史上初、上限値幅4倍拡大後も連続ストップ高となったビューティー花壇【夢幻】

2023.05.21

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夢幻です。

前回、値幅制限の拡大運用以降のハイボラティリティ戦略の対策を取り上げました。

仕手筋がこの値幅制限拡大の制度を積極的に利用してきた場合、過去になかったような激しい値動きが起こる懸念があり、それにより想定外の損失が起こりえます。

実際、今週この制度適用となったビューティー花壇(3041)が、値幅制限の拡大の運用が適用された5/15に値幅制限の上限が4倍(100円×4=400円)となりましたが、なんとその日もザラバの出来高なしのストップ高となりました。

※上の画像は今週のビューティー花壇のチャートです

おそらく、この値幅制限の拡大の見直しが行われてから、この値幅拡大の対象となった銘柄は数十銘柄ありますが、制限値幅が4倍に拡大された日にザラバでの約定無しのままストップとなる銘柄はこのビューティー花壇が初めてではないかと思います。

と、ここまではいずれ、そういった銘柄も遅かれ早かれ出る事は当然想定される事ですが、驚くべきことは値幅制限の4倍拡大の適用となった翌日も寄りからストップ高となった事です（驚）

この日はザラバに寄り付いたので、この翌日の制限値幅拡大の適用は終了となり、3営業日連続の制限値幅拡大とはなりませんでしたが、制限値幅が4倍に拡大した状態での2日連続のストップ高は凄い値動きでした。

この銘柄には仕手筋が参加していた事から、まさにこの制度を利用し狙われた場合のリスクが顕在化したと言えそうです。

というわけで、この記念すべき（？）ビューティー花壇の値動きを今回は振り返ってみたいと思います。

・5/9 ストップ高(ザラバ出来高あり） 終値414円(値幅80円・前日比23.9%)　
※拡大運用の条件に合致せず

・5/10ストップ高(ザラバ出来高あり） 終値494円(値幅80円・前日比19.3%)　
※拡大運用の条件に合致せず

・5/11ストップ高(ザラバ出来高なし） 終値574円(値幅80円・前日比16.2%)　
※拡大運用のカウント１日目

・5/12ストップ高(ザラバ出来高なし） 終値674円(値幅100円・前日比17.4%)　
※拡大運用のカウント２日目

—–ここから制限値幅4倍適用開始—

・5/15ストップ高(ザラバ出来高なし） 終値1074円(値幅100円×4=400円・前日比59.3%)　
※拡大運用の適用継続

・5/16ストップ高(ザラバ出来高あり） 終値2274円(値幅300円×4=1200円・前日比117.3%)　
※拡大運用の条件に合致せず

5月11日のストップ高から、5月16日までわずか3営業日で574円→2274円で株価は約4倍

5月9日の初回のストップ高からだと、5月16日まで5営業日で414円→2274円で株価は5.5倍となりました。

仮に空売りした場合、数日で-300～-400%の損失率となるので、非常に恐怖しかありませんね。。。

実運用では、ワーストケースを考えるのが大事ですが、ここで値幅制限の4倍拡大が継続した場合、株価がどのように推移したか計算すると

5/16　ストップ高　終値2274円(値幅300円×4=1200円・前日比117.3%)　

以下は、値幅制限の上限が4倍が継続となった場合の想定ですが、

5/17　ストップ高　終値4275円(値幅500円×4+1=2001円・前日比88.0%)　

5/18　ストップ高　終値7080円(値幅700円×4+5=2805円・前日比65.6%)　

5/19　ストップ高　終値13080円(値幅1500円×4=6000円・前日比84.7%)　

5/22　ストップ高　終値25080円(値幅3000円×4=12000円・前日比91.7%)　

5/23　ストップ高　終値45100円(値幅5000円×4+20=20020円・前日比79.7%)　

5/24　ストップ高　終値73100円(値幅7000円×4=28000円・前日比62.1%)　

5/25　ストップ高　終値133100円(値幅15000円×4=60000円・前日比82.1%)　

ここまで行くと、わずか10営業日で株価は10万円越えとなり、株価は5/11の574円の231倍となります(笑)

（注：なお、途中で呼び値が変わるので少し株価がずれて計算が間違っているかもしれませんが、大体このような株価推移になるという事で確認しておいて下しさい）

売りは命までという相場格言がありますが、こうしてみるとなくはない話ですね。。

次回は、宿題であった値幅制限に関わってくる株価と値幅についてまとめてみます。

では次回もお楽しみに！

 

ー夢幻

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夢幻

平均年利100%以上を叩き出し、今なお資産を増加し続ける現役の専業システムトレーダー。 会社員時代は投資教育会社の統括マネージャーとして、成果を挙げた個人投資家やプロトレーダー、ファンドマネージャーなどに数多く会い、様々な実践トレードの手法を学ぶ。 斉藤正章氏や西村とも古くから交流があり、「システムトレードの達人」を開発当初から愛用している。 退職後は、当時の資金500万円のうち100万円を設備投資に使い、資金400万円で専業トレーダーに転身。 トレードの利益から生活費を捻出するため、当初は、資産がなかなか増えていかない状況が続くも、「システムトレードの達人」を使い独自の投資手法を構築することで、本格的にトレードを開始した2013年以降は年利回りが50％下回ることがないという安定した実績を残している。