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ここ数か月米国株式市場も日本株市場も
パッとしない展開が続いていますね。
米国株式市場は今週は上昇していますが、
下落トレンド中の上昇なので、まだ予断は許しません。
日本株市場に至っては、昨年9月から高値を切り下げながら、
綺麗な下落トレンドを形成しており、
今週は値動きが小さく、薄商いの展開となりました。
今の相場は、投資家が買いたいと思う材料が少なく、
弱気の相場が続いています。
3月決算企業の本決算が一巡し、新しい材料も不足しているために、
投資家が行動を起こしにくい状況です。
東証1部の売買代金も小さく、様子見ムードですね。
日本株市場はなんとも寒い展開が続いていますが、
意外にもシステムトレードはそこまで悪くないです。
むしろ、直近のトレードは上手くいっています。
特に、逆張り系の戦略はトレードが発生すれば、
そこそこの利益となっています。
逆張り戦略が勝っている理由ですが、
株式市場の下げ方に変化が出始めているからだと考えています。
ロシアがウクライナに侵攻した当初は、
1~2週間程度下げが続いたあとに、1週間のわずかな反発があり、
そして、再度1~2週間程度下げが再発すると言った感じでした。
逆張りでせっかく買い付けしても、下げている期間が長いことで、
買い付け後に含み損が広がってしまいます。
その結果、相場が反発しても、含み損の完全な解消にはならず、
損失を受けてしまうといった展開でした。
しかし、ここ1か月は、
下げの期間は1週間以内と短く、逆張りで銘柄を買い付けした直後に
株式市場が反発するので、含み損を抱えず利益確定できている状況です。
とても素直な相場展開となっているので、
逆張り系の売買ルールは比較的好調です。
2022年当初は一時運用資産が-10%を超えましたが、
今月でそのマイナスは解消しそうです。
おそらく他のシステムトレーダーの方も、
微妙な差はあると思いますが、直近は好調ではないでしょうか。
好調とは言え、年初からマイナスが続き、
ようやく原点に回帰しただけなので、これからの伸びに期待ですが(苦笑
少し話は変わるのですが、
システムトレーダーって欲深い生き物らしいです。
「らしいです」と表現したのは、
上記の話を他の投資家仲間に話したときに言われたからです。
その投資家仲間いわく、以下のコメントをされました。
日経平均株価は年初から10%以上下落してて、
一時は20%近く下落している。
東証マザーズにいたっては、40%近く下落しているのに、
なぜ、損益トントンの成績に満足しないの?
普通に考えたら、みんなそれなりの損失が出ているのに、
トントンで済んでいるなら、十分満足な成績でしょ。
といった内容でした。
たしかに言われてみれば納得です。
年初からの相場状況の悪さを考えれば、
決して、損益トントンあたりであれば御の字ですね。
システムトレードは安定した成績が期待できる投資なので、
どうしても、成績がある程度プラスであることを求めてしまいます。
今年のような悪い状況でも、
いつもの癖でプラスを求めてしまっていました。
それが、友人曰く「欲深い」という評価につながったのでしょう。
欲深いと言われてから、客観的に成績を分析してみると、
かなり善戦しているように思えてきました。
みなさんはどうでしょうか?
今の成績に対して、どのような評価を下していますか?
もしかすると、自分の求める理想の成績と、現状の成績に乖離がありすぎて、
今自分が行っている投資に対する正当な評価ができていないかもしれません。
私も少しシステムトレードに求めすぎていた部分があったと自覚しました。
自分の求める理想の成績が欲深いと気づいたら、
今の自分の運用成績に自信が持てるようになりました(笑
ー田村祐一
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田村 祐一



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