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4月に入り新年度相場がスタートしました。2023年に入り日本株は堅調に推移し、日経平均株価は昨年末より約7.6%上昇、マザーズ指数も約2.0%上昇しています。
2023年に入り日本株が堅調に推移している要因のひとつが米国株の好調です。米国ではインフレ懸念からFRBによる利上げが続いたことで株価が下落トレンド入りしていたものの2023年に入り、利上げの打ち止めから利下げへの期待感が高まったことで米国株は上昇に転じ、昨年末より米国ダウ指数は約1.6%上昇、米国ナスダック指数は約15.0%と金利上昇の影響で株価が下落していたハイテク株を中心に急速に買い戻される展開となっています。
このような世界的な米国市場の流れを見ると新年度は・・・
●米国での利下げ期待から米国株がどこまで戻るか
がテーマとなりそうです。
日本市場においても金融引き締め懸念は残るものの、
●米国株の上昇によって外国人投資家による日本株買いが起こる
可能性もあるでしょう。
特に5月2日から3日かけて米国においてFOMCが開催されます。
市場の予想では0.25%の利上げ観測が優勢です。この数字自体にサプライズはないものの、6月以降の利上げについて、利上げの打ち止めを示唆するようなコメントが出れば、株式市場は一気に楽観論が大勢となり米国株の上昇が期待できるかもしれません。
米国株が上昇すれば日本株も連動して上がる可能性が高いでしょう。
一方、懸念材料としては4月下旬から5月に本格化する決算発表です。2023年3月期の決算については総じてサプライズはないものの、次期2024年3月期の業績予想に関しては大企業ほど保守的な予想を出してくる可能性が高いです。
大企業が発表する保守的な決算を受けて短期的には失望売りが出てくる可能性がありますが、そこで急落したタイミングが押し目買いのチャンスになると考えています。
このような日米の投資環境を考えると、決算を受け株価が急落したタイミングでの押し目買い戦略と、米国株上昇に備えた上昇相場に対する対策を今のうちに立てておく必要があるでしょう。特に上昇相場が起こったときにしっかりと利益につながる対策を立てておけるかどうかで、今年の成績が変わってくる可能性が高そうです。
決算発表が本格化する4月後半から5月にかけては
●決算発表で急落した銘柄の押し目買い戦略
●米国株上昇に備えた順張り戦略
この2つを今のうちにしっかりと準備しておきましょう。特に順張り戦略に関しては勝率が約30%~40%と低いため、自信を持ってトレードできる戦略が必要です。システムトレーダーは今のうちにしっかりと検証し、裁量トレーダーは上昇相場になったときにどの銘柄を買うか今のうちに考えておきましょう。それだけで成績が大きく変わるはずです。
ー西村剛
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西村 剛
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