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先週のメールマガジンでは、システムトレードと
ファンダメンタル投資の融合についてお話ししました。
それを読んで、何人からか個人的な連絡が来て、
もう少し知りたいと要望があったので、
今回は、もう少し突っ込んでお話ししたいと思います。
ファンダメンタルとシステムトレードの融合と言っても、
やることは非常にシンプルです。
ファンダメンタルで、
・株価の上昇が期待できる
・株価下落のリスクが低い
といった銘柄を選定し、
その銘柄を対象にシステムトレードで戦略を作成するだけです。
株価上昇の期待が持てる銘柄や下値リスクが小さい銘柄であれば、
逆張り戦略でも順張り戦略でも、利益が期待できます。
さて、ここで重要なのが、
どうやって、銘柄を選定するかという点です。
ファンダメンタル投資では、主に以下の4つの視点から銘柄を分析します。
①成長性
②収益性
③安全性
④割高・割安
「①成長性」は、その名の通り、
将来的に企業として成長期待があるかどうかを確認します。
主に「EPS(一株あたり利益)」や「キャッシュ・フロー」で
この成長性を確認します。
「EPS(一株あたり利益)」が大きいほど、好利益の銘柄であり、
その利益を将来のさらなる成長に投資できる余力があることを指しますね。
「②収益性」は、企業が収益を上げられているかを確認します。
主に、「売上高総利益率」や「ROA」「ROE」等が使われます。
最近は、外国人投資家が「ROA」「ROE」を重視して投資していることもあり、
日本企業も、これを意識した経営が多くなっています。
「③安全性」は、企業の倒産リスクに関する確認です。
「自己資本比率」や「流動比率」、「利益余剰金」等を見て、
貯金が多い、倒産するリスクが低い銘柄を選定します。
「④割高・割安」は、足もとの業績や財務状況に対して、
現在の株価が割安か、割高かを確認します。
これについては、あなたも馴染み深いかもしれません。
「PER」や「PBR」を使って判断します。
この4つの視点を使って、銘柄の選定を行うことが一般的です。
それぞれ独立して銘柄分析するというよりかは、
これらを組み合わせたり、
4つすべてを使って銘柄を選定したりします。
上記で上げたテクニカル指標は、
証券会社のスクリーニング機能で簡単に抽出できます。
例えば、「収益性の高い企業なのに、株価が割安」な銘柄を探す場合には、
「ROE」と「PER」「PBR」を組み合わせて、銘柄を選定したりします。
こんな感じで、銘柄をざっぐりとスクリーニングかけて、
その銘柄を対象にシステムトレードの売買ルール作りをします。
ファンダメンタルのスクリーニングについては、
書籍や雑誌等でいくらでも紹介されているので、
それを活用すれば、簡単にできます。
5月は、3月決算企業の本決算発表が出るので、
ファンダメンタル指標が一気に更新される月です。
今月中にスクリーニングして、売買ルールを作成しておけば、
投資チャンスは、いくらでも作り出すことができるでしょう。
システムトレードをされている方でも、
ファンダメンタル投資も少しでもかじっている人は、
是非やってみてほしいです。
面白い結果が得られると思います。
ー田村祐一
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田村 祐一



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