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夢幻です。
新年あけましておめでとうございます。
昨年はコロナショックで良い意味でも悪い意味でも大きく動いた年でした。
コロナ関連で材料も多く、
・ワクチンを始めとしたバイオ関連
・テレワークを始めとしたIT関連企業
・マスクや消毒液などの医療用製品、また医療関係
・飲食業界、イベント業界
・航空・ホテルなど旅行業界
などなど、材料の1つ1つが今後の業績にどれだけの影響を与えるかが未知のウイルスに影響される事から不確定要素が多かったことも相まって過熱感があったように感じます。
『強気相場は、悲観の中に生まれ、懐疑の中に育ち、楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えていく』
この相場格言で言えば、悲観と懐疑が”人類の生命の危機に関わる”ものであったため、恐怖がより強気相場を加速させた気がします。
また、給付金や今後の生活を不安視し、投資を始める志向も高まり、新しい相場参加者も急増したようです。
これらの要因から、個別銘柄のボラティリティが例年以上に高まり、大きな利益をもたらす事も多ければ、大きな損失を出す事も多かったように感じます。
私自身も1日あたり損失額や1トレードあたりの損失額は過去最高を大幅に更新し、ストレスを抱える場面も多かったです。
ベテラントレーダーであっても非常にストレスを抱えながらの運用を強いられた方も多かったのではないでしょうか。
しかしながら、ピンチとチャンスは表裏一体というのもまた真理で、年間の損益としては過去最高を大幅に更新出来たので、やはりこの恐怖と折り合いをつけて運用し続けられたことが成果につながった事と思います。
また、このメルマガ執筆を継続することにあたり、相場の本質を考える機会も増え、昨年は結果的に、知的生産に精力を割いた一年でした。
これは今後、自分のトレードに対する考え方や資産運用への考え方、強いては自分の人生を設計し結果を出していく場面で役立つものと確信しています。
その根拠は以下のお笑いのエピソードにも隠されています。
・物事の本質を知る事が高い成果につながる
私は学生時代にダウンタウンの漫才やフリートークにハマった事でお笑い番組は良く見ます。特に、「まっちゃん」こと松本人志さんは特に好きな芸人です。
最近のお笑い番組では、年末に開催される”今年一番、面白い漫才師”を決定する「M-1グランプリ(M-1)」は好きな番組で楽しみの一つです。
さて、漫才と言えば、大方の方がイメージするのは「ボケ」側が面白い事を言う事に対し、
「ツッコミ」側が言葉巧みに指摘し笑いを生み”言葉の掛け合い”が主軸としたお笑いのスタイルだと思います。
昔で言えば1980年代の漫才ブームが思い当たり、「やすし・きよし」「紳助竜介」「ツービート」などの滑稽な会話の妙で笑わせる「しゃべくり漫才」をイメージする方も多くこれらは今は正統派漫才などと呼ばれたりします。
しかし、このM-1も年を重ねる毎に漫才も高度化・多様化し、コントのように動きを大きく取り入れるスタイルも増えてきました。
当然、正統派が増えるほど動きを取り入れた漫才は目立つという点で有利に働く事もあります。
そんな中、異彩を放つコンビ『マヂカルラブリー』が登場しました。
2017年にもM-1決勝に出場している実力あるコンビです。
左側のがっしりした体形、やや長髪が特徴のボケ担当が野田クリスタルさん
右側のやや小太り体形、メガネが特徴の突っ込み担当が村上さんです。
『マヂカルラブリー』は正統派漫才とは真逆で、特に野田クリスタルさんの体全体を使ったボケに対し、村上さんが言葉巧みに突っ込む事で笑いを生み出すスタイルです。
最終決戦で残ったマヂカルラブリーは野田クリスタルさんの大きな体を使ったボケで会場を沸かせ、それに的確に突っ込む村上さんが笑いを引き起こし悲願の優勝を果たしました。
しかし、大会終了後、SNS上ではある論争が巻き起こりました。
それは『マヂカルラブリー』の最終決戦(2本目)のネタは、野田クリスタルさんは終始ずっと動き続ける「ボケ」を続け、2人はほとんどしゃべる事が無く言葉の掛け合いの無いネタだったからです。
