東証の市場再編、シス達は対応するの?【田村祐一】



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2022年4月4日に私たち投資家にとって
少なからず影響を受けるイベントが発生します。

あなたは、2022年4月4日に何があるかご存じでしょうか?

そうです、4月4日に東証の市場再編が実施されます。

現在の市場区分は、

「東証1部」「東証2部」「マザーズ」「ジャスダック」

の4つの市場があります。

これが、4月4日に、

「プライム市場」「スタンダード市場」「グロース市場」

の3つの市場に再編されます。

市場が再編されるというのは、
投資家にとっては非常に関心度の高いものです。

特に、システムトレーダーにとっては、
市場再編は売買ルールに大きな影響を与えるリスクもあり、
とても気になっている方も多いのではないでしょうか。

2021年12月時点で、今市場再編に絡んで、
上場企業が活発に動いている状況です。

「2021年9月1日~12月30日」の間に、
上場企業は3つの市場のうち、
どの市場に属するか選択する必要があります。

各企業のIRでは、さっそくどの市場を選択したかを
発表する企業が増えてきています。

そして、実際にどの銘柄がどの市場に属するかは、
「2022年1月11日」にJPXのウェブサイトで公表されます。

その後、2022年4月4日に一斉移行されます。

おそらく、私のメールマガジンをお読みいただいている方は、
システムトレーダーが多いのではないかと思います。

ですので、今日はシステムトレーダー目線で、
この市場再編についてお話ししていきたいと思います。

まず、最も気になっている点としては、

【Q】検証ソフト「システムトレードの達人」が
この市場再編に対応するのか?

という点ではないでしょうか。

【A】市場再編に対応予定です

ソフトの開発者である斉藤正章さんも
市場再編後も変わらずお使いいただけるようにしたいと言っており、

数か月前から社内で検討を進めてきて、市場再編に対応すべく
ソフトのバージョンアップの準備を現在も進めています。

ですので、まずはご安心いただければと思います。

次に、気になっている点として、

【Q】現在使っている売買ルールは、
市場再編後使えなくなってしまうのか?

という点でしょう。

むしろ、ソフトの対応よりもこっちが
気になっている人もいるでしょう。

実際、私も結構気になっていたことでしたので、
私なりに、調査・分析を行いました。

久しぶりに本気の調査分析を行ったのですが、
メールマガジンでその結果を記載すると、
とんでもない量になってしまうので割愛します(笑

結論だけをお伝えすると

市場再編によって既存の売買ルールに与える影響は、
【それほど大きくない】と判断しました。

これはあくまでも私個人の見解なので、
あらかじめご了承ください。

【プライム市場】→東証1部銘柄(大半)、東証2部(大型株)、マザーズ(大型株)

【スタンダード市場】→東証1部銘柄(超小型株)、東証2部(大半)

【グロース市場】→マザーズ(大半)、ジャスダック(大半)

といった感じになると思います。

プライム市場は、ほぼ東証1部と同じです。

東証1部銘柄の中でも、時価総額が小さく、
全然有名じゃない企業だけがスタンダード市場に移行し、
それ以外の大半の銘柄は、プライム市場に移行するでしょう。

スタンダード市場は、東証2部銘柄を基軸に、
プライム市場に入れない東証1部銘柄の超小型株が主となるでしょう。

グロース市場は、マザーズ銘柄とジャスダック銘柄の混合でしょう。

よって、私の中では、

【プライム市場】=【東証1部+α】
【スタンダード市場】=【東証2部+東証1部落ちこぼれ銘柄】
【グロース市場】=【マザーズ・ジャスダック】

という感じです。

例えば、東証1部を対象とした売買ルールがあったとしても、

そのルールは市場再編後で言い換えると、
【プライム市場】を対象とした売買ルールとほぼ同義でしょう。

一部、東証1部落ちこぼれ銘柄がトレード対象から除外されますが、

そもそもこういった銘柄は売買代金が小さく、
もともとトレード対象にならない銘柄ばかりであり、

売買ルールの成績に影響を与える銘柄ではありません。

【スタンダード市場】については、

もともと東証2部をメインに売買ルールを作ることは少なく、
正直、これまでトレードすることがなかった銘柄が多いです。

むしろ、市場区分が少なくなり、
スタンダード市場として登場することで、

スタンダード市場の銘柄に特化した
新戦略が新たに作ることができるのではないでしょうか。

既存戦略という観点からみると、
少なくともスタンダード市場銘柄は、

あまりトレードしてこなかったので
影響はほとんどないと考えます。

最後に、【グロース市場】ですが、

ジャスダック・マザーズの
新興市場株の合併の印象ですね。

マザーズ銘柄をトレード対象に限定したルール等は、
「グロース市場」を対象とした売買ルールとほぼ同義ですね。

ジャスダック上場銘柄数は約700
マザーズ上昇銘柄数は約300

なので、比率的にはジャスダックのウェイトが大きめです。

ただし、売買代金が非常に少ない銘柄が
ジャスダック銘柄には多く、

実際のシステムトレードでは、
マザーズ銘柄のトレードが主体となりそうです。

上記のような結論を出しました。

少しの変化は当然あるでしょうが、
既存の売買ルールの根本を揺るがすほどではないと
現時点では判断しています。

「2022年1月11日」にJPXのウェブサイトで
市場区分が正式に公表予定なので、

そのあとに、もう一度影響度合いを調べますが、
それほど大きな影響はないように思います。

余談ですが、東証は過去にいろいろと制度変更をしてきました。

・TOPIX100のティック値の変更
・取引時間の変更

をはじめとして、そのほとんどが改悪といってもいい、
ほとんど効果のない無駄なものばっかでした。

今回の市場再編についても、
私の結論では、既存の売買ルールに影響がないと判断しました。

「既存の売買ルールに影響がない」=「意味のない再編」
ではないでしょうか。

いや、影響がないことはシステムトレーダーにとってありがたいのですが、
「それなら最初からやるなよ」というのが個人的な感想です(苦笑

システムトレーダー的には嬉しいものの、
日本市場の将来を考えると東証の微妙さが気になりますね。

ー田村祐一

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