直近IPO銘柄の見分け方【西村剛】



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海外投資家がクリスマス休暇に入り売買代金が細るなか、直近IPO銘柄に個人投資家の資金が集中している状況です。

直近IPO銘柄は、上場して日が浅く需給面でも売り圧力が少ないですし、銘柄の評価自体も定まっておらず、将来大化けするような銘柄が安く替えたりします。

直近IPO銘柄を競馬に例えるならば「新馬戦」です。

将来のダービー馬やG1馬の全てが新馬戦に出走するように、将来の東証1部銘柄や日経平均採用銘柄も全てIPO銘柄に最初は含まれます。

そういった魅力あるIPO銘柄なのですが、注意しておくことがあります。

IPO銘柄のなかには、ごく1部に将来大化けする銘柄はあるものの、その多くは上場がゴールの銘柄が多いのです。

大株主の意向でIPOすることだけが目的となっている銘柄や、創業者の節税対策としてIPOする銘柄もたくさんあります。そういったトランプでいう「ババ」をさけ、将来の東証1部銘柄や日経平均採用銘柄になるくらいの大化け銘柄を見つけるのがIPO銘柄の秘訣でしょう。

ただ今のIPO銘柄は単なるトレードの材料に過ぎない銘柄がほとんどです。

一部の個人投資家の短気資金が流入し、そして旬を過ぎ株価も落ち着くとと見向きもされなくなる・・・

そういった銘柄が大半でしょう。

中長期で狙うのであればそういった旬を過ぎたタイミングこそ絶好の買い場です。

上場後数日のような銘柄でトレードするのはある意味ギャンブルです。

ギャンブルと割り切ってトレードするにはいいのですが、そうでなければ近づかないのが無難でしょう。

ギャンブルとトレードは違います。

値動きの荒い銘柄に目が行きがちなひとはぜひ覚えておいてくださいね。

 

ー西村剛

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西村 剛

Yahoo!ファイナンス 株の達人・証券アナリスト兼ファンドマネジャー・AllAboutガイド。 現在、30名の一流システムトレーダーを育成する特別プログラム講師に従事 (過去にも120名以上が一流システムトレーダーとして成長した実績がある) システムトレードを、全くの初心者でも分かりやすく、やさしい言葉を使うことから、受講生の成長度の高さや信頼を多く集める、教え上手な専門家。