日本株下落…やはりこれが天井か?



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From;西村剛

昨日(5/22)の日本株市場は下落しました。

一昨日に日経平均株価が23,000円に回復したものの、昨日は失速し、日本株市場全体が下落しました。ここ最近の株式市場は下落傾向のある5月にも関わらず、短期的に見て上昇トレンドに突入していました。ですが、やはり、これが天井で、これ以上の上昇は厳しいのでしょうか?

これが天井か?

そこで、今日は日本株市場は、これが天井なのか?それともここから上昇が見込めるのか、私の見解をお伝えしましょう。

まず、見解のお伝えするにわたり、確認したいのが、昨日株式市場です。日経平均株価は、前日比0.1%マイナスの22,960円34銭、マザーズ指数は、前日比0.7%プラスの1179.01ポイントでした。前日の米国株式市場が大きく上昇したことで、寄り付きはプラスで始まったのですが、その後は上値が思い展開になり、終値はマイナスに転じました。

外部環境が良いにも関わらず…

そして、その中で注目したいのは、日本株のこの動きです。今、為替の円安トレンドが続いています。そして、その中で、米国ダウ指数は、25,000ドルの大台を回復しました。ですので、この外部環境の中であれば、日本株も、連動して上昇といきたいところでした。

しかしながら、その外部環境の良さがあるにも関わらず、下落しました。特に、日経平均株価は、先日の23,000円を上値に、頭打ちの展開が続いています。これを考慮すると、短期的に続いていた上昇トレンドが、転換期を迎えた可能性が高いでしょう。

価格帯別出来高に注目

では、いくら転換期とはいえ、具体期にはどのような転換期なのでしょうか。そこで、日経平均株価を詳しく見るため、価格帯別出来高を確認します。ちなみに、価格帯別出来高は、これまであまり解説に使ってきたことはありませんでしたが、株価の上値などの目安を見るのに非常に有効です。

価格帯別出来高とは、カンタンにいえば、価格帯に分けて集計したものです。例えば、マーケットスピードでは、このようなところで確認ができます。(詳細はコチラ)このマーケットスピートのページに解説がある通り、出来高が多い価格帯は、それだけ保有している投資家が多いと考えられるので、その付近で値動きが重くなると考えられます。反対に、出来高が少ない価格帯は、それだけ保有している投資家が少ないと考えられるので、すの付近で値動きが軽くなると考えられます。

22,700円から23,000円に出来高が多いということは…

では、今はどのような状況かと言うと、日経平均株価が22,700円から23,000円に出来高が多くなっています。もう少し詳しく言うと、日経平均株価が23,000円であった1月頃に株を買った人が多く、彼らはそのまま保有を続けたが、株価がずるずる下がり、次の株価の回復を待っている状況です。

再び、23,000円を回復すればトントンですし、上手くそれを超えれば利益確定になるでしょう。いずれにしても、1月から保有している投資家心理を考えれば、わずかでも利益が出れば、利益確定したのが本音でしょう。つまり、そういった投資家が、この22,700円から23,000円にいるので、この付近では上値が重い展開が続くでしょう。

23,000円を抜けてくれば…

ただし、この23,000円を抜けてくれば、23,500円付近までは一気に上昇する可能性があります。これは先ほどの反対で、この価格帯付近の出来高は少ないので、誰も利益確定をする人がいません。ということは、売り圧力が少ないと考えられるので、そのまま一気に上昇することが考えられるでしょう。

ただし、跳ね返されることもある

このように、この日経平均株価23,000円というのは、重要なポイントです。上値は重いですが、これを抜ければさらにもう一段の上昇が見込めます。反対に、この価格帯の出来高が多いので、利益確定の売りに押されて、跳ね返されてしまう可能性も否めない状況です。

ですので、ここが天井と言い切ることはできないのが、現状です。都合の良い話に聞こえてしまうかもしれませんが、ここをキーポイントに、どちらに転ぶか分からないというのが、私の見解です。だからこそ、株価の動きを予測しないシステムトレードこそが、私たちにとって有効な方法とも言えます。

私たちシステムトレーダーの利点

特に、このようなときに有効に機能するのが、押し目買い戦略です。もし、日経平均株価23,000円で押し戻されそうなときは、この押し目買い戦略のシグナルが多くでることが考えられるでしょう。押し目買い戦略は、株価が上昇トレンドにある銘柄が一時的に下落したタイミングで買い付け、株価が戻るタイミングで利益確定する、ミドルリスク・ミドルリターンの運用しやすい戦略です。

ぜひ、このような戦略に着目しつつ、短期的なトレンドが、どちらに動くか分からない状況ですので、株価が両方に動くことを想定して、戦略の準備を進めると良いでしょう。本当に、今はどちらに向くか判断が難しい状況です。このようなときこそ、私たちシステムトレードの利点である、株価がどちらに動いても着実に利益を積み上げることができることを再認識し、この道を真っ直ぐ進みましょう。

ー西村剛

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西村 剛

Yahoo!ファイナンス 株の達人・証券アナリスト兼ファンドマネジャー・AllAboutガイド。 現在、30名の一流システムトレーダーを育成する特別プログラム講師に従事 (過去にも120名以上が一流システムトレーダーとして成長した実績がある) システムトレードを、全くの初心者でも分かりやすく、やさしい言葉を使うことから、受講生の成長度の高さや信頼を多く集める、教え上手な専門家。