押し目買い戦略、苦戦の原因は?



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From;田村祐一

米中貿易摩擦の懸念は残るものの、
米国の利下げ期待の高まりから、

日本株市場は復調傾向にあります。

本当に米国が利下げするかどうかは分かりませんが、
ひとまずは、ほっと一息つけた感じですね。

おそらく、株式投資系のメールマガジンでは、
相場見通しの話ばかりが多いと思うので、
私はあえて、そういった話はしないでおきます。

今日お話したいのは・・・
「システムトレード」の押し目買い戦略の改良方法です。

その詳細とは・・・

システムトレードで押し目買い戦略というと、
トレードが頻繁に発生し、利益を積み上げていくので、
メインの戦略に据えている人が多いです。

この押し目買い戦略なんですが、
メインの戦略の割には最近成績がイマイチ奮わないです。

2015年くらいまでは機能していたのですが、
まさにメインと呼べるほどの成績をたたき出していましたが、

2016年以降は、システムトレーダーの中でも、
上手く行っている人といっていない人で差が出ているみたいです。

これは、システムトレードを実践している人ならば、
同感いただけるかもしれません。

なぜ、押し目買い戦略の成績が
あまり奮わなくなったのかを調べてみると、

原因はいくつか私の中で結論が出たのですが、
最大の要因は、「これだ!」というのが見つかりました。

それは、成績が奮わないルールほど、

「売買代金の制限」が極端に緩い

という傾向が確認できました。

システムトレードで売買ルールを作成するときには、
「売買代金の制限」をかけます。

具体的には、「10日間の売買代金の平均が10億円以上」などの制限をかけます。

押し目買い戦略を詳しく分析してみると、
この売買代金の設定が緩いルールほど、

2016年以降の成績が極端に悪化しているのです。

特に、制限を「平均売買代金(10日)が5億円」よりも
小さい金額で設定しているルールは、成績が大きく悪化しています。

逆に売買代金の設定を「30億円以上」や「50億円以上」と
設定している押し目買い戦略は、今でも機能している傾向が確認できました。

「売買代金の制限」は、自分の注文で価格がすべる(変化する)
スリッページを回避するために必須の条件式です。

この設定が緩いほど、スリッページが発生し、
思ったような利益にならないというリスクが高くなります。

もし、ご自身の売買ルールを確認してみて、
「売買代金の制限」が緩い場合には、

一度売買ルールの見直しを行っても良いかもしれません。

平均売買代金を少なく設定するほど、
バックテストの結果は良くなりますが、

それは、見せ掛けの成績である可能性が高くなります。

いくら見せかけの成績が良くても、
実際のトレードが上手く行かないのでは、本末転倒です。

バックテストの成績が多少減少してでも、
「売買代金の制限」は厳しく設定すべきでしょう。

押し目買い戦略の成績が奮わない原因は、
他にもいくつかあるのですが、

「売買代金の制限」の問題を解消するだけでも、
成績は大きく変化します。

ぜひ、私の記事を読んでくださった方だけでも、
「売買代金の制限」について改めて見直してみてくださいね。

ー田村祐一

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田村 祐一

統計データを重視したシステムトレードとファンダメンタルを組み合わせて銘柄分析を行う。株価を大きく動かすイベントに合わせて銘柄を売買する「イベント投資」にも注力。