パフォーマンスを決める7つの要素



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あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。

さて、前回はトレードにおける目標設定の話をしました。

目標としてパフォーマンス(年間利回り)を設定する方も多いと思いますが、

パフォーマンスは投資家の能力以上に、相場の影響も非常に大きいので、過大な目標設定は禁物というお話でした。

これを示したのが、以下の相場格言です。

「パフォーマンスは相場が決める」

では、他に

”パフォーマンスを決める要素”

としてはどんなものがあるでしょうか?

これをしっかりと考えてみることは、あなたのパフォーマンスを上げる大きなヒントになります。

これに関して、トレーダー仲間のYさんがつい先日こんな話をしていました。

Yさんが投資の勉強会に参加した時、投資歴数か月の女性の投資家と話す機会があり、月のパフォーマンスを聞かれたそうです。

Yさんが「大体月2~3%ぐらいですかね~」と答えると、その方は「私は先物で2か月で10%以上利益を上げている」と答え、自分よりYさんのパフォーマンスが低いことを知ったその投資家の方はYさんを相手にすることなく、どこかへ行ってしまったそう。

おそらくその女性投資家の方は、自分よりパフォーマンスの高い投資家と話をしたかったのでしょうが、その理由は

パフォーマンス=投資家の能力

と考えていたからではないでしょうか。

そして、どうやらYさんは選考から漏れてしまったようです・笑

しかし、パフォーマンスを決めるのは”投資家の能力”だけではありません。

この話でパフォーマンスの違いとして観察できるのは、取引市場の違いです。

Yさんが株、女性投資家が先物ですね。

このように、年間のパフォーマンスを左右する要素は沢山あり、
私が整理してみたところ7つありました。

そして、このうち5つは内的要因で、2つは外的要因です。

内的要因はある程度、自分がコントロール出来るもの、
外的要因は自分がコントロール出来ないもの

です。

1つ目は、トレードスキルです。

まさしく、トレーダーの能力でシステムトレードであれば、利益率の高い売買ルール(ストラテジー)を作る事やそれをシグナル通りに発注する能力などなどトレードで利益を上げるうえで要となる能力です。

2つ目は、リスク量です。

これは運用資産をどれだけリスクに晒したか、という事です。

指標としては最大ドローダウンの大きさ、1トレードあたりの平均損失の総資産に対する割合などがあげられます。

これらは、大きければ大きいほどリスクをとっていることになります。

そして、プラスのリターンが見込める状況ではリスクを取れば取るほど、比例してリターンも高くなります。

例えば、

10%のドローダウンで年利20%のパフォーマンスを出せるなら、すべてのトレードのポジション量を2倍にするとどうなるでしょうか?

単純計算では、すべての損益が2倍になりますからおおよそドローダウンは20%、年利は40%になります。

このリスク量はパフォーマンスに及ぼす影響が大きいですね。

なお、取りうるリスク量はトレーダーの性格、ストレス耐性、運用資金の性質によって大きく変わります。

つまり極めて個人的なもので、正解というものがありません。

運用しながら、自分自身で丁度よい塩梅のリスク量を見定めていくことになります。

3つ目は資金量です。

資金量が増えれば、自ずとパフォーマンスを維持するのは困難になります。

私の経験からすると、運用資金1000万円程度なら、比較的値動きが軽く高いリターンの小型株の戦略で高いリターンを狙った運用が可能です。

運用資金500万円で年間+250万円(年利50%)で運用できたとします。

これが、いきなり運用資金が10倍、5000万円になったらどうでしょうか?

500万円は年利50%で同様に運用出来るとして、残りの4500万円も+50%の運用をして+2250万を稼ぎ出さなければならないとしたらこれは大変だという事がわかると思います。

そして、資金が5000万ともなると、高いリターンの小型株のポジションのみで運用するのは難しいでしょう。

必然的に、値動きの穏やかな大型株が運用の主体になりますから、当然パフォーマンスは落ちてくることになると思います。

このように資金量はパフォーマンスに大きな影響を与えます。

4つ目は取引対象(市場)です。

取引市場といえば、国内株式、外国株式、FX,商品先物、デリバティブ(先物、オプション)、投資ファンドやなど多岐にわたります。

最近だと仮想通貨なんかもありますね。

市場が違うと、マーケットの大きさ、値動きの幅や性質、取れるリスク(レバレッジ)なども異なります。

当然、どの取引対象を選ぶかもパフォーマンスに大きな影響を及ぼします。

5つ目は投資戦略(手法)です。

ファンダメンタル投資では成長株投資やバリュー株投資、テクニカル指標を用いた短期トレードや、我々が主体としているシステムトレードなんかがあります。

以上が、5つの内的要因になります。

ご自身でも何がパフォーマンスに大きな影響を与えるかを一度整理して考えてみるのも良いかもしれません。

次回は外的要因の6つ目、7つ目について解説したいと思います。お楽しみに!

 

ー夢幻

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夢幻

平均年利100%以上を叩き出し、今なお資産を増加し続ける現役の専業システムトレーダー。 会社員時代は投資教育会社の統括マネージャーとして、成果を挙げた個人投資家やプロトレーダー、ファンドマネージャーなどに数多く会い、様々な実践トレードの手法を学ぶ。 斉藤正章氏や西村とも古くから交流があり、「システムトレードの達人」を開発当初から愛用している。 退職後は、当時の資金500万円のうち100万円を設備投資に使い、資金400万円で専業トレーダーに転身。 トレードの利益から生活費を捻出するため、当初は、資産がなかなか増えていかない状況が続くも、「システムトレードの達人」を使い独自の投資手法を構築することで、本格的にトレードを開始した2013年以降は年利回りが50%下回ることがないという安定した実績を残している。