絶対に「○○」は一度確認してください【田村祐一】



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前回のメールマガジンで、

良い売買ルールを作るだけでは、
【安定して】利益を出し続けることは不可能だ

とお伝えしました。

そのメールマガジンを送ってから、
何人かのシステムトレードの方から質問を受けました。

質問の中で一番多かったことは、

「自分が作ったルールを信用しないとはどういうこと?」

というものでした。

ちょっと尖った言い方をしたので、
誤解があったかもしれません。

本日は前回の内容をもう少し掘り下げて、
私が考える負けないシステムトレードをお話しますね。

これを言うとまた誤解が生まれそうですが、改めて、お伝えすると、
私は自分が作成したルールを信用していません(笑

これは、私が作成した売買ルールが、
出来の悪い粗末なルールと言うことは一切ありません。

周りのトレーダーよりも、時間を掛けて研究し、
それなりに良いルールであると自負しています。

一応、システムトレード歴は10年を超えていますが、
幸い、これまで負けた年はありません。

だから、悪いルールと言うことはないと思っています。

それでも、私は、自分が作ったルールに
100%の信用を置くことは絶対にないです。

株式市場では、絶対という言葉はありません。
「まさか」というような事態が何度も発生します。

「日本航空(9201)」の破綻や、「東芝(6502)」の二部降格等の
個別銘柄のショッキングなニュースに始まり、

「東日本大震災の発生」「新型コロナウィルスの感染拡大」等の、
個人ではどうすることもできないような天災も発生します。

そんな激動の株式市場を生き残るにあたり、
自分のルールに対する過信は命取りなのです。

自分の長年かけて研究した成果である優秀な売買ルールですが、
これらのイベント(暴落)でもちゃんと機能する保証はどこにもありません。

いつも不安に感じながらルールを作成しています。

だからこそ、一つの売買ルールに対して、信用する割合を下げて、
リスク分散を図っているのです。

「信用の割合」とは、つまり「お金の置き方」です。

一つ一つのルールに配分するお金の絶対額を低く設定し、
仮にそのルールが失敗しても、

運用資産全体への悪影響の度合いを下げるのです。

私は、一つのマルチストラテジーを作成するときには、
逆張り系の売買ルールを最低でも6つ、

多い場合では8つ程度作成します。

これは、さまざまな暴落パターンに対応するためです。

そして、その8つのルールも、
何も考えずに作成しているわけではありません。

8つの逆張り系ルールでは、

①売買対象の銘柄
②シグナルが発生するタイミング
③発注時の発注方法
④手仕舞いのタイミング

などを事細かにずらしています。

なるべく同じ銘柄、同じタイミングでシグナルがでないように、
かなり意識して売買ルールを作成しています。

これは、単純に合計損益が大きくなるように、
各売買ルールを作成すればよいと言うものではありません。

何も意識せずに売買ルールを作成すると、
結局同じタイミングや同じ銘柄に資金が集中してしまいます。

それでは、勝つときは大きく勝つことが出来ますが、
上手くフィットしない相場では負けてしまいます。

逆張り系ルールの組み合わせ方次第で、
運用成績は大きく変化します。

各ルールに対するリターンの依存度は、
なるべく下げるようにして、

どんな相場でも安定して利益を出せるようにしています。

そこは、リターン重視ではありません。
安定した利益を狙うためにあえて、リターンを捨てています。

むしろ、変に一つのストラテジーで利益を上げすぎている場合には、
あえて、そのルールに対して配分する資金量を落とします。

当然配分する資金量を減らせば、バックテストの合計損益も減少しますが、
私にとっては、その合計損益の減少は将来の安定性への投資だと割り切っています。

私は、こんなへんくつな考えを持っているので、
マルチストラテジーの検証では、
あまり合計損益をみることはありません。

というかほとんど合計損益を気にしたことはありません。

そもそも逆張り戦略を8つも作成すれば、
合計損益なんて意識しなくても、ある程度の成績は出せます。

だから、わざわざ合計損益を見る必要なんてそこまでないです。
仮に意識して、合計損益が増加したとしても、それは微々たる物です。

むしろ、大事なのはバックテスト結果の「トレード一覧」です。

・ちゃんと自分が意図タイミングで各ルールのシグナルが発生しているか?
・運用資金が満遍なくルールに配分されているか?
・過度な勝ち方をしていないか?

等をしっかり精査します。

トレード一覧で納得のいかない資金配分やトレード履歴になっている場合には、
そこが解消するまで徹底的にルールの改良を行います。

これは、一切「合計損益」には現れない部分です。

【合計損益の無視】という、
システムトレーダーにあるまじき思想ではありますが(笑)

もし、マルチストラテジーの検証をしたことがある方で、
「トレード一覧」をみたことがなかった人は要注意です。

絶対に「トレード一覧」は一度確認してください。

特に、株式市場の暴落のトレード履歴は必須の確認ポイントです。

暴落のピーク時に、最も深い下落で買い付けするルールの
トレードが発生していないなんてことがよくあります。

これかなり危険ですよ。

過去はたまたま勝てただけである可能性が高く、
将来的に損失を被るリスクが非常に高いです。

あなたのマルチストラテジーは、大丈夫ですか?

もし、少しでも「やばい」と思った方は
早急に確認してみることをオススメします。

ー田村祐一

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