投資を行っている人の9割が負ける理由・・・【夢幻】



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夢幻です。

9月に月替わりし、安倍首相辞任のニュースから一週間が経過。

今週の相場がどうなるかと行方を見守っていましたが、
大きな動きも無く、堅調な相場が続いています。

次期、首相に誰が選ばれるかという点が話題に上がっていましたが、
菅官房長官が総裁選に出馬を決めた事から、
安倍首相の右腕であった菅総理誕生が濃厚となり

安倍首相の政策と大きな変更はないとなれば、市場にも安心感が出てきますね。

アベノミクス相場に続き、スガノミクス相場が始まるのでしょうか?(笑)

マーケットの行方は誰にも分からないもの

ここから、スガノミクス相場が始まり、2013年のような大相場が到来する

という明るい未来も見据えておいて良いのかもしれません。

 

◎投資を行っている人の9割が負ける理由・・・トレードと投資の違いについて

前回、どのような視点で資産形成を行うか、
大まかな流れを説明しました。

第1フェーズ:運用元本を貯める(主に仕事をする)

第2フェーズ:事業家となり、自己のビジネス(短期トレード含む)で運用元本を運用する

第3フェーズ:資本家(投資家)となり、他者のビジネスで運用元本を運用する

そして、システムトレードは第3フェーズの投資ではなく、
第2フェーズの自己ビジネスである事を説明しました。

この流れを理解するのに大切なのが、

『(短期)トレード』と『投資』の違いです。

皆さまは”株式投資”の起源をご存知でしょうか?

株式の仕組みは15世紀から17世紀の大航海時代に始まったと言われています。

資金を預かる運用者は主に貿易を生業とする冒険家で

投資家から集めた資金を元に、船を始めとした物資を準備し、

海外へ出向き、資源(コショウや塩など)を国外で購入し、それを帰港後に国内で売却する事で利益を上げ、

貿易が成功した報酬として、収益を投資家に分配していたそうです。

即ち、この投資は”資源の貿易を行う事業(ビジネス)”を対象に行われています。

このように、投資行動には、対象となる事業(ビジネス)の主体が存在します。

我々が普段、売買している銘柄(上場企業)も銀行や不動産、小売りなど、様々な事業を行っていますね。

そして、企業の株を購入する事は、その会社に資金を投下、提供する事です。

そのお金がその企業の中で事業に活用され、一定の利益を上げた暁に

配当などのインカムゲインや株価上昇によるキャピタルゲインを得る事になります。

こういった背景から、私は

投資は、『投下した資金が企業の事業に活用され、価値を生み出し、その利益配分を得る事』と考えています。

これはプラスサムゲームの世界です。

システムトレーダーは、企業の事業内容などは気にせず銘柄を売買しますから、
これは、投資ではなくトレードだと考えているというわけです。

こちらは、ゼロサムゲームと言えますね。

この観点から、投資家とトレーダーの違いを比較してみると

まず投資家は

・企業の事業の成長を気長に待ち、毎日株価を気にしない

・ホールド期間が3か月(四半期決算の間隔)以上

・銘柄をチェックするのは、決算発表やIRが出たタイミングのみ

・購入している商品(銘柄)の過半数が投資信託や積立投資など継続性を重視している

こちらに多数当てはまっていれば、あなたは投資家だと考えられます。

一方、(短期)トレーダーは

・日々のタスクとして、時間を割き売買銘柄の選定を行っている

・いつも株価を気にしている

・いつも材料を気にしている

・ホールド期間が3か月未満

・売買するのが個別株主体

・売買銘柄の事業内容を知らない

こちらに多数当てはまっている方は、(短期)トレーダーと言えます。

株式投資をやっている人の9割は負け組、勝ち組は1割という話は皆さんご存知だと思いますが、

創業した企業も同様に、10年以内に廃業する割合は9割、10年以上継続する割合は大体1割と言われています。

この1割という割合が一致するのは、どちらも自己ビジネスという観点で
本質的に同じだからだと私は考えています。

投資を行っている人の9割が負ける理由・・・

それは、自分は投資と思いながらも実情は短期目線のトレードが主体で、

ゼロサムゲームという、弱肉強食の世界で戦っているからでしょう。

あなたが株を売買する時、それが短期トレード(第2フェーズ)なのか、
それとも投資(第3フェーズ)なのか?

第2フェーズの自分で事業をやったり、トレードで利益を上げていく事は
報酬も大きいですが、非常にきびしい世界です。

第2フェーズに挑むのであれば、それを自覚し
戦略を立てなければとても太刀打ちできません。

どちらのフェーズに取り組むかを意識しつつ、
堅実な資産形成に励んでいただければと思います。

では次回をお楽しみに!

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夢幻

平均年利100%以上を叩き出し、今なお資産を増加し続ける現役の専業システムトレーダー。 会社員時代は投資教育会社の統括マネージャーとして、成果を挙げた個人投資家やプロトレーダー、ファンドマネージャーなどに数多く会い、様々な実践トレードの手法を学ぶ。 斉藤正章氏や西村とも古くから交流があり、「システムトレードの達人」を開発当初から愛用している。 退職後は、当時の資金500万円のうち100万円を設備投資に使い、資金400万円で専業トレーダーに転身。 トレードの利益から生活費を捻出するため、当初は、資産がなかなか増えていかない状況が続くも、「システムトレードの達人」を使い独自の投資手法を構築することで、本格的にトレードを開始した2013年以降は年利回りが50%下回ることがないという安定した実績を残している。