運用資産が1000万を超えると富が加速する?はホント、ウソ!?(補足編)【夢幻】



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夢幻です。

前回、前々回と2回にわたって「運用資産が1000万を超えると富が加速する」のテーマを解説しました。

完結に説明すると、

1000万円の貯める間に投資家として最低限の知識や運用経験が得られるので、投資家としての能力が開花し、本格的な成長を始めるのが1000万を超えたあたりである

という事で、”富”が加速するというよりは、

「運用資産が1000万を超えると”投資家としての成長”が加速する」

と言ったほうが分かりやすいかなと思います。

投資家として成長した結果、このタイミングで資産の急増が起こりやすくなるというのが私の見解です。

ここで、一つ注意点があります。

前回説明した通り、このような現象が起こるのは”運用スキルが一定水準に留まらない”ケースがあるからです。

つまり、資産の増加に加え、自助努力で利回りが上昇するから資産の急増が起こりやすいわけです。

したがって、この富の加速は『インデックス投資』では起こりません。

なぜなら、インデックス投資の利回りは資産の増加にかかわらず一定だからです。

『インデックス投資でも1000万もの資産額となると複利効果が効いてくるのでは?』

と考える方もいるかもしれません。

しかし、インデックス投資では、資産の額にかかわらず一定の複利効果は得られるわけなので、”1000万を超える”という分岐点の表現を用いるのはおかしいです。

ですから、この格言は単純な複利効果を表したものではないと考えるのが自然でしょう。

とはいえ、インデックス投資の資産運用シミュレーションを行ってみたところ、

月々65000円(年間78万円)の積み立てを継続し、想定利回り5%で運用すると1000万円に到達するのにちょうど10年かかります。(上の画像の左側)

この10年経過時点の1000万で大体、複利での月々のリターンが42000円が上乗せされ、14年経過の1500万を超えたあたりで、

複利の月々のリターンの上乗せは毎月の積み立て額65000円を超え逆転します。
(上の画像の右側)

つまり自身の積み立て額よりも、複利の効果のほうが大きくなるので、こういう状況になると資産の増えるペースが加速していると感じるかもしれませんね。

いずれにせよ、資産1000万円というのは投資家としてのスタートラインと言えるでしょう。

ところで、この「運用資産が1000万を超えると富が加速する」は

退職金をもらい、そのうち1000万円を軍資金に投資をはじめる

みたいな人にも当然起こりません(笑)

この辺り、勘違いのないようしっかり理解しておいてくださいね。

では次回もお楽しみに!

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夢幻

平均年利100%以上を叩き出し、今なお資産を増加し続ける現役の専業システムトレーダー。 会社員時代は投資教育会社の統括マネージャーとして、成果を挙げた個人投資家やプロトレーダー、ファンドマネージャーなどに数多く会い、様々な実践トレードの手法を学ぶ。 斉藤正章氏や西村とも古くから交流があり、「システムトレードの達人」を開発当初から愛用している。 退職後は、当時の資金500万円のうち100万円を設備投資に使い、資金400万円で専業トレーダーに転身。 トレードの利益から生活費を捻出するため、当初は、資産がなかなか増えていかない状況が続くも、「システムトレードの達人」を使い独自の投資手法を構築することで、本格的にトレードを開始した2013年以降は年利回りが50%下回ることがないという安定した実績を残している。