日経平均6万8000円台を維持!「70.59%の上昇確率」で年末高へ?

2026年10月後半号 / 無料公開中

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今週の日経平均株価は、週前半の調整から週後半に大きく切り返しました。

週前半は高値警戒と金利上昇が重荷になり、
利益確定売りに押される展開でした。

しかし週後半に入ると、
AIや半導体関連を中心に買いが一気に強まりました。

日経平均株価は先週末から1945円26銭上昇し、
6万8309円46銭で今週の取引を終えています。

率にしてプラス2.93%です。

一方、TOPIXは1週間で0.91%下落しました。

つまり今週は日本株全体が上昇したのではなく、
一部の値がさ株が日経平均株価を押し上げた相場です。

週末には急騰の反動で利益確定売りが広がりましたが、
日経平均株価は6万8000円台を保ちました。

「大きく上昇した翌日に反落したなら、
またもみ合いへ戻るのでは」
と警戒している方も多いでしょう。

今の相場は、
【もみ合いを上抜け、年末高につながるかを試す相場】です。

【10月1日の2203円高で相場の景色が変わった】

1日の日経平均株価は、
前日比2203円00銭高の6万8956円72銭まで上昇しました。

率にしてプラス3.30%です。

マイクロンの好決算をきっかけに、
AIや半導体関連へ資金が集中しました。

それまでの日経平均株価は高値圏でもみ合い、
上昇しても翌日に押し戻される動きが続いていました。

そこから1日で上値を一気に切り上げ、
6万9000円目前まで上昇したわけです。

3%を超える上昇は、単なる一日の反発ではなく、
相場のトレンドが変わるきっかけになることがあります。

今回も年末に向けた上昇トレンドへ移る期待が、
一段と高まったと個人的には考えています。

ただし、1日のTOPIXは0.57%高にとどまりました。

日経平均株価の上昇幅の73.2%を、
寄与度上位5社だけで作っています。

日経平均株価が上昇したからといって、
日本株全体が上昇トレンドへ入ったとはまだ言い切れません。

【3%以上上昇した後の5営業日を調べた】

ここからは過去の株価データで見ていきます。

今回は日経平均株価が前日比3%以上上昇した場面を調べ、
そこから5営業日後の騰落を検証しました。

過去34回の結果は24勝10敗でした。

勝率は70.59%です。

勝ったときの平均上昇率は2.60%、
負けたときの平均下落率は2.16%でした。

すべての結果を平均すると、
プラス1.20%となっています。

前日比で3%以上上昇した後は、
短期的にも上昇が続きやすかったことが分かります。

大幅高によって投資家心理が変わり、
買いたい投資家が買いたい理由を探し始めるのでしょう。

【日経平均株価の5営業日後を5つに分ける】

10月1日の終値6万8956円72銭を起点に、
5営業日後の目安を5つに分けます。

今回の5営業日後は10月8日です。

【好調シナリオは7万3614円前後】

過去の上昇上位3回の平均である、
プラス6.75%を当てはめた水準です。

確率は約8.82%です。

【上昇シナリオは7万751円前後】

勝ったときの平均である、
プラス2.60%を当てはめた水準です。

好調シナリオを除いた確率は約61.76%で、
両方を合わせた上昇確率は70.59%です。

【平均シナリオは6万9786円前後】

過去34回すべての結果を平均した、
プラス1.20%を当てはめた中心値です。

平均シナリオは独立した確率ではなく、
上昇と下落の結果をならした水準になります。

【下落シナリオは6万7469円前後】

負けたときの平均である、
マイナス2.16%を当てはめた水準です。

急落シナリオを除いた確率は約20.59%で、
両方を合わせた下落確率は29.41%です。

【急落シナリオは6万5946円前後】

過去の下落上位3回の平均である、
マイナス4.37%を当てはめた水準です。

確率は約8.82%です。

想定レンジ全体は、
6万5946円前後から7万3614円前後です。

ただし、両端は過去の極端な値動きです。

まず意識したい中心の範囲は、
6万7469円前後から7万751円前後となります。

【2日の反落でも上昇シナリオは崩れていない】

2日の日経平均株価は6万8309円46銭でした。

1日の終値からは647円下落しましたが、
中心レンジの下限である6万7469円は上回っています。

しかも2日の安値は6万8132円16銭で、
6万8000円手前では押し目買いが入りました。

前日の急騰をすべて打ち消したわけではなく、
現時点では上昇途中の調整と考えられます。

ただし、過去の上昇確率が70.59%でも、
今回も必ず上昇するわけではありません。

過去34回のうち10回は下落しており、
急落シナリオも約8.82%ありました。

さらに今回の上昇は、
一部のAIや半導体関連に偏っています。

日経平均株価だけが上昇し、
TOPIXや値上がり銘柄数がついてこないなら注意が必要です。

【週明けは3つの確認点を見る】

週明けは次の3つを確認したいところです。

①日経平均株価が6万8000円を保てるか

6万8000円は2日にも押し目買いが入った水準です。

ここを保って再び上昇するなら、
1日の大幅高がトレンド転換だった可能性は高まります。

反対に明確に割り込むなら、
下落シナリオの6万7469円前後を意識します。

②6万9000円を終値で上回れるか

1日は6万9000円まで、
あと43円28銭に迫りました。

この節目を終値で上回れば、
上昇シナリオの7万751円前後が見えやすくなります。

③上昇が市場全体へ広がるか

日経平均株価だけではなく、
TOPIXと値上がり銘柄数も確認します。

値上がり銘柄が過半数へ戻り、
上昇業種が増えるなら相場の中身は改善します。

AIや半導体以外にも資金が広がれば、
年末に向けた上昇トレンドへの期待も高まるでしょう。

【上昇確率が高いときほど飛び乗らない】

順張り戦略なら6万9000円の突破だけでなく、
TOPIXと値上がり銘柄数の改善も確認してから動く。

逆張り戦略なら一度に資金を使わず、
6万7469円前後までの下落も想定して資金を分ける。

10月1日の大幅高によって、
日経平均株価はもみ合いから抜け出す形になりました。

データ上でも5営業日後の上昇確率は70.59%で、
年末高を期待できる変化だと思っています。

ただ、70.59%の反対側には、
29.41%の下落シナリオもあります。

上昇を期待しながら、
6万8000円を割れたときの動きも決めておく。

5つのシナリオは株価を当てるためではなく、
どの方向へ動いても迷わないための地図です。

週明けは6万8000円と6万9000円、
そして上昇の広がりを確認していきましょう。

田村祐一

 

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田村 祐一

フェアトレード(株)所属。統計データを重視したシステムトレードとファンダメンタルを組み合わせて銘柄分析を行う。株価を大きく動かすイベントに合わせて銘柄を売買する「イベント投資」にも注力。

商号等:フェアトレード株式会社
金融商品取引業者 投資助言代理業
登録番号:関東財務局長(金商)第2669号
加入協会:一般社団法人資産運用業協会

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