売買ルールを作る時、手数料を設定してはいけない理由【夢幻】



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夢幻です。

あなたが売買ルール(売買ストラテジー)を作る時、手数料をいくらで設定していますか?

私は、手数料を設定していません(0円を設定)

あなたが、売買ルールを作る検証をする際に、手数料を設定しているならばそれは間違いです。

・どこの証券でも手数料はかかるし、設定するのが当たり前では?
・どの検証ソフトも手数料を設定する項目があるのだから設定しないのはおかしいのでは?

と疑問を持つかもしれません。

今回は私が売買ルールを作る時に手数料を設定しない理由について解説します。

まず、大前提として検証には大きく分けて2つの種類がある事を理解する必要があります。

1.売買ルールを作る時、特に各要素(パラメータ等の指標など)の有効性を確認する検証
2.実運用を想定した検証(資金量、実売買を想定した検証)

私が、”売買ルールを作る時”と前置きしているのは、手数料を0に設定するのは1の検証を行う時だけだからです。

つまり、検証と言っても厳密に言うと1と2では検証の意味が全く違ってくるので、この事を理解していないとこの手数料を0にするという事の本質は理解できません。

1の検証の時、なぜ手数料を設定してはいけないのかという事を一言でいうと

そもそも『マーケットに”手数料”は存在しないから』です。

手数料は、売買する証券会社との間で生じるものだからとも言えますね。

では、1の検証、売買ルールを作る検証とはなにかというと、主にその仕掛けをしたときに得られる損益の平均値を求める行為です。

すなわちこれは、値幅がいくらとれるのか、を測定している検証です。

要は仕掛けた位置から、時間軸の経過とともに、価格が上昇、あるいは下落して手仕舞いの時までにいくら価格が移動しているかを測定する検証です。

当然ながら、1の検証において手数料を設定すると、この値幅事体に手数料の分のズレ(誤差)が生じます。

特に問題なのは、0.05%のプラスの値幅が取れる仕掛けなのに、0.1%の手数料を設定した事によって、値幅が0.05%のマイナスと見なされてしまう事です。

当然ながら、売買ルールで使用する有効なパラメータの範囲も変わってきます。

これは本質を見誤っていると言わざるを得ません。

私は、これらの観点から”売買ルール”を作る際には、手数料を設定しない(0円に設定)で検証します。

そして、1の検証が終わり売買ルールが完成したのち、2の実運用を想定した検証に移ります。

ここでは、改めて自分の取引環境(どの証券会社で取引するか)や資金量を考慮する事になります。

今では一日信用などや、大口投資家向けのサービスで手数料(信用金利含む)が0円の場合もあり得ます。

当然ながら、この場合は1で作った売買ルールを手数料0のまま検証すれば良いわけです。

手数料がかかるのであれば、手数料を考慮する必要がありますし、同じストラテジーで同じ証券会社を使った取引でも、投資家により手数料が異なる場合があるので、各々で1トレードあたりの利益率が異なる場合もあります。

また、資金量が違えば、平均損益や合計損益も異なります。

纏めると、

1.売買ルールを作る検証
→売買ルールの性能(値幅)を測定する
→手数料は0に設定
→資金量は考慮しない
→システムトレードの達人の検証では、標準モード(資金量制約なし)を使う

・・・これらはマーケットにおける仕掛けの有効性の検証であり、同じ仕掛けであれば誰がおこなっても同じ結果になる

2.実運用を想定した検証
→1で作った売買ルールを使って売買を行った場合の損益の推移を測定する
→使用する証券会社等の環境に応じた手数料を設定
→自分の運用を想定した資金量を設定
→システムトレードの達人の検証では、達人モード(資金量制約あり)を使う

・・・これは投資家の制約条件(あなた自身の運用条件)による検証で同じ売買ルールを使っても各々で結果が異なる

となります。

まず、1と2の違いをしっかり理解する事が正しい検証への近道です。

ちなみに、これは2年半前の私のシステムトレードセミナーでも解説した話ですが、
1,2を意識して検証しているトレーダーはかなり少ないです(笑)

検証ソフトに手数料を設定する項目があるので、思考停止で設定している方が多いのかもしれませんね。

まずは、今あなたが1と2のどちらの検証を行っているのかを考えながら意識すると新しい発見があるかもしれません。

では次回もお楽しみに!

 

ー夢幻

 

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夢幻

平均年利100%以上を叩き出し、今なお資産を増加し続ける現役の専業システムトレーダー。 会社員時代は投資教育会社の統括マネージャーとして、成果を挙げた個人投資家やプロトレーダー、ファンドマネージャーなどに数多く会い、様々な実践トレードの手法を学ぶ。 斉藤正章氏や西村とも古くから交流があり、「システムトレードの達人」を開発当初から愛用している。 退職後は、当時の資金500万円のうち100万円を設備投資に使い、資金400万円で専業トレーダーに転身。 トレードの利益から生活費を捻出するため、当初は、資産がなかなか増えていかない状況が続くも、「システムトレードの達人」を使い独自の投資手法を構築することで、本格的にトレードを開始した2013年以降は年利回りが50%下回ることがないという安定した実績を残している。