あなたのトレード戦略の価値はいくら？【夢幻】

2021.02.14

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夢幻です。

今週も日経平均株価、マザーズ指数ともに上昇し続伸となりました。

日経平均株価は再び29500円を越え、再度の30000円トライを目指すようです。

それよりも気になるのがマザーズ指数です。

こちらも年初来高値を更新、1300ポイントを越えてきましたが気になるところは時価総額トップのメルカリが上場来高値を更新してきた事です。

メルカリが青天井となりここから一段高となるとマザーズが1400ポイントまで一気に行く可能性も高まりそうです。

しばらくメルカリの動きを注視しておきましょう。

●あなたのトレード戦略の価値はいくら？

・「トレードビジネスが最強のスモールビジネスである理由」の続き

前回のメルマガでは、個人でも沢山の売買ルール、トレード戦略を稼働させることにより非常に高い収益を上げる事が可能である理由を説明しました。

トレードシステムの収益性（利回り）は誰しも気にするところですが、私は安定性についても同じぐらい重要なものととらえています。

・可能な限りミストレードを排除する
・トレンドに左右されにくい売買ルールを設計する
・様々なタイプのトレード戦略を組み合わせる

これにより、単体のルールでも損益のバラつきが少なく、それをうまく資金配分することによりマルチストラテジーでは更に安定したシステムを目指しています。

そのおかげで、平均の利回りは100％をキープしていますが、過去7年でマイナスはおろか、利回り50%を下回った事は一度もありません。

それは安定性を重視しているからに他なりませんが、それをビジネスの観点から説明してみたいと思います。

・ビジネスの重要な指標ＰＥＲ

株を売買したことのある人なら、ファンダメンタル指標で最も有名な指標の１つであるPERは皆さんご存じかと思います。

一応説明するとPERは株価収益率（Price Earnings Ratio)の略で、株価を（その年の）純利益で割ったもので計算します。

例えば、株価が1000円で、1株あたり純利益が100円ならPERは10倍となります。
この利益水準が継続するなら、約10年で元が取れる計算です。

上場企業ベースでも同じように考える事ができ、時価総額が1000億円の会社が当期純利益100億円ならPER10倍となります。
こちらも会社の価値は純利益の10倍、約10年で元が取れる計算になります。

PERはこうして、株価に対して利益額の何倍の価値があるかで株価の割安度、割高度を判断します。

PERは一般的には10倍以下で割安、100倍以上で割高などとされますが、新興銘柄では100倍を越える事も珍しくありません。

これは100年続くというよりも、純利益が今後数倍に伸びていく事を考慮にいれてあるからと考えられるでしょう。

このような成長中の銘柄を除くある程度成長しきって安定している上場企業の場合は、PERはおおよそその投資額を回収する為に必要な年数を表しているといえ、事業の安定性や継続性を測る事が出来る指標といえます。

さて、ここで２つのトレードシステムがあります。

システムＡの今年の利益額は１０００万円です。
【ただし、このシステムはあと２０年間安定して利益を出し続けます】

システムＢの今年の利益額は２０００万円です。
【ただし、このシステムは毎年利益額が４００万ずつ減少し、５年後には使えなくなります】

この２つだったらどちらのルールを使いたいでしょうか？
どちらのトレードシステムの方が価値が高いとあなたは考えますか？

このシステムの価値をそれぞれ計算すると、

システムＡ＝1000万×20年＝2億円・・・PER20倍

システムＢ＝2000万＋1600万＋1200万＋800万＋400万＋0万＝6000万・・・PER3倍

となり、トレードシステムをビジネス（事業）としてとらえた場合、今年の利益額の大きかったシステムＢよりも、システムＡの方が価値があるシステムということが出来ます。

私がトレンドに影響されにくい、そして安定したトレードルールを目指しているのはこのようにトレードシステム自体の安定性・継続性を重視し、永続的に収益を上げ続けるためです。

このような視点でシステムを開発していくことが安定したキャッシュフローが期待できます。

さて、皆さんのトレードシステムの価値を仮に利益額と継続性から計算するとその価値（価格）は幾らになるでしょうか？

この価値を更に高める為に、どのようなシステム作りを目指すべきでしょうか？

ぜひ、トレードシステムの収益性だけでなく、継続性や安定性にも重きを置き、安定して使い続ける事が出来るシステムづくりを目指していただければと思います。

では次回もお楽しみに！

 

ー夢幻

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夢幻

平均年利100%以上を叩き出し、今なお資産を増加し続ける現役の専業システムトレーダー。 会社員時代は投資教育会社の統括マネージャーとして、成果を挙げた個人投資家やプロトレーダー、ファンドマネージャーなどに数多く会い、様々な実践トレードの手法を学ぶ。 斉藤正章氏や西村とも古くから交流があり、「システムトレードの達人」を開発当初から愛用している。 退職後は、当時の資金500万円のうち100万円を設備投資に使い、資金400万円で専業トレーダーに転身。 トレードの利益から生活費を捻出するため、当初は、資産がなかなか増えていかない状況が続くも、「システムトレードの達人」を使い独自の投資手法を構築することで、本格的にトレードを開始した2013年以降は年利回りが50％下回ることがないという安定した実績を残している。