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夢幻です。
今週も日経平均株価は続伸し、一時28979円と29000円台まであとわずかという所まで値を伸ばしました。
週末にかけてやや調整しましたが、このまま強い相場が続くと今年の早いうちに30000円の大台に達しそうな勢いですね。
一方、マザーズ指数はやや調整局面に入り、1200~1250ポイントのややボックス的な動きをしています。
引き続き、1200ポイントを下値とした動きとなりそうです。
〇暴落相場の処方箋
・コロナショックを踏まえ、今後の暴落に備える
去年のコロナショックは暴落レベル(株価下落の速度や乖離度合い)が高い水準だった事から、苦戦を強いられたトレーダーも多いと聞きます。
ただチャートを見ると、コロナショックは下落の速度や深さこそ、高い水準だったものの、その後はしっかり株価は戻っています。
すなわち、暴落後1~2か月経過して、暴落に関連した取引を集計してプラスになっていても全く不思議ではありません。
苦戦を強いられた理由は何か?
仕掛けのタイミングが早すぎたのか・・・
ポジションサイズ(投入金額)が大きすぎたのか・・・
イグジットが早すぎた、遅すぎたのか・・・
資金が不足してしまった・・・
などなど色々な原因が考えられますね。
いずれにせよ、改善の余地があると捉えておいた方が良いでしょう。
・コロナショックはどんな暴落だったか
私がコロナショックがこれまでの暴落と比べて違った特徴としては3つあります。
1つ目は上昇トレンド中の相場で起こった暴落の割には、激しい暴落であったことです。
これは、過去の株式市場を分析すると、相場は上昇トレンド・ボックス・下落トレンドとざっくり3つに分ける事ができます。
そして、大体5年周期ぐらいで、これらの相場の転換が起こります。
現在はアベノミクス相場~トランプ相場といずれも緩やかな上昇トレンドが10年近く続いている状態で、このような「上昇相場」中は多少の株価下落があっても買われることが多く、
暴落も起こりにくく
暴落の水準も低水準に留まりやすい
傾向にあります。
今回の暴落の水準はリーマンショックをも凌ぐとされ、それが下落トレンド中ではなく、上昇トレンド中に起こった暴落であった事は非常にインパクトがありました。
だからこそ、当初は楽観的で暴落を見誤ったトレーダーも多かったかもしれません。
逆に、下落相場で起こった暴落は激しいものになる傾向があります。
リーマンショックなどは下落局面の暴落の代表格ですね。
2つ目は、株価下落の速度が急激だった事です。
2月21日の23400円あたりから3月17日に16400円を付けるまで約16営業日で7000円もの株価下落、率にして日経平均株価は約30%下落しました。
一日当たり約440円もの株価下落が約1か月弱続いたわけです。
下落率で言えばリーマンショックの方が上かもしれませんが、かかった日数の株価下落の幅で言えばコロナショックはリーマンショックを凌ぐ水準でしょう。
3つ目は、暴落の途中で反発局面がほとんどなかったこと。
これは2とも関連するのですが、この1か月の間に短期的な反発が起こる場面がほとんどありませんでした。
通常の暴落であれば日経平均が数千円も下がれば、一旦反発狙いの買いが入り、それに乗じた買いも入り、短期的(数日~1週間程度)の反発があるものです。
しかし、今回の暴落はこのような反発局面がほぼありませんでした。
記憶にあるのが、3月2~3日の僅か数日反発したのみで休むことなく下落を続けたため、過去の暴落と比べ暴落ポジションが急激に積みあがってしまった方が多かったかもしれません。
これらのいずれも関連している事ですが、日本の取引時間が終えた後、米国のニューヨーク市場でナイトセッションでダウが下落して日経先物が前倒しで連れ安し、翌日に日本のマーケットも下落することも多かったように感じます。
コロナ感染が世界中に拡大して、世界の取引市場を巻き込んで暴落が起こった事が、これらの急激な暴落を起こした要因と言えそうですね。
次回はこれらを踏まえつつ具体的な暴落の対策などを検討してみたいと思います。
では次回もお楽しみに!
ー夢幻
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