「金」なんてもう時代遅れ!?【田村祐一】



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金の価格が下落に転じましたね。

ちょっと前のメールマガジン(長期投資の鉄則【田村祐一】)で、

今、金を買うのはリスキー」とお伝えしましたが、

一旦金価格の上昇は落ち着きました。

実は、最近「金」への関心が高まっていましたが、
もう一つ、隠れて値段が上がっていた商品があります。

それは、「ビットコイン」です。

2017年に大流行して、今やほとんど話を聞かなくなったビットコインですが、
「金」に隠れて、コチラもコロナショック以前の価格を上回って推移していました。

コロナショックのピーク時には
1ビットコイン約54万円でしたが、

コロナショック後は順調に値を上げ、
直近では120万円台まで上昇しています。

さて、これらの商品の価格が上がっている要因を
ざっくりと説明すると、

新型コロナによる経済活動の停滞が原因です。

コロナによって、消費が落ち込んでおり、
企業業績は確実に悪化しています。

世界各国は、経済刺激策として、
金利の引き下げや紙幣の増刷を行う可能性が高いです。

低金利にも関わらず、紙幣の増刷によって物価は上昇するので、
ただ現金で持っていると損をする流れになります。

インフレのリスクを回避する目的に、
「金」や「ビットコイン」に資金が集まっているのです。

よって、直近の金やビットコインの上昇は、
リスクヘッジとして一時的に資金が流れているものであり、
今の上昇の勢いが長く続くものではないと思っています。

こういった商品は、
短期トレードで手掛けるのが非常に難しい商品です。

「有事の金」なんて呼ばれていますが、
じゃあ、その有事っていつ来るんですかね?

コロナの感染拡大がここまで世界に広がることなんて、
誰が予想できたでしょうか?

有事に直面してから買っても、
その上昇のうまみを取るのは難しいでしょう。

仮に、うまみを取れたとしても、微々たる物でしょう。

それに、これら商品を有事のときに買ったとして、
その資産価値が5倍や10倍になることはまずありません。

「得られる利は小さいけれど、損をする可能性も高い」

それが、私にとって、有事の際の
「金」や「ビットコイン」に対する評価です。

わざわざ、ニュース等で、
「金が人気!」なんて取り上げられているときは、

絶対に新規で投資するタイミングではありません。
投資するだけ無駄だし、他の賢い投資家の餌食になるだけです。

さて、ここまで「金」と「ビットコイン」をけなしていますが、
決して、これらの商品が投資する価値がないものとは思っていません。

投資する価値がないのは、
あくまでも「有事」のタイミングだけです。

「有事の金」と言われていますが、
もっとも「金」の投資するべきタイミングは、

「無事」のタイミングです。
「無事」とは、取り立てて言うほどの変わった事がないタイミングです。

誰も見向きもしていない、価格もほとんど変動のない
投資家が興味を湧いてない時期に仕込むのです。

「無事」に買って、「有事」に売る
これが「金」や「ビットコイン」の最強投資でしょう。

毎月一定額をコツコツ買い付けし、
ちょっとずつ保有額を上げていき、「有事」の価格上昇で手仕舞い。

これに勝る「金」の投資術は存在しないでしょう。

世の中のニュースに踊らされていると、
100%、買い時と売り時を間違えます。

第1決算発表が一巡して、
「金」よりも魅力的な投資先はわんさかありますよ。

「金」なんかに、時間やお金を割く暇があったら、
個別株で優良な株に投資したほうが絶対良いです。

もう「金」と「ビットコイン」は無視の一択ですね。

※この記事は、田村祐一個人の考えであり、
フェアトレード社の考えを示すものではありません。

ー田村祐一

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