万4000円台まで上昇したことで、
ここから6万円までは上値が軽くなっています。
一方で、短期間に株価が上昇したため、
利益確定の売りも出やすくなっています。
およそ5万1500円の下値支持線までは距離があり、
買いが途切れれば一気に値幅が出る可能性もあります。
つまり、6万円への挑戦が期待できる一方で、
急落リスクも少なからずある局面なんですね。
そこで、過去の似た場面を検証しました。
条件は、時価総額上位100銘柄の中で、
5連騰したうえに前日比5%以上上昇した日です。
該当したのは291回でした。
その5営業日後に上昇していたのは132回、
下落していたのは157回、変わらずは2回です。
勝敗がついたケースの上昇確率は45.67%、
下落確率は54.33%でした。
さらに、上昇したケースの平均利益はプラス3.75%、
下落したケースの平均損失はマイナス4.21%です。
全291回の平均損益はマイナス0.57%でした。
これだけを見ると、
少しだけ下落側に傾いた五分五分の勝負です。
ただし、キオクシアは大型株の平均だけでは、
値動きを測りきれない可能性があります。
実際、値上がり上位10件の平均利益はプラス12.76%、
値下がり下位10件の平均損失はマイナス12.86%でした。
過去の極端なケースでは、
上にも下にも約13%動いています。
この結果を4日の終値5万4460円に当てはめ、
来週の想定レンジを5つに分けてみましょう。
【楽観シナリオは6万1410円前後】
値上がり上位10件の平均である、
プラス12.76%を当てはめた水準です。
このケースの確率は291回中10回、
およそ3.44%です。
5万2500円より上の売りを順調に吸収できれば、
6万円を突破する動きまで見えてきます。
【上昇シナリオは5万6500円前後】
上昇したケースの平均利益、
プラス3.75%を当てはめた水準です。
楽観シナリオを除いた確率は約42.23%で、
両方を合わせた上昇確率は45.67%です。
まずは5万5000円台を維持し、
この水準へ近づけるかが焦点になります。
【平均シナリオは5万4150円前後】
全291回の平均損益、
マイナス0.57%を当てはめた水準です。
これは独立した発生確率ではなく、
上昇と下落のすべてを平均した中心値です。
今の株価に近いところでもみ合い、
次の材料を待つ展開がこれに当たります。
【下落シナリオは5万2170円前後】
下落したケースの平均損失、
マイナス4.21%を当てはめた水準です。
悲観シナリオを除いた確率は約50.89%で、
両方を合わせた下落確率は54.33%です。
5万2500円近辺まで戻れば、
今日こなしたはずの売りが再び出る可能性があります。
【悲観シナリオは4万7450円前後】
値下がり下位10件の平均である、
マイナス12.86%を当てはめた水準です。
このケースの確率も291回中10回、
およそ3.44%です。
5万1500円前後の下値支持線を明確に割り込めば、
投げ売りを伴う急落まで想定する必要があります。
ここで注意してほしいのは、
5つの数字を目標株価として見ないことです。
過去の同じ条件から求めた、
5営業日後の値動きの目安にすぎません。
来週は、まず5万2500円を維持できるかを確認してください。
この水準より上で売りを吸収できるなら、
5万6500円から6万円への道が開けます。
反対に5万2500円をあっさり割り込むなら、
およそ5万1500円の下値支持線が次の確認点です。
その支持線まで距離があるからこそ、
保有量を大きくしすぎないことも大切です。
上値が軽いという魅力だけで追いかけると、
反対に動いたときの値幅に耐えられなくなります。
今夜は米国の雇用統計が発表されます。
結果を受けて米国金利が上昇すれば、
キオクシアを含むAI関連株には逆風です。
金利低下が続けば、
成長株を買い戻す流れが続く可能性があります。
上昇確率45.67%に対して、下落確率は54.33%。
数字だけなら下落側が少し優勢ですが、
株価の勢いと需給は上向いています。
だからこそ、上か下かを決めつけるのではなく、
5万2500円と5万1500円を境に行動を決めておく。
6万円への期待と、急落への備え。
その両方を持って来週のキオクシアを見ていきましょう。
田村祐一
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田村 祐一
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