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東京五輪で日本勢が続々とメダルを獲得し、
熱い展開となっていますね。
その一方で、日本株市場はその熱さはどこへやら。
軟調な展開が続いています。
相場全体では微妙な展開が続いていますが、
実は個別銘柄に目を向けると、
8月以降熱くなりそうな銘柄がチラホラと見えてきました。
今週から、3月決算企業の
第1四半期決算が本格化しています。
第1四半期決算と言うと、1年の4分の1の決算だから
そこまで重要に感じていない方もいるかもしれません。
しかし、私に言わせれば、
第1四半期決算、中間決算、第3四半期決算、本決算
の4つの中で重要度を並べ替えると、
第1四半期決算 ≧ 中間決算 > 本決算 >>>> 第3四半期決算
という順になります。
私の中では、第1四半期決算が
最も重要な決算発表に位置づけられています。
なぜ、最も重要な位置づけになっているかというと、
第1四半期決算は、企業の通期の業績予想に対して、
それが達成可能かどうかを判断できる最初の決算だからです。
上場企業の多くは、本決算の発表時に、
来期の業績の見通しを発表します。
この見通しが達成可能かどうかで、
その銘柄の株価は大きく変わります。
企業の見通しよりも第1四半期決算の内容が良ければ、
その銘柄の株価は上昇する可能性が高くなります。
その一方で、見通しに対して、
第1四半期決算の進捗状況が悪いと、
株価は下がりやすくなります。
ちょっとイメージしにくいかと思いますので、
例を挙げて説明しましょう。
■田村水産(架空の企業です)
【今期業績予想(2022年3月)】
売上高1000億円(①前年同期比+10%アップ)、
営業利益100億円(②前年同期比+10%アップ)、
純利益 25億円(③前年同期比+15%アップ)
【第1四半期業績】
売上高350億円(④前年同期比+25%アップ)、
営業利益35億円(⑤前年同期比+20%アップ)、
純利益 8億円(⑥前年同期比+25%アップ)
上記は架空の企業であり、
このような第1四半期決算だったとしましょう。
重要なのは、
第1四半期業績(売上および利益)が前年同期比で、
今期業績予想のアップ率よりも更に向上しているか
という点です。
言い換えると、
①よりも④の数値の方が大きい(①<④)
②よりも⑤の数値の方が大きい(②<⑤)
③よりも⑥の数値の方が大きい(③<⑥)
であると、良い決算内容と言えるでしょう。
今期業績予想の①から③までの数値を上回っているかを
確認することで、業績の進捗状況を確認できます。
業績の進捗状況が良いことで、今後、
中間決算や第3四半期決算で業績の上方修正期待が持てるでしょう。
実は、コロナ禍で多くの銘柄は苦しんでいますが、
銘柄の中には、「①<④、②<⑤、③<⑥」を満たす銘柄がゴロゴロあります。
昨日に決算発表した銘柄の中にも、
たくさん見つけることが出来ています。
こういった銘柄は、今後中間決算以降に
通期業績予想が上方修正される可能性が高いので、
株価が上昇する可能性が高くなっています。
上場企業は約3700社ありますので、
これを手作業で探していくのは少し面倒です。
しかし、この面倒を行うことで、
他の投資家よりも早く良い銘柄を見つけることが出来ます。
大体の投資家って、面倒くさがりが多いんですよね。
その面倒くさがりの投資家に先回りするからこそ、
そこに利益が眠っているのです。
日本株市場は軟調な展開が続いていますが、
決算発表の時期は、相場全体に左右されずに、
個別要因で株価が上昇する銘柄がたくさん出てきます。
ぜひ、お盆休み期間中を利用して、
良い銘柄の発掘に取り組んでみてはいかがでしょうか。
ー田村祐一
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田村 祐一



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