順張り戦略の重要な改良ポイント【田村祐一】



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日経平均株価の上昇が止まりませんね。

一時は2万6500円を突破し、
バブル期以来の高値圏にいます。

昔は「日経平均3万円まで上昇する」というと
馬鹿にされたものですが、

そろそろ現実になってもおかしくない水準ですね。

さて、こんな強い相場だから、コロナショックがあった割に、
安心して年を越せそうな雰囲気ですね。

最近は、ファンダメンタル投資も
システムトレードも好調に推移しています。

最近、ファンダメンタル投資の話ばかりしていたので、
今日は久しぶりにシステムトレードの話をしたいと思います。

今の相場で、利益が出やすい戦略は、
「順張り戦略」一本と言えるでしょう。

株価が高値更新している銘柄を買い、
さらなる株価上昇を狙う戦略ですね。

今のような相場では、無類の強さを誇ります。

まだ詳しくは集計していませんが、
直近の上昇で、利回りを10%程度押し上げてくれています。

さて、この順張り戦略なのですが、
実は多くのシステムトレーダーにあまり好まれない戦略です。

なぜ、好まれない戦略なのかというと、
この戦略を作るには少しコツがいるからです。

順張り戦略は、株式市場が上昇していれば、
無限に利益を生み出す最強ツールなのですが、
相場は無限に上昇し続けることはありません。

どこかで、上昇がストップし、下落に転じるときが来ます。

つまり、順張り戦略は、必ずどこかのタイミングで
負けとなる時が来るということです。

高値を更新している限り、買い続ける戦略なので、
当然相場のピークにも買い付けします。

ピークで買い付けした銘柄は、当然負けます。

必ず最後に負ける戦略なので、
ほぼ勝利が続く逆張り戦略と比較すると、
使い勝手が悪い戦略のイメージが強いのです。

順張り戦略で、上昇相場の恩恵を受けて100万円稼いでも、
上昇相場が終わるタイミングで、40~50万円負けちゃいます。

人というのは、儲けているときはお金にうるさくないですが、
失うことには恐怖を強く感じる生き物ですので、

トータルで60万円勝っていても、
40~50万円のピークからの減少に目が向いてしまいます。

だから、順張り戦略は嫌われてしまうのです。

人気のない順張り戦略ですが、
この戦略は、絶対に必須の戦略です。

この戦略がなければ、今の相場で利益を上げるのは難しいです。

やはり、この戦略の欠点は、「出口」にあります。

「出口」で負けてしまうから嫌われるのであれば、
この「出口」をしっかりすれば、順張りは最強のツールになります。

ここで、話を「順張り戦略」の作りにくさに戻します。

順張り戦略が作りにくいのは、
「出口」でやられてしまうからです。

「出口」という言葉を言い換えると、【手仕舞い】です。

手仕舞いでいかに損失を減らすことができるかが、
順張り戦略の最大の改良ポイントと言えます。

順張り戦略は、買い付けしたら長く保有することが一般的です。

長く保有するという特性上、
相場の急な変動に即座に対応することが出来ません。

買った後は、相場の流れに身を任せて、漂うだけです。
これが、順張り戦略の最大の弱さなのです。

だから、システムトレードで順張り戦略を改良する場合には、
手仕舞いをいかに短く出来るかが改良の鍵となります。

なるべく長期保有せずに、すぐに手仕舞いできるように
条件設定をすることで、大きな損失を回避できます。

手仕舞いを短くすることで、もしかすると、
利益が減ると考えるかもしれません。

「もっと保有していれば、利益が増えたのに、、、」
「順張り戦略の最大のメリットを消すの?」

と思われた方がいるかもしれません。

しかし、それは、買い付けした1銘柄の話です。

株式市場には、たくさんの銘柄があり、
上昇相場では、多くの銘柄が高値更新します。

つまり、買い付けした銘柄が少し利益が出たら手仕舞いしても、
すぐに他の銘柄に乗り換えれば、相場全体の上昇の恩恵を受けられます。

だから、一つの銘柄に固執する必要は全くないのです。

手仕舞いを短くして、利益をコツコツ積み上げれば、
やがて大きな利益となります。

しかも、手仕舞いを短くすることで、
相場が急変しても、損失は小さく抑えることが出来ます。

順張り戦略の作成に苦戦している人は、
おそらく「手仕舞い」設定に問題があるでしょう。

手仕舞いに着目し、手仕舞いをいかに早くできるかを意識することで、
順張り戦略の作成がすごく簡単になります。

「期限切れ」や「利益確定」「損切り」の条件式を追加し、
手仕舞いを少しでも早く出るように工夫してみてください。

最後に、重要な話を一つします。

今、たしかに相場は上昇が続いていますが、
これがいつ崩れるかは誰にも分かりません。

今の2万6000円台がピークかもしれません。

「今順張り戦略が熱い!!」と言っても、
順張り戦略を安易に導入するのは危険です。

導入してすぐに相場のピークが来れば、
ただただ大きな損失を抱えるだけです。

よって、今のように急騰している相場で、
順張り戦略を導入するのはオススメしません。

酷な言い方かもしれませんが、導入が遅すぎます。

順張り戦略を導入するのは、
順張り戦略でトレードが発生しない時期が最適です。

相場が下落しているタイミングで導入し、
来る上昇相場が来るまで寝かせるのが最適でしょう。

そして、いつかくる相場まで待ちましょう。

焦って導入してもいいことはなく、急がば回れですね。

順張り戦略は、上昇相場で最強の戦略なので、
将来の上昇相場に対応するためにも、
今から準備を進めたほうが良いでしょう。

 

ー田村祐一

 

 

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