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夢幻です。
12月に入ったところで、自分の個々のストラテジーのチェックを行っています。
場合によっては、パラメータの設定や選択を定期的に見直した方が良いケースもあり私は1年に一回チェックすることにしています。
前回のメルマガでお話した通り、私は通常はマルチストラテジーや個々のストラテジーの成績を頻繁にチェックするような事はしていません。
なぜならば、頻繁にチェックすることが必ずしも良い結果に結びつかないからです。
例えば、今回のチェックで確認できた2つのストラテジーのうち、上側のグラフのストラテジーはここ2年間もの間、振るわない成績でグラフはなだらかな右肩下がりでした。
このような右肩下がりのグラフになってくると、もう優位性が薄れているのではないか、使わない方が良いストラテジーなのでは無いか、と疑心暗鬼になってきます。
しかし、今年は大当たりで、この2年のマイナスを補って余りある成果を出してくれました。
このストラテジーを使い続けてこれた理由はいくつかありますが、そのコツの1つが
”頻繁に損益をチェックしない事”です。
ただし、頻繁にチェックしないで済むように、私はかなり練ったストラテジー設計をしています。
それは、”どんなに悪い結果になっても、期待値が少なからずプラスになる”ようにストラテジーを設計することです。
普通の人は”より高い期待値を得るように”ストラテジーを作る方が多いので逆転の発想ですね。(これは去年のセミナーで詳しく解説しました)
さて、下側のグラフのストラテジーは安定した成績を残した売買ルールです。
こういったタイプも一時的にグラフが横ばいあるいは下に向く事はあります。
これは他のトレーダーが発見しやすい&使い続けやすいトレードルールである場合は良く起こる事です。
上側のストラテジーと違って、成績が安定しているため、誰しも使い続けたいと思うはずです。
そして、運用のストレスも少なければ続ける人が多いわけですから、段々人が集まってきてマーケットインパクトにより優位性が薄れてきます。
例えば、居心地のいい場所には人が沢山集まりますよね。
すると居心地のよかった場所も徐々に混雑してきて一定水準を超え、定員オーバーになるとかえって住みにくくなる、それと似たような事が起こります。
こうして運用のストレスに耐えられない、または資金力、すなわち体力の無いトレーダーから離脱していきます。
あるいは、頻繁にストラテジーの損益チェックを行うせっかちなトレーダーも離脱します(笑)
こうして、人が一気に減った暁にはグラフが上に急回復するケースも良く見られる現象です。
要は成績の揺り戻しが起こるわけです。
このようなロジックが働いている事を理解すると運用もしやすくなることでしょう。
トレードは心の余裕と、お金(資金)の余裕がある方が有利に働くゲームです。
表面的な成績だけでなく、マーケットで起こっている(であろう)事象に目を向け考察してみるのも良いでしょう。
ちなみに、余談ですが、上と下のストラテジー1トレードあたりの利益率はほぼ同じです。
あなたは、
A)皆が好んで使いたがるストラテジー
B)誰もが使いたがらないストラテジー
で得られる結果が同じなら、どちらを使いたいですか??
「人の行く裏に道あり花の山」の相場格言からすれば、Bが正解でしょうか?
ま、私は両方使いますが・・・(笑)
年末は時間のある方も多いと思うので、来年また良いスタートが切れるように今から見直し準備を行いましょう。
では次回もお楽しみに!
ー夢幻
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夢幻
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