コロナショックもひと段落、暴落のあと、株価はどう動く?



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from;夢幻

夢幻です。

コロナショックの暴落から約1か月、ようやく日経平均も16500円近辺を底に一旦19000円ラインまで反発し、ひと段落といったところでしょうか。

それとともに、

未曽有の暴落の後、相場はどうなるのか?

再度、暴落が起きる展開もあり得るのか?

と不安の方もいらっしゃる事と思います。

そこで、今回は、基本的な暴落後の動きをベースに今後の予想される相場展開を解説していきます。

まず、覚えておきたい点は、暴落の値動きは割とパターン化できる事です。

これについて、私が著名なオプショントレーダーからあるセミナーで聞いた話を引用したいと思います。

同じような暴落の局面の値動きについての解説中に参加者の一人がそのトレーダーにこのような質問をしました。

「暴落の直後に、再び株価がV字回復して元の高値まで戻すことはありますか?」

これは、よくある質問です。

おそらく、株価が暴落前の下の株価に戻ってくれたら・・・という願望も込みでの質問でしょう(笑)

この質問に対し、

そのトレーダーはこう答えました。

「皆さん、ちょっとこのマーケットの身になって一度考えてみてもらいたいんですよ。

この(崩れ落ちている)チャート、これは生身の人間だったら、家の2階の屋根から転げ落ちて複雑骨折の状態なんです。

歩くことも出来ないような状態で、もう一度すぐに2階まで登る事が出来るでしょうか?」

この話を聞いて、目から鱗が落ちました。

暴落というものが如何に相場やその背景にある経済にダメージを与えるかという事を考えるきっかけになったお話です。

その後、十数回の暴落を見てきましたが、短期間で暴落前の水準まで戻った事は一度もありません(笑)

では、どうなるのか?

この例(2階から落ちた)をもとに考えると、

・良いケース → 数か月入院の後、回復して退院
・悪いケース → 手術出来ない状態、最悪の場合、歩けなくなる

つまり、大きく分けて2パターンになります。

・良いケースの場合

基本、回復に向かいます。

これは、相場においては暴落が”突発的”な事象で起こった場合です。

株価が下がり始め連鎖的に株価が下落していき、下げ止まると、そこから緩やかな戻し相場に入ります。

ボラティリティが高い状態ですから、収まるまでは株価の上下動を繰り返す動きになります。

結果として、よく見られるのが暴落してから三角持ち合い相場に移行するパターンです。

今回、暴落前23500円→底値16500円と約7000円の値幅となりましたので、私は半分の3500円を上下の変動値幅として値動きを観察します。

また、底値16500円からの1回目の反発での到達価格は19500円だったので、その中間値を18000円として設定します。

上値の目安は 18000円 + 3500円 = 21500円

下値の目安は 18000円 - 3500円 = 14500円

が上限、下限になります。

他のトレンドラインや支持線の兼ね合いもありますが、おおよそこの範囲に収まる事が多いです。

もし、コロナウイルスへの根本的な解説策(ワクチンなど)の見通しが立ち解決も目途が立つと、この三角持ち合いから上放れ(退院)して再度上昇する(全快)展開もあるというわけです。

ただし、今回は10年に一度レベルの暴落で、株価下落の速度も過去例にないスピードです。
既に実体経済へのダメージもリーマンショックに匹敵すると試算されています。

つまり、2階から落ちたのではなく、垂直の崖から転落したぐらいのダメージだと思います。

一命を取り留めるかは今後の経済対策次第ですが、回復までには長い年月がかかりそうです。

・悪いケースの場合

三角持ち合いから下離れするケース、あるいは、三角持ち合いに移行することなく再度安値を更新し、暴落するケースです。

この場合は意識不明の重体と言った感じです。

再度の暴落から三角持ち合いに移行するケースもありますが、最も悪いケースが下落トレンドへの転換です。

これは長きに渡った上昇トレンドの終焉(死)となり、下落トレンドが始まります。

纏めますと、

1)三角持ち合い → 上放れ → 上昇トレンド復帰
2)三角持ち合い → 下離れ → 下落トレンド転換
3)再度暴落 → 再度暴落 or 三角持ち合いへ

こんな感じで三角持ち合いになるか、再度暴落して2番底を探る展開になる事が殆どです。

ポイントとなるのはやはり景気対策でしょう。

その景気対策をマーケットがどう評価しているのか、経済は回復しそうかどうなのか?といった目線で見てみると、違った発見があるかもしれません。

現時点では、日本の感染者数も増えており対策の目途もあまり見えません。

私の見立てでは、再度相場が崩れる展開も想定、あるいは上値切り下げ型の弱い持ち合い相場になるのではないかと予想しています。

皆様も崖から転げ落ちた気分になって、今後の展開を予想してみて下さい(笑)

では次回お楽しみに!

ー夢幻

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夢幻

平均年利100%以上を叩き出し、今なお資産を増加し続ける現役の専業システムトレーダー。 会社員時代は投資教育会社の統括マネージャーとして、成果を挙げた個人投資家やプロトレーダー、ファンドマネージャーなどに数多く会い、様々な実践トレードの手法を学ぶ。 斉藤正章氏や西村とも古くから交流があり、「システムトレードの達人」を開発当初から愛用している。 退職後は、当時の資金500万円のうち100万円を設備投資に使い、資金400万円で専業トレーダーに転身。 トレードの利益から生活費を捻出するため、当初は、資産がなかなか増えていかない状況が続くも、「システムトレードの達人」を使い独自の投資手法を構築することで、本格的にトレードを開始した2013年以降は年利回りが50%下回ることがないという安定した実績を残している。