グローバルウェイが連続ストップ安!新興株の生き残り戦略【夢幻】



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夢幻です。

コロナのあらたな変異株(オミクロン株)が発見され、ここ半月ほど軟調な相場展開となっています。

しかしながら、暴落相場で観察されるセリクラは全く起きておらず、暴落相場のような激しい下落には程遠いです。

そこまで酷い相場状況ではないにも関わらず、ここ数日の追証件数はかなりの水準で、
新興株を売買している投資家を中心に酷い損失を出しているケースも散見されます。

今回は新興小型株に起こっている大きな変化について解説します。

●新興小型株を売買するトレーダーが生き残る為にすべきこと

グローバルウェイ(3936)が2日間連続ストップ安となっています。

同社が扱う仮想通貨であるタイムコインがバイナンスDEX上場延期されると同社の関係者がツイッターでコメントした事が嫌気されているようです。

12月3日にストップ安556円で引けると月曜日は値幅制限拡大適用となり、制限値幅の下限は400円安(100円安×4倍)の156円、上限は100円高の656円となります。

元々、仮想通貨関連銘柄として7月半ばの40円弱から11月上旬には約2200円と50倍以上の値上がり(価格は分割後の株価)をしている同社ですが、既に高値からは1/3になっています。

信用買い残高も溜まっており、高値掴みをしている投資家の追証売りも結構でそうですね。

実は、このグローバルウェイを始めとして、新興株の値動きに急激な変化が起こっています。

順に説明します。

1)2020年8月より、制限値幅の拡大の措置の見直し(値幅4倍)が実施される

実は、この変化の本質にあるのはこの制限値幅の拡大が起こったことによるものと考えています。

分かりやすく言うと、2日連続ストップ(場中の売買なし)になったら制限値幅を4倍に拡大するというものです。

ストップ高の場合は翌日の高値の値幅、ストップ安の場合は翌日の安値の値幅が対象となります。

この値幅制限の拡大は以前からありましたが、以前は3営業日連続ストップの場合に適用され、その値幅の拡大も2倍だったので、適用条件は緩くなり、また適用となった場合の影響は2倍となりました。

この制度が適用されると、一日で100%以上の価格変動が起こる事もあり得ます。

以前の条件だと対象となる銘柄は年に1度あるかという程度でしたが、変更後の条件では凄い好材料などが出ると対象となるケースもちらほら出てきました。

この影響について、私も懸念していましたが、去年のうちは目立った動きはなかったように思います。

2)徐々に適用銘柄が増える、その筆頭がグローバルウェイ

今年の3月ぐらいから、この制度変更を期待した買いや売りが出始めたと感じているのですが本格的に火をつけたのがグローバルウェイです。

同社の関係者であるK氏がSNSで頻繁にコメントする事も同社が注目される理由で、仮想通貨の注目度もあり、寄らずのストップ高となると翌日も多数の買い(翌々日の値幅4倍を狙った買い)が入るようになりました。

それもあり、同社の株価が50倍以上の価格になる3か月の間に約40回ものストップ高を記録しています。

その動きは9月、10月あたりから当日ストップ高になった他の銘柄にも波及していくことになります。

しかし、4倍適用となると50%以上の値動きとなるため、拡大適用日にストップになるケースは殆どありませんでした。

3)4倍拡大を狙って新興株が仕手化

ところが、ついにこの4倍適用の壁を破り拡大当日もストップまで到達する動きも出てきました。

そして、4倍適用日も終日ストップとなり、その翌日も4倍適用対象となる銘柄が遂に出てきました・・・汗

それがシーズメン(3083)です。

11月2日のストップ高890円から翌日は150円×4の600円値幅で11月4日は1490円のストップ高、
その翌日5日も300円×4の1200円値幅で上限は2690円でしたが、高値2540円まで到達しました。

その後は売られましたが、一時は2営業日で株価が約3倍近くになった計算です。

そして、この動きは11月中旬辺りまで続きましたが、11月半ばから相場に陰りがみられると、一転逆風となり、仕手化した銘柄は短期で半値以下、1/3となる銘柄も出てきました。

つまり、この制度変更を起点として、山は高く、谷は深くなったのです。

このような背景からまず大きな変化として、ボラティリティの急上昇があげられます。

今まで通りの値動きのイメージで対応すると、予想外の値動きに致命的なダメージを追う事も多いでしょう。

対処法は”ボラティリティの拡大に応じてポジション量を小さくする”つまり、保有株数を少なくする事がリスク管理のセオリーです。

特に初心者においては、現物のみの売買とする、許容レバレッジを今までの半分程度にする事が望ましいです。

特に、小型株を中心に売買しているトレーダーにとっては、ドローダウンの拡大にもつながります。

そして、この制度変更には少し問題点もあり、次回はその点について解説します。

次回もお楽しみに!

 

ー夢幻

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夢幻

平均年利100%以上を叩き出し、今なお資産を増加し続ける現役の専業システムトレーダー。 会社員時代は投資教育会社の統括マネージャーとして、成果を挙げた個人投資家やプロトレーダー、ファンドマネージャーなどに数多く会い、様々な実践トレードの手法を学ぶ。 斉藤正章氏や西村とも古くから交流があり、「システムトレードの達人」を開発当初から愛用している。 退職後は、当時の資金500万円のうち100万円を設備投資に使い、資金400万円で専業トレーダーに転身。 トレードの利益から生活費を捻出するため、当初は、資産がなかなか増えていかない状況が続くも、「システムトレードの達人」を使い独自の投資手法を構築することで、本格的にトレードを開始した2013年以降は年利回りが50%下回ることがないという安定した実績を残している。