よって「これはもはや漫才と呼べないのでは」「漫才の括りに入らないので評価に値しないのでは」という意見が沸き上がりました。
そんな中、M-1の審査員でもある松本さんがコメンテーターを務める「ワイドナショー」という番組で、マヂカルラブリーの2人がM1チャンピオンとして出演し、その漫才論争についてのトークの場面がありました。
漫才論争に対し、松本さんはどう考えていますか、という司会者の問いに対し、松本さんは漫才についてお伝えするのであれば1時間はしゃべらないと伝えられないと前置きしながらも、
「漫才の定義があるかって言われれば無いんです。でも、定義(のようなもの)を作ってそれを破って笑いに変えるのが漫才です。だから定義は作るんですけど、これは破るための定義なんです。」
そして、審査員を務めたM-1の『マヂカルラブリー』のネタに対しては
「これは、野球で言えば、消える魔球を投げたのようなもの。
プロでも消える魔球は初めて見るから凄いってなるんですけど、一般のにわかファンは球が消えるなんて卑怯だ、真剣勝負しなさいという。
この消える魔球の凄さは一般の人には理解されることは無い、しかし理解されずに笑いを取れているから我々(お笑い芸人)はメシが食えている」
と漫才論争への考え方を示しました。そして、
特に、『マヂカルラブリー』のネタの面白い所は
「マジカルラブリーが面白いのは、1本目のネタでは「フレンチのマナー」を破る事で笑いを生み出しているが、2本目のネタでは(誰もがイメージしている)「漫才のルール」を破ることでお笑いを生み出す事に成功している」
この視点はマヂカルラブリーの2人も気付いていなかったようで、
松本さんの説明に唸っていました。
つまり、マジカルラブリーはセンスでこの漫才を作り笑いを取っていたのに対し、
松本さんはこの漫才をロジカルに笑いが起こる仕組みを客観的に分析し、言語化して説明していたのです。
私はこの解説を聞いた時に、はっとしました。
2本目のネタを見ていた時に、あまりにボケの時間が長く、野田クリスタルさんが戻ってきたタイミングでどんな言葉を言うか期待していたからです。
結果、最後までほとんどしゃべる事なく終わり、それが驚きとともに「こんなのってアリ?」と面白さを倍増させてくれたからです。
そこには、今まで感じたことの無い意外性が確かにありました。
松本さんがお笑いのカリスマとして知られ「すべらない話」「IPPONグランプリ」「ドキュメンタル」など様々なお笑い番組のクリエイターとしてトップランナーを走っている裏では、こういった何故人は笑うのかという「お笑いの本質」を追求し、緻密に計算されたロジックがあるのだと感じました。
この漫才論争にまつわる松本さんの視点は、物事の本質を見抜き、結果を生み出す重要性について教えてくれたように思います。
昨年一年、メルマガ執筆を通じ相場の本質を考え続けた事も高い成果に繋がったのではないかと思います。
今年もこのメルマガを通して、
相場とは?
トレードとは?
トレーダーとは?
という相場の本質について考えていきたいと思いますし、またそれをシェアすることで、読者の皆様のスキル、成果向上にも役立つように頑張っていきたいと思います。
話に出てきた「マジカルラブリー」のネタはyoutube上で閲覧出来ますので、是非上の解説と合わせ初笑いも兼ねてみてみてください(笑)
マヂカルラブリー【決勝ネタ】1st Round〈ネタ順6〉M-1グランプリ2020(1本目)
https://www.youtube.com/watch?v=WxP3Jjx8baA&t=3s
マヂカルラブリー【決勝ネタ】最終決戦〈ネタ順2〉M-1グランプリ2020(2本目9
https://www.youtube.com/watch?v=kzwWBOmibyY
では今年も一年よろしくお願いいたします。
次回もお楽しみに!
ー夢幻
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夢幻
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