運用資産が1000万を超えると富が加速する?はホント、ウソ!?【夢幻】



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夢幻です。

皆さんは「運用資産が1000万を超えると富が加速する」という話を聞いた事があるでしょうか?

Twitterなどでも良く見る話題なのですが、

・資産1000万を越えたのに、全然変わらない!

という意見もあれば、

・資産1000万を越えるのは時間がかかったが、1000万→2000万円は1000万達成にかかる期間よりも短い期間で達成できた!

という意見もあり、どちらの意見もあるようです。

そもそも大半の結果は、その時々の相場環境(地合い)に左右されていると感じるものがほとんどで、それが事実なのか違うのか、そうであるならば何故そうなるのかという論理的な答えはほとんどありません。

この考え方はホントなのでしょうか?それとも間違っているのでしょうか?

そこで今回は、この疑問について私の実体験も踏まえ考えてみたいと思います。

まず、資産運用において、投資にスポットを当てて考えると運用資産が大きくなればなるほど、追加投資の増加分に対する利回りは逓減するのが一般的です。

何故なら、より魅力的な(期待収益の高い)投資対象から資金を配分するのが普通だからです。

そして、短期的に大きな期待収益を目指せば投資対象となる銘柄は企業としても高い成長性がある必要があるためグロース銘柄になりがちです。

当然、日本を代表するようなトヨタ自動車のような企業が年々、倍々成長して株価が倍になることはまずありませんが、グロース市場に上場したての企業であれば事業規模が小さいため、数年間の間は倍々成長して株価が1年で倍になることも珍しくはありません。

しかしながら、そういった銘柄は時価総額も小さいため流動性や失敗リスクなどを考えると投資出来る資金も小さくなるのが普通です。

例えば銘柄Aの期待利回りが50%、投資金額の上限が500万だとします。
次点のB銘柄の期待利回りは40%、上限500万
さらに次点のC銘柄の期待利回りは30%、上限500万

こんな感じの投資対象があるとして、

運用資産が100万(A銘柄に100万円投資中)の人はA銘柄に100万円追加投資すれば年間リターンは50%を維持出来ますから、この方の年利は50%、年間リターンは200万に対し年間100万円、追加投資100万円に対する年間リターンは50万円

運用資産が1000万(A銘柄、B銘柄にそれぞれ500万投資中)の人は100万円追加投資する場合はA,B銘柄は上限まで投資しているため、C銘柄を選ぶことになります。

結果、投資前の年間リターンは450万、利回り45%
100万円追加投資後の年間リターンは480万円、利回り43.6%
追加投資100万円に対する年間リターンは30万円

となります。

このようにして、運用資産の増加に伴い、利回りは逓減する(徐々に下がっていく)のが一般的です。

当然ながらどちらも運用資産の増加に伴い、年間リターンの絶対額は増えていくものの、その増加の差分は資産の増加分に対してどんどんすくなくなるのですから、”1000万円を越えると加速度的に資産が増加する”というのは理屈からいうと間違っているようにも思えます。

実際のところ、資産が数千万となるとレバレッジをかけるなどよほどのリスクを取らない限り年々倍にするような利回りは難しいと感じますし、億以上の資産になるとアベレージで50%を越えるのは相当難しいと思います。

余談ですが、世界的に有名な投資家ウォーレンバフェットの長期的な利回りは約20%と言われます。

これは運用資産が数十兆となるような規模まで増やし続けて現在も運用は継続し続けており、その平均利回りが20%を越えている事がすごいのです。

何故なら、1銘柄当たり数千億規模の投資額となるため、世界規模でも有名な大型銘柄に投資しなければならないからです。

ちなみに、もっと運用資産が小さい頃は、上のグラフのように、10年平均でも平均年利50%を超えていた時期もあったようです。

そのバフェットでさえ、流石に兆単位の運用規模となり、S&P500のアベレージと明確な差は出しにくくなっているように感じます。

ではこの「運用資産が1000万を超えると富が加速する」は間違いなのでしょうか?

私の実体験を振り返ると

「運用資産が1000万を超えると富が加速する」

は別の角度から考えると、確かにそうだなと思えるところもあります。

次回はそのあたりを詳しく解説したいと思います。

では次回もお楽しみに!

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夢幻

平均年利100%以上を叩き出し、今なお資産を増加し続ける現役の専業システムトレーダー。 会社員時代は投資教育会社の統括マネージャーとして、成果を挙げた個人投資家やプロトレーダー、ファンドマネージャーなどに数多く会い、様々な実践トレードの手法を学ぶ。 斉藤正章氏や西村とも古くから交流があり、「システムトレードの達人」を開発当初から愛用している。 退職後は、当時の資金500万円のうち100万円を設備投資に使い、資金400万円で専業トレーダーに転身。 トレードの利益から生活費を捻出するため、当初は、資産がなかなか増えていかない状況が続くも、「システムトレードの達人」を使い独自の投資手法を構築することで、本格的にトレードを開始した2013年以降は年利回りが50%下回ることがないという安定した実績を残している。