運用資金を考慮しないとストラテジーの有効性は測れない?【夢幻】



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夢幻です。

あなたば売買ルール(売買ストラテジー)を作る時、

・資金管理無しモード(標準モード=資金無限大想定)
・資金管理有りモード(達人モード=各自運用資産を設定)

のどちらで行っていますか?

私は、売買ルールの作成、パラメータの評価などすべて標準モードで行っています。

私の中では、以下のように区別しています。

・資金管理無しモード(主にストラテジーの設計のための検証)
・資金管理ありモード(ストラテジーを実運用の平均損益・合計損益、DDの評価など)※マルチ検証も含む

という切り分けになっています。

しかしながら、

資金管理モードで
・優先順位の最適解を見つけてストラテジーの成績をよくしようとしたり
・分散数を変えてストラテジーの成績を良くしようとしたり
・複数のストラテジーの優先順位(マルチ)で成績を良くしようとしたり

する方が結構います。

中には、資金管理有りモード(達人モード)でしか検証しない、なんて人も居ます・・・汗

かくいう私も資金を考慮した検証を行わなければストラテジーの有効性は測れないと思っていた時期がありました。

それは2006年頃で当時は、そもそも運用資金を想定した検証事体がありませんでした(笑)

いわゆる斉藤式逆張りのような、下方移動平均線乖離率の高い銘柄の逆張りを実践していて、その平均損益が高い事は分かっていたのですが、ポツポツでるシグナル通りに仕掛けても、検証のような高い利益は出なかったのです。

もちろん、検証結果に誤りはなかったのですが、大きな見落としがありました。
それが資金を考慮した検証では、まったく異なる損益率となるという点でした。

何故かというと、斉藤式のような買い逆張りは利益の分布が偏る傾向にあり、例えば、上の画像のグラフで赤丸で囲った所で、大半の利益が計上されています。

そして、それ以外の場面では殆ど横ばいの期間が多く、そういったポツポツ出るシグナルだけを売買しても殆ど利益が見込めないという事になっています。

したがって、資金管理有りモードで限られた資金で検証してみると赤丸の部分で莫大な資金が必要な為、限られた少ない資金では使えない売買ルール、という事になってしまうのでした。

このような背景もあって、ある程度システムトレードをかじった中級トレーダーの間では、検証は資金管理でやらないとダメ、と言われていた時期もありました。

しかし、本来これはおかしな話です。

ストラテジーの有効性が、あなたの資金量によって変わるわけがありません。

もちろん、このようなタイプの逆張りでも有効性は存在していて、資金量が少ないトレーダーには使いこなせない(向いてない)だけです。

このような観点から、ストラテジーそのものの有効性を引き上げる為には、資金量に関係なく損益が安定するシステムに調整するという視点が正しいのです。

先の買いの逆張り系のストラテジーでは、例えばシチュエーションを絞るフィルターを設定するとかの方法がありますし、

資金管理有りモードの優先順位によって、平均損益率や合計損益率が高い優先順位を採用するのではなく、

損益率が低い項目に着目してストラテジーを改善出来ないか、どの優先順位でも平均損益率や合計損益率がバラつかないように、ストラテジーを改善する

などの方法があります。

資金管理モードで
・優先順位の最適解を見つけてストラテジーの成績をよくしようとしたり
・分散数を変えてストラテジーの成績を良くしようとしたり
・複数のストラテジーの優先順位(マルチ)で成績を良くしようとしたり

これらは、いずれも検証上での最適解(いいところどり)により、最適化しすぎると
カーブフィッティングの懸念も高まります。

この点を正しく理解し、資金管理有り、無しモードを上手く使いわけ
本質に沿った検証をしていただければと思います。

では次回もお楽しみに~!

 

ー夢幻

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夢幻

平均年利100%以上を叩き出し、今なお資産を増加し続ける現役の専業システムトレーダー。 会社員時代は投資教育会社の統括マネージャーとして、成果を挙げた個人投資家やプロトレーダー、ファンドマネージャーなどに数多く会い、様々な実践トレードの手法を学ぶ。 斉藤正章氏や西村とも古くから交流があり、「システムトレードの達人」を開発当初から愛用している。 退職後は、当時の資金500万円のうち100万円を設備投資に使い、資金400万円で専業トレーダーに転身。 トレードの利益から生活費を捻出するため、当初は、資産がなかなか増えていかない状況が続くも、「システムトレードの達人」を使い独自の投資手法を構築することで、本格的にトレードを開始した2013年以降は年利回りが50%下回ることがないという安定した実績を残している。