最大連勝(連敗)回数とは、作成した売買ルールで運用した場合に、何回連続で勝ったか(負けたか)のことを言います。

これは、システムトレードを始めたばかりの方に、ありがちな傾向なのですがやはり、勝ち続けた方が気持ち良いので、最大「連勝」回数に目を奪われてしまうことがあります。手前みそですが、西村剛の場合は全く違います。連勝回数よりも、最大「連敗」回数に注目します。

なぜならば、最大「連敗」回数があまりに多いと、どんなに成績の良い売買ルールでも、「継続して使うことが困難」になるからです。通常、どんなに成績が良い売買ルールでも「5~10回程度」は、続けて負けることがあります。つまり、これを考慮して、私も「10連敗」程度は覚悟して売買ルールを作成し、実運用します。

しかし、さすがに「20連敗」まで、いってしまうと、いくらプロの投資家と言えどもその売買ルールでトレードを行うのは精神的に辛いものです。このような背景もあり、西村剛は、売買ルールを作成する際「最大『連敗』回数は10まで」という基準を設けています。

システムトレードで、一番難しいのは「トレードを継続する」ことです。システムトレードは、過去数十年分の株価データから出た結果ですので継続がなければ、その結果は得られません。しかしながら、人間は感情に左右される生き物ということもありいくら、予め「連敗回数」が分かっていても、実際に「連敗」が続くと、精神的に辛くなるものです。

そして、継続すれば得られる結果も、水の泡になってしまうことがあるのです。そのためにも、自分が許容できる連敗回数を予め、決めておく必要があるのですね。

いかがでしょうか。皆さんは「連敗の許容範囲」を、どれくらいに設定しているでしょうか?ぜひ、皆さんも、今回の内容を参考にしながら、「連敗の許容範囲」を決めて、売買ルールを作成してみて下さい。