WTI原油先物が史上初のマイナスに!アフターコロナ相場のポイント解説



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夢幻です。

今週の相場は日経20000円目前から一転して調整局面を迎え、一時19100円付近までの調整となりました。

しかしながら、チャートを眺めてみれば、三角持ち合いの中で推移しており、19100円はちょうどサポートラインに差し掛かったところで、そこから相場は反転しています。

3月の下旬の反発からここ1か月は、ボラティリティを縮小しながらの戻し相場になっており、これは3月29日のメルマガ(コロナショックのあと、株価はどう動く?)で解説したとおりです。

↓以下、3/29のメルマガより抜粋

『株価が下がり始め連鎖的に株価が下落していき、下げ止まると、そこから緩やかな戻し相場に入ります。

ボラティリティが高い状態ですから、収まるまでは株価の上下動を繰り返す動きになります。

結果として、よく見られるのが暴落してから三角持ち合い相場に移行するパターンです。』

さて、先週のメルマガではコロナ収束までの期間(アフターコロナ相場と呼ぶことにします)を早くて1年半~3年程度と見積もりました。

今日は、アフターコロナ相場の大局観について解説します。

押さえておきたいポイントは3つあります。

1.今まであり得なかった事が起こり、急激な相場変動(暴騰、暴落)がしばしば起こる。

これについて、今週、注目すべき出来事が起こりました。

タイトルに書いた、WTI原油先物市場の暴落です。

WTI原油先物の5月物が1バレルあたり史上初のマイナスとなり、しかも-40ドルという価格まで暴落しました。

この原油先物の値動きを少し振り返ると、数週間前までは20ドル程度で取引されていました。

これは20ドルで、1バレルの原油を期日に受け取る事が出来る取引になります。

これがマイナス40ドルという事はどういうことかと簡単に説明すると、-40ドルの支払い(つまり40ドルの受け取り)の上に1バレルの原油を期日に受け取れる事になります。

原油を買いたい人にとっては、原油も買えて、更にお金も貰えるという通常ではあり得ない事態が起こりました(笑)

なんでこんな事が起こったのかというと、コロナ対策により世界規模で石油の需要が縮小しすぎてしまい、原油が余り過ぎて(減産しても)期日の少ない5月物の原油の保管場所が無くなってしまったため、買い手が投げ売りした事が要因と言われています。

しかも、一部の取引業者では原油先物の価格がマイナスになる事を想定していなかったため、取引システムが停止するという事態も起こったのだとか。

これはアフターコロナ相場を象徴するような”ありえない出来事”の一つと言えると思います。

幸い、株式市場には今の所、大きな影響は出ていないのですが、今後も似たようなありえない出来事が起こり、それがマーケットに大きな影響を及ぼす事が考えられると思います。

そして、これらの事象をきっかけにして、マーケットは暴騰、暴落を起こす可能性も高いです。

2.中長期的にボラティリティが高い状態が続く

4月の相場は3月よりはだいぶ落ち着きを取り戻した値動きと言えますが、それでも通常に比べれば、値動きの激しい部類に入ると思います。

ボラティリティの性質として、一度大きく変動すると、それが収まるまでに時間をかけて徐々に縮小していくという性質があります。

つまり、アフターコロナの世界では、このボラティリティの高い状態が1~3年程度続く事が考えられます。

その間では定期的に1で挙げた事象が起こり、場合によっては、大きな相場変動も起こるでしょう。

ボラティリティは一時的に急上昇し、収まったころにはまた違った材料が出てまたボラティリティが急上昇といった反復を繰り返すと思います。

そして、ボラティリティの増大は、平均利益の増大、平均損失の増大に繋がります。

結果的には平均損益の増大、つまり大きな利益も大きな損失も乗り越えながら長い目で見ると大きな利益を期待しやすい相場になる事が予想されます。

ボラティリティの高い状態が長く続くという事は、我々トレーダーにとっては一つ好材料と言えるでしょう。

3.トレンドへの転換が起こる。

3つ目は長期的なトレンドの転換です。

まだ、アフターコロナ以降の上場企業の決算相場は訪れていません。

決算相場に入って、実態経済にどの程度影響があるかが見えてくると思います。

想定よりも良いのか悪いのか今の所検討も尽きませんが、市場の想定よりも悪い場合は上昇相場から下落相場への移行が考えられます。

ある程度、このトレンドの変化を想定した戦略を考えておくと良いかもしれません。

なお、下落相場だと売りが有利かというと必ずしもそうではありません。

基本的には、買いのシステムも上昇相場よりも下落相場の方が利益が上がりやすかったりします。

また、基本的には下落相場の方が、ボラティリティが高い傾向がありますので、平均損益の増加が見込め、これも一つ好材料と言えると思います。

以上の3点のポイントをイメージしつつ、戦略の構築に取り組みましょう。

ここ3年間は我々トレーダーにとっても

”長い戦いになる”

と思います。

5年先、10年先にあの3年間頑張って良かった!と言えるように、このチャンス相場を乗り切りましょう。

次回は、システムについての突っ込んだ話をちょっとしたいと思います。

お楽しみに~

ー夢幻

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夢幻

平均年利100%以上を叩き出し、今なお資産を増加し続ける現役の専業システムトレーダー。 会社員時代は投資教育会社の統括マネージャーとして、成果を挙げた個人投資家やプロトレーダー、ファンドマネージャーなどに数多く会い、様々な実践トレードの手法を学ぶ。 斉藤正章氏や西村とも古くから交流があり、「システムトレードの達人」を開発当初から愛用している。 退職後は、当時の資金500万円のうち100万円を設備投資に使い、資金400万円で専業トレーダーに転身。 トレードの利益から生活費を捻出するため、当初は、資産がなかなか増えていかない状況が続くも、「システムトレードの達人」を使い独自の投資手法を構築することで、本格的にトレードを開始した2013年以降は年利回りが50%下回ることがないという安定した実績を残している。