バブル相場に乗ったトレーダーたちの末路・・・【夢幻】



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夢幻です。

先日、セミナーの為に色々調べていてブルームバーグのあるニュースが目に留まりました。

それはモルガンスタンレーが調べたもので、コロナショック以降に相場の下落を見て株式市場に飛び込んだアマチュアの投資家は、今年は損失に見舞われており、参入以降の世界的な金融緩和による株高の恩恵で得た利益をあらかた失ってしまった、との事です。

—-以下引用

新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)下の株式市場で傑出した大胆さを見せた小口デイトレーダーたちにとって、終わりは始まりと同じくらい急ピッチだ。

モルガン・スタンレーの推計によると、新型コロナ感染対策のロックダウン(都市封鎖)開始時に株式市場に飛び込んだアマチュア投資家は、今年は損失に見舞われており、かつての驚異的な利益を全て失った格好だという。この計算は2020年初め以降の新規参入者によるトレードに基づくもので、全体の売買損益を集計するための公開の価格フィードデータなどを使用している。

—-(デイトレーダー軍団、「ミーム銘柄」時代に稼いだ利益全て失う)Bloombergのニュースより

日本の市場もこのところ軟調で、特に個人投資家の主戦場であるマザーズ市場はコロナショック時の527ポイントまであと100ポイントという所まで迫っています。

実際に、マザーズを始めとする新興小型株を売買したらどのような資産推移になったのかシミュレーションしてみました。

なお、バブル相場では、資産増加に合わせてリスク許容度が増していく事を想定し、また資産の振れ幅を確認するために、レバレッジは3倍で検証してみました。

その結果が上のグラフです。

なんと、500万の初期資産が半年ちょっとで2000万円を越えピークでは2200万円近くまで増加しています。

銘柄選定などを特にしているわけではなく
・新興銘柄(マザーズやJASDAQ、東証二部銘柄)
・10日移動平均乖離率(降順)で成行買付け
・1週間経ったら翌日寄りで決済
・1銘柄50万円
・レバレッジは3倍

という猿でも出来る運用です。

この間はマザーズ指数自体が2.6倍近くになっており、この間8~9割の銘柄が上昇、中には数倍~十数倍になっている銘柄もありますから当然と言えば当然の結果かもしれません。

そして、見事に日本の市場でも、ほぼ原資に近い所まで戻っていると推察されます。

私も過去に2005年末の年末大相場にのって半年で資産が6倍(+600%)になったことがありますから、バブル相場の凄さと怖さは身に染みてよくわかります。

その時は、2006年の年末までに1億円の大台に達する事を確信していました。
冗談でもなんでもなく、家族にそう豪語していたのです(笑)

しかし、甘い汁だけ吸わせてくれるほど相場は甘くなく、バブル暴落はセットとも言え、私は2006年年初に起きたライブドアショックで2日で1000万程溶かし資産半減してしまいました・・・(◎_◎;)

その後、システムトレードに本格移行していくわけですが、その大きな理由が

・もう大きく資産を棄損する失敗は出来ない
・今のトレード手法を続けて上手く行く保証がない。確からしさが見えない。

という所でした。唯一の道がシステムトレードだったわけです。

この経験があって、2020年の大相場もアマチュア投資家が爆益を出していても全く気になりませんでした。たとえ半年で600%の利回りを出せる未来があっても、手を出そうとは思いません。

再現性の無いものに自分の身銭を託すわけにはいきませんからね(笑)

しかし、新興市場がここまで厳しい展開になるとは正直予想外でした。
本当に、相場はよくわからないものですね(笑)

では次回もお楽しみに~!

 

ー夢幻

 

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夢幻

平均年利100%以上を叩き出し、今なお資産を増加し続ける現役の専業システムトレーダー。 会社員時代は投資教育会社の統括マネージャーとして、成果を挙げた個人投資家やプロトレーダー、ファンドマネージャーなどに数多く会い、様々な実践トレードの手法を学ぶ。 斉藤正章氏や西村とも古くから交流があり、「システムトレードの達人」を開発当初から愛用している。 退職後は、当時の資金500万円のうち100万円を設備投資に使い、資金400万円で専業トレーダーに転身。 トレードの利益から生活費を捻出するため、当初は、資産がなかなか増えていかない状況が続くも、「システムトレードの達人」を使い独自の投資手法を構築することで、本格的にトレードを開始した2013年以降は年利回りが50%下回ることがないという安定した実績を残している。