
日本株のなかから、10月後半の
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今週の日経平均株価は、週前半の調整から週後半に大きく切り返しました。
週前半は高値警戒と金利上昇が重荷になり、
利益確定売りに押される展開でした。
しかし週後半に入ると、
AIや半導体関連を中心に買いが一気に強まりました。
日経平均株価は先週末から1945円26銭上昇し、
6万8309円46銭で今週の取引を終えています。
率にしてプラス2.93%です。
一方、TOPIXは1週間で0.91%下落しました。
つまり今週は日本株全体が上昇したのではなく、
一部の値がさ株が日経平均株価を押し上げた相場です。
週末には急騰の反動で利益確定売りが広がりましたが、
日経平均株価は6万8000円台を保ちました。
「大きく上昇した翌日に反落したなら、
またもみ合いへ戻るのでは」
と警戒している方も多いでしょう。
今の相場は、
【もみ合いを上抜け、年末高につながるかを試す相場】です。
【10月1日の2203円高で相場の景色が変わった】
1日の日経平均株価は、
前日比2203円00銭高の6万8956円72銭まで上昇しました。
率にしてプラス3.30%です。
マイクロンの好決算をきっかけに、
AIや半導体関連へ資金が集中しました。
それまでの日経平均株価は高値圏でもみ合い、
上昇しても翌日に押し戻される動きが続いていました。
そこから1日で上値を一気に切り上げ、
6万9000円目前まで上昇したわけです。
3%を超える上昇は、単なる一日の反発ではなく、
相場のトレンドが変わるきっかけになることがあります。
今回も年末に向けた上昇トレンドへ移る期待が、
一段と高まったと個人的には考えています。
ただし、1日のTOPIXは0.57%高にとどまりました。
日経平均株価の上昇幅の73.2%を、
寄与度上位5社だけで作っています。
日経平均株価が上昇したからといって、
日本株全体が上昇トレンドへ入ったとはまだ言い切れません。
【3%以上上昇した後の5営業日を調べた】
ここからは過去の株価データで見ていきます。
今回は日経平均株価が前日比3%以上上昇した場面を調べ、
そこから5営業日後の騰落を検証しました。
過去34回の結果は24勝10敗でした。
勝率は70.59%です。
勝ったときの平均上昇率は2.60%、
負けたときの平均下落率は2.16%でした。
すべての結果を平均すると、
プラス1.20%となっています。
前日比で3%以上上昇した後は、
短期的にも上昇が続きやすかったことが分かります。
大幅高によって投資家心理が変わり、
買いたい投資家が買いたい理由を探し始めるのでしょう。
【日経平均株価の5営業日後を5つに分ける】
10月1日の終値6万8956円72銭を起点に、
5営業日後の目安を5つに分けます。
今回の5営業日後は10月8日です。
【好調シナリオは7万3614円前後】
過去の上昇上位3回の平均である、
プラス6.75%を当てはめた水準です。
確率は約8.82%です。
【上昇シナリオは7万751円前後】
勝ったときの平均である、
プラス2.60%を当てはめた水準です。
好調シナリオを除いた確率は約61.76%で、
両方を合わせた上昇確率は70.59%です。
【平均シナリオは6万9786円前後】
過去34回すべての結果を平均した、
プラス1.20%を当てはめた中心値です。
平均シナリオは独立した確率ではなく、
上昇と下落の結果をならした水準になります。
【下落シナリオは6万7469円前後】
負けたときの平均である、
マイナス2.16%を当てはめた水準です。
急落シナリオを除いた確率は約20.59%で、
両方を合わせた下落確率は29.41%です。
【急落シナリオは6万5946円前後】
過去の下落上位3回の平均である、
マイナス4.37%を当てはめた水準です。
確率は約8.82%です。
想定レンジ全体は、
6万5946円前後から7万3614円前後です。
ただし、両端は過去の極端な値動きです。
まず意識したい中心の範囲は、
6万7469円前後から7万751円前後となります。
【2日の反落でも上昇シナリオは崩れていない】
2日の日経平均株価は6万8309円46銭でした。
1日の終値からは647円下落しましたが、
中心レンジの下限である6万7469円は上回っています。
しかも2日の安値は6万8132円16銭で、
6万8000円手前では押し目買いが入りました。
前日の急騰をすべて打ち消したわけではなく、
現時点では上昇途中の調整と考えられます。
ただし、過去の上昇確率が70.59%でも、
今回も必ず上昇するわけではありません。
過去34回のうち10回は下落しており、
急落シナリオも約8.82%ありました。
さらに今回の上昇は、
一部のAIや半導体関連に偏っています。
日経平均株価だけが上昇し、
TOPIXや値上がり銘柄数がついてこないなら注意が必要です。
【週明けは3つの確認点を見る】
週明けは次の3つを確認したいところです。
①日経平均株価が6万8000円を保てるか
6万8000円は2日にも押し目買いが入った水準です。
ここを保って再び上昇するなら、
1日の大幅高がトレンド転換だった可能性は高まります。
反対に明確に割り込むなら、
下落シナリオの6万7469円前後を意識します。
②6万9000円を終値で上回れるか
1日は6万9000円まで、
あと43円28銭に迫りました。
この節目を終値で上回れば、
上昇シナリオの7万751円前後が見えやすくなります。
③上昇が市場全体へ広がるか
日経平均株価だけではなく、
TOPIXと値上がり銘柄数も確認します。
値上がり銘柄が過半数へ戻り、
上昇業種が増えるなら相場の中身は改善します。
AIや半導体以外にも資金が広がれば、
年末に向けた上昇トレンドへの期待も高まるでしょう。
【上昇確率が高いときほど飛び乗らない】
順張り戦略なら6万9000円の突破だけでなく、
TOPIXと値上がり銘柄数の改善も確認してから動く。
逆張り戦略なら一度に資金を使わず、
6万7469円前後までの下落も想定して資金を分ける。
10月1日の大幅高によって、
日経平均株価はもみ合いから抜け出す形になりました。
データ上でも5営業日後の上昇確率は70.59%で、
年末高を期待できる変化だと思っています。
ただ、70.59%の反対側には、
29.41%の下落シナリオもあります。
上昇を期待しながら、
6万8000円を割れたときの動きも決めておく。
5つのシナリオは株価を当てるためではなく、
どの方向へ動いても迷わないための地図です。
週明けは6万8000円と6万9000円、
そして上昇の広がりを確認していきましょう。
田村祐一
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田村 祐一
